東京海上日動ソニー損保は、どちらも有名な損保会社ですね。どちらにするか、迷っています。

ダイレクト(ネット通販)型にメリットを感じられるかが、第一の関門です。

東京海上日動もソニー損保も、知名度の高い損害保険会社です。

ただし、両社には大きな違いがあります。東京海上日動は代理店型の、ソニー損保はダイレクト(ネット通販)型の損害保険会社です。

自動車保険は、代理店型とダイレクト(ネット通販)型に分けることができます。

損保会社と契約している代理店を窓口にするのが代理店型、ネットや電話などで損保会社が顧客と直接にやり取りするのがダイレクト(ネット通販)型です。

代理店型自動車保険とダイレクト(ネット通販)型自動車保険の仕組み

ダイレクト(ネット通販)型は、代理店のためのコストがかからないので、その分保険料が安くなります。

しかし、代理店がないので、加入・更新・内容変更・請求といった手続きを、加入者がネットや電話を通じて、損保会社と直接にやりとりしなければなりません。

そのことを大きな負担と感じる方にとっては、ダイレクト(ネット通販)型のソニー損保は選択肢に入りません。

東京海上日動とソニー損保は、歴史的にも、企業規模も、組織面でも、対照的です。

2014年に損保ジャパンと日本興亜損保が合併し、損保ジャパンが誕生しました。それまで代理店型トップ(=国内トップ)だった東京海上日動は、残念ながら損保ジャパンに売上規模で抜かされて、業界第2位に後退しました。

とは言え、長年、国内の損保業界に君臨してきた東京海上日動です。人材や組織の力を考えると、依然として業界のリーダーであることは変わりはないはずです。

一方、ダイレクト(ネット通販)型トップをここ数年走っているのが、ソニー損保です。売上の規模では代理店型の大手にはかないませんが、ダイレクト(ネット通販)型という新しい営業形態の損保会社の中で、他を寄せ付けない強さを見せています。

そんな2社の、会社の成り立ちや規模を調べました。2017年度末のデータです。金額は正味収入保険料です。

東京海上日動 ソニー損保
創業 1879年(明治12年) 1998年(平成10年)
直営の全国拠点数 386 9(住所で集計)
従業員数 17,368人 1,235人
自動車保険売上 10,785億 979億
総売上 21,680億 1,083億
ソルベンシー・マージン比率 735.1% 782.1%

会社としての歴史や規模の面では、圧倒的な差があります。

もっとも、規模が小さいといっても、ソニー損保の背後には、日本を代表する電機メーカーであるソニーが控えています。頼りなく感じることは、ありません。

また、ソニー損保は、ダイレクト(ネット通販)型という販売形態をとっている以上、企業として成長しても、全国の拠点数や従業員数を、東京海上日動並みに増やすことはないでしょう。

組織を大きくしてしまうと、それを維持するために保険料が高くなって、ダイレクト(ネット通販)型の魅力が弱まってしまいますから。

こうして見ると、何かと対照的な両社ですね!

東京海上日動とソニー損保の、自動車保険の補償内容は、どちらが優れていますか?

補償の基本部分は、似通っています。しかし、細部を見ると、東京海上日動の方が手厚いです。

まず、それぞれの自動車保険の補償内容を比較します。

品ぞろえの充実度を比べます。それが保険料に見合うかは、後ほどご説明します。

対人賠償保険 東京海上日動 ソニー損保
対物賠償保険の補償内容に差はない。
対物賠償保険 東京海上日動 ソニー損保
対物賠償保険の補償内容に差はない。どちらも、対物超過修理費用(特約)が自動セットされる。
人身傷害保険 東京海上日動 ソニー損保
人身傷害保険そのもの補償内容は同レベル。補強のための用意されている特約数は、東京海上日動の方が多い。
車両保険 東京海上日動 ソニー損保
車両保険の基本の機能は同レベル。車が全損になったときや、こちらが無過失の事故での補償は、東京海上日動の方が行き届いている。
ロードサービス 東京海上日動 ソニー損保
東京海上日動は、作業時間30分以内とか、年に1回だけとか、サービスに制限が多い。また、代替交通費や引取り費用などは、別に特約(有料)を付加する必要あり。
プラン作成の自由度 東京海上日動 ソニー損保
個人が一般的な補償内容で加入するなら、自由度は同レベル。ただし、特殊なニーズに幅広く対応できるのは東京海上日動。
総合 東京海上日動 ソニー損保
基本の仕組みに大きな違いはないものの、東京海上日動の方が、補償の選択肢が多くて、設計の自由度が広い。

自動車保険は、自賠責保険(強制保険)と一体となって、ドライバーや同乗者を守ります。

だから、民間企業の商品でありながら、高い公共性を持っています。

そのために、各社の特色ある補償やサービスが盛り込まれつつも、基本の仕組みは共通しています。

片や代理店型、片やダイレクト(ネット通販)型と、販売方法は大きく違いますが、自動車保険としての基本の部分は、差がありませんでした。

しかし、それを補強する補償や特約の豊富さや、それらを組み合わせるプランの自由度は、東京海上日動が勝っています。

東京海上日動は、代理店型の損害保険会社です。専門知識のある代理店の営業員が、顧客の状況やニーズを聞きながら、補償プランを作成する、という前提です。

その分、選択肢を多くして、設計の自由度を高くしています。

他方、ダイレクト(ネット通販)型のソニー損保では、パンフレットやウェブサイトの情報をもとに、消費者自身が補償プランを作ります。素人が迷わないように、商品の仕組みはスッキリとしています。

事故対応の評判は、ソニー損保、東京海上日動とも好評です。

補償やサービスに大きな差はなくても、それらの丁寧さとか迅速さとか親切さ、つまり品質に違いがあるかもしれません。

特に大切なのが、事故対応の品質です。

自動車保険では、事故が起こってから、損害保険会社が調査や示談交渉をおこなって、保険金額が決まり、支払われます。

そのスムーズさや迅速さに、損害保険会社の実力の差が出ます。

事故対応の評判を知るには、公正なアンケート調査が一番参考になります。また、交通事故の当日初期対応の違いも併記しました。

交通事故での当日初期対応 東京海上日動 ソニー損保
当日初期対応は、東京海上日動が24時間365日なのに対し、ソニー損保は20時受付分までと劣ります。しかし、ソニー損保には、駆けつけて事故現場対応するサービスがある。
オリコン日本顧客満足度ランキング 東京海上日動 ソニー損保
『オリコン日本顧客満足度ランキング自動車保険2019』によると、東京海上日動は2位、ソニー損保は1位。ちなみに、2018年版でもソニー損保で上でした。
J.D.パワー事故対応満足度調査 東京海上日動 ソニー損保
『J.D.パワー自動車保険事故対応満足度調査2019』によると、東京海上日動は4位、ソニー損保は1位。ちなみに、2018年版では東京海上日動が上でした。
総合 東京海上日動 ソニー損保
どちらも好評だが、ソニー損保がわずかに優勢。

両社とも、ランキングでの評判は良好で、レベルの高い戦いになりました。

優劣を決めるなら、ソニー損保の優勢勝ちですが、どちらを選んでも、安心して任せることができそうです。

事故対応に差がないなら、ダイレクト(ネット通販)型のソニー損保の方が、保険料は確実に安いので、コストパフォーマンスに優れます。

代理店が無くてもOKなら、ソニー損保をおすすめします。

ソニー損保は、ダイレクト(ネット通販)型だけど、評判はかなり良いのですね。

事故現場かけつけ支援サービス

ソニー損保の事故対応に関するサービスに、事故現場かけつけ支援サービスがあります。

自動車事故のときに、警備保障会社の警備員が駆けつけて、現場でやるべきことを代行・支援してくれます。

事故現場で、わたしたちがやらなければならないこと(関係各所への連絡、示談交渉のための情報収集など)のほとんどを、代行してくれます。

損保会社に対する、事故状況についての連絡もやってくれます。

このサービスは、すべての加入者に向けて、無料で提供されます。

ソニー損保独自のサービスではありませんが、実施している損保会社はまだ少数です。

ダイレクト(ネット通販)型は、サービスが薄いというイメージを持たれがちですが、それをひっくり返すかもしれない、注目のサービスです。

口コミ情報

なお、両社の口コミ情報は、ソニー損保の評判・口コミ東京海上日動の評判・口コミをご覧ください。

代理店型の東京海上日動より、ダイレクト(ネット通販)型ソニー損保の方が、保険料は安そうですが、どのくらい違いますか?

両社の保険料には、あきらかな差があります。ソニー損保の方が割安です。ただし・・・

年齢、車両保険の有無、免許の色、車種を変えて保険料を比較しました。

軽自動車の保険料の比較

ホンダの軽自動車N-BOXで、6パターンの年齢・等級の組み合わせで、保険料を比較しました。

参考に、代理店型とダイレクト型の、それぞれの平均も併記しました。

東京海上日動とソニー損保の、自動車保険の保険料を比較(軽自動車)

東京海上日動は、代理店型の平均にかなり近いです。

一方、ソニー損保は、ダイレクト(ネット通販)型の平均よりやや高いです。

両社の差はハッキリしていて、見積もり条件や補償内容を変更しても、追いついたり逆転することはなさそうです。

普通乗用車の保険料の比較

続いて、トヨタの小型乗用車アクアで、保険料を比較しました。

比較方法は、上と同じです。

東京海上日動とソニー損保の、自動車保険の保険料を比較(普通乗用車)

ソニー損保とダイレクト(ネット通販)型の平均との差が、軽自動車より広がっています。

とは言え、東京海上日動とソニー損保との保険料の関係は、変わりません。

ソニー損保の安さは歴然としています。

ただし、ダイレクト(ネット通販)型の中で、ソニー損保はかなり高額なようです。

ソニー損保以上にコストパフォーマンスの良い自動車保険が、見つかるかもしれません。

ダイレクト(ネット通販)型自動車保険の間にも、保険料の価格差はあります。

上の保険料比較では、ソニー損保が、ダイレクト(ネット通販)型の保険料の安さを見せつけました。

しかし、ダイレクト(ネット通販)型自動車保険の間にも、保険料の価格差はあります。

たとえば、東京海上日動の系列のダイレクト(ネット通販)型であるイーデザイン損保も加えて、3社で保険料を比較します。

35歳6等級で車両保険ありという見積もり条件に絞って、ホンダのN-BOX(軽自動車)とトヨタのプリウス(普通乗用車)のときの、保険料を比較しました。

【N-BOX(ホンダ)の保険料】
会社名 保険料
東京海上日動 102,990円
ソニー損保 72,740円
イーデザイン損保 58,820円
【プリウス(トヨタ)の保険料】
会社名 保険料
東京海上日動 156,570円
ソニー損保 121,290円
イーデザイン損保 86,000円

軽自動車(N-BOX)の方は、ソニー損保の金額は、イーデザイン損保の方に近いです。

ところが、普通乗用車(プリウス)の方だと、ソニー損保と東京海上日動の差より、ソニー損保とイーデザイン損保の差のほうが、開いています。

ソニー損保は、ダイレクト(ネット通販)型の中で、かなり高いのですね!

東京海上日動、ソニー損保といっしょに検討した方が良い自動車保険はありますか?

代理店型自動車保険をご希望なら、損保ジャパンAIG損保も検討してください。

損保ジャパンは、国内損保市場において、東京海上日動の最大のライバルです。年間の売上高で激しく首位争いしています。

両社の補償内容、品質、保険料は接近しています。

よって、東京海上日動から損保ジャパンに乗り換えても、新鮮さは乏しいです。

見方を変えると、東京海上日動からの乗り換え先として、もっとも手堅いです。

もう一つ付け加えるなら、タイプの異なる代理店型として、AIG損保をおすすめします。

もともと米国AIGグループ傘下の損保会社であった、AIU保険と富士火災が2018年に合併して、AIG損保になりました。

売上規模は、損保ジャパンや東京海上日動には遠く及びません。というか、ダイレクト(ネット通販)型よりやや大きい程度の規模です。

AIG損保をおすすめする理由は、事故対応の評判の高さです。

合併したAIU保険と富士火災とも、上でご案内したオリコンやJ.D.パワーの口コミ・ランキングでは、安定して好評でした。

もっとも、東京海上日動と損保ジャパンを超えるほどではありません。

弱点は、代理店の数が大手に比べると、かなり少ないことです。お近くに代理店がないかもしれません・・・

なお、代理店型自動車保険の加入にあたっては、代理店の存在が大切です。損保会社に相談すれば、最寄りの代理店を紹介してくれます。補償内容と保険料だけでなく、代理店への信頼感も判断材料にしてください。

ソニー損保より割安感の高いダイレクト(ネット通販)型自動車保険は、複数あります。見積もりを比較して決めたいです。

ソニー損保は、ダイレクト(ネット通販)型の中では、品質が高いかわりに、保険料も高いです。

ソニー損保と品質が同等と断定できる商品は、ダイレクト型にはありません。

ということは、品質はソニー損保より低いけれど、不安のないレベルにあって、保険料の安い商品が、競合になります。

  • イーデザイン損保
  • セゾン自動車火災
  • チューリッヒ保険

以下で補足説明します。

イーデザイン損保は、品質と安さのバランスが魅力

イーデザイン損保は、名門東京海上日動率いる、東京海上グループの、通販型損保会社です。

大手損保がバックにいるという安心感があります。

イーデザイン損保の保険料は、ダイレクト(ネット通販)型の平均に近い水準です。

ほとんどのケースで、ソニー損保より安くなります。

また、近年、事故対応の評判をメキメキと高めていて、ソニー損保に迫りつつあります。

さらに、ソニー損保と同じく、セコムによる事故現場駆けつけ支援サービスを提供しています。

セゾン自動車火災は、50代以降の方々におすすめ

セゾン自動車火災は、業界大手、損保ジャパン系列のダイレクト(ネット通販)型で、イーデザイン損保と似た立場です。

事故対応力のランキングでは、ソニー損保には及びませんが、まずまず良好です。

大手損保(損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上など)並の品質を期待できそうです。

セゾン自動車火災の保険料体系は、かなり癖があります。

10〜20代は、ソニー損保より高くなります。

30代あたりから、ダイレクト(ネット通販)型の平均に近くなります。

そして、運転する若い子どもがいる世帯の保険料は、トップクラスの安さです。

なお、セゾン自動車火災も、事故現場駆けつけ支援サービスを提供しています。

ただし、駆けつけるのは、セコムではなくALSOK(アルソック)の警備員です。

チューリッヒ保険は、2つの自動車保険

チューリッヒ保険は、テレビ、新聞、ネットで盛んに宣伝している『スーパー自動車保険』と、その他に『ネット専用自動車保険』を販売しています。

どちらにしても、ソニー損保より、保険料は安くなります。

特にネット専用自動車保険は、ダイレクト(ネット通販)型の中でも、保険料の安さはトップクラスです

ただし、保険料の安さのかわりに、いくつかの制約があります。

たとえば、加入できるのは21〜69歳だとか、保険料払い込みはクレジットカード一括払いのみとか、手続きはネットのみ(電話、郵送は使えない)とか。

こうした制約が障害になる人には、『スーパー自動車保険』もご検討ください。

『スーパー自動車保険』の保険料は『ネット専用自動車保険』より高いですが、それでもダイレクト(ネット通販)型の平均に近い水準です。

もちろん、ソニー損保より安いです。

主な自動車保険の補償内容と保険料を比較するなら、一括見積りサービスがおすすめです。

近年では、損保各社のホームページに、使いやすい見積もり機能が提供されています。見積もりを集めるだけなら、時間をかければできそうです。

ただし、見積もりを比較するためには、損保各社の自動車保険の見積もり条件をそろえなければなりません。これがやっかいです。

各社の自動車保険の条件をそろえるには、それぞれの商品の特徴や独特の言葉遣いを理解できている必要があります。

何度か見積もりを作り直したあげくに、それでもちゃんとできているか自信を持てない、となりがちです。

その対策として、おそらくもっとも有効なのが、無料の一括見積サービスです。

1回(=1社分)だけ必要事項を入力すると、主な自動車保険の見積もりが、自動的に手元にそろいます。

入力の手間を省けるうえに、入力した内容をもとにすべての見積もりが作成されます。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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