自動車保険では、様々な補償やサービスが約束されています。それらが、きちんと実行されているかを、調べることはできますか?

自動車保険の品質を判断するのに頼りになるのは、中立性の高い機関による規模の大きな評判・口コミ調査です。

自動車保険の品質を判断するうえでは、事故対応の品質がもっとも重要です。事故が起こった直後から、保険金を受け取るまでの一連の流れで、損保会社が提供するサービスの品質です。

ネットには、いろんな商品・サービスの評判・口コミ情報が溢れていて、参考になります。もちろん、自動車保険でも、評判・口コミ情報はたくさんあります。

ただし、自動車保険の評判・口コミ情報では、複数の自動車保険を使って比較したものは、とても少ないです。

考えてみると、それは当然のことです。

保険に加入するだけでは、その品質を判断できません。保険に入って、さらに事故を起こして、はじめてその品質を体験できます。

ということは、複数の自動車保険の品質を比較するためには、自動車保険を次々と切りかえながら、何回も自動車事故を起こさなければなりません。そんな人は、いるとしてもごく少数でしょう。

というわけで、実体験にもとづくような、信頼性の高い比較記事を見つけるのは難しいです。

比較記事を見つけにくいとなると、中立性の高い機関による規模の大きな評判・口コミ調査が、頼りになります。

J.D.パワーの事故対応ランキング

調査・コンサルティング会社J.D.パワーによる、事故対応満足度ランキングの過去3年分の結果です。

赤字がダイレクト(ネット通販)型自動車保険、青字が代理店型自動車保険を販売している損害保険会社です。

会社名 2019年 2018年 2017年
ソニー損保 1位 1位 3位
イーデザイン損保 2位 5位 5位
損保ジャパン 3位 4位 4位
東京海上日動 4位 2位 2位
セゾン自動車火災 5位 5位 6位
三井住友海上 6位 7位 6位
AIG損保(旧富士火災) 7位 3位 8位
あいおいニッセイ同和 8位 9位 11位
アクサダイレクト 9位 11位 9位
チューリッヒ保険 10位 8位 1位
三井ダイレクト損保 11位 10位 10位
SBI損保 12位 12位 12位

調査の結果、回答数が一定の数に届かなかった会社は、順位がつきません。

自動車保険を販売する損保会社は2019年現在20社ですが、このランキングで順位がつくのは、3年とも12社にとどまっています。

よって、順位の低い会社が、業界の最底辺にあるとは限りません。

ところで、このランキングでは、2019年に、初めて1〜2位をダイレクト(ネット通販)型が占める結果になりました。

ソニー損保以外のダイレクト(ネット通販)型も、地道に品質を高めているようです。

ただし、ランキング全体で見ると、ダイレクト(ネット通販)型は2つのグループに分かれつつあるようです。

代理店型の大手損保(損保ジャパン、東京海上日動など)と互角の品質を目指すグループと、品質面で妥協するグループとに。

オリコンのランキング

日本のマーケディング調査会社オリコンも、自動車保険の顧客満足度ランキングを、毎年発表しています。

このランキングの特徴は、細分化されているところです。

7つの部門別ランキングと、総合ランキングの、8つのランキングから構成されています。

顧客満足度をきめ細かく知ることができるのがメリットですが、逆に細かすぎてわかりにくいとも言えます。

たとえば、事故対応に関するランキングは3つあります。《事故対応》《調査・認定結果》《受取額・スピード》の3つです。

企業の立場では、自社のサービスについて細かく点検できて、有用かもしれません。

しかし、消費者の立場に立つと、3部門をひっくるめて、どの損保会社が安心できるかを、知りたいところです。

そこで、事故対応に関する3部門のポイントを合計して、それをもとに、事故対応ランキングを勝手に作りました。

2017~2019年の3年分のランキングです。

赤字がダイレクト(ネット通販)型自動車保険、青字が代理店型自動車保険を販売している損害保険会社です。

会社名 2019年 2018年 2017年
ソニー損保 1位 3位 4位
東京海上日動 2位 6位 7位
共栄火災 3位 12位 13位
日新火災 4位 5位 6位
損保ジャパン 5位 8位 9位
AIG損保 6位 1位 2位
チューリッヒ保険 7位 4位 5位
イーデザイン損保 8位 2位 1位
三井住友海上 9位 7位 10位
そんぽ24 10位
アクサダイレクト 11位 10位 14位

このランキングでは、1部門あたり10位までが公表されます。

3部門とも10位より下だった損保会社は、この表に名前がありません。

知名度が比較的高い損保会社で、名前が漏れているところは、以下があります。

  • あいおいニッセイ同和
  • SBI損保
  • セコム損保
  • セゾン自動車火災
  • 三井ダイレクト損保
  • 楽天損保

ちなみに、2018年と2019年のランキングを比べると、パッと見ではわかりにくいですが、大きな変化があります。

2017〜2018年は、ダイレクト(ネット通販)型優位のランキングでした。

この傾向は、2017年より前から続いており、個人的に不自然な印象を持っていました。

それが、2019年になると、複数の代理店型損保が軒並み順位を上げました。

印象としては、2019年の順位のほうに納得感があります。

とは言え、過去にダイレクト(ネット通販)型が優位だった理由も、2019年に順位が大きく変動した理由もわからず、ちょっと釈然としません。

日経ビジネスのアフターサービスランキング

日経ビジネス誌は、2015年まで毎年『アフターサービスランキング』を発表しており、影響力がありました。

現在は中断しているので、古いデータになりますが、参考までに最近3年分を掲載します。

赤字がダイレクト(ネット通販)型自動車保険、青字が代理店型自動車保険を販売している損害保険会社です。

会社名 2014年 2013年 2012年
ソニー損保 1位 1位 1位
セゾン自動車火災 2位 12位 圏外
富士火災(AIG損保) 3位 14位 3位
チューリッヒ保険 4位 8位 6位
イーデザイン損保 5位 11位 圏外
あいおいニッセイ同和 6位 13位 13位
損保ジャパン 7位 10位 9位
三井住友海上 8位 2位 4位
三井ダイレクト損保 9位 4位 10位
日本興亜損保 10位 3位 8位
東京海上日動 11位 5位 7位
アクサ損保 12位 9位 14位
SBI損保 13位 6位 11位
全労済 14位 7位 12位
JA共済 15位 15位 15位
AIU(AIG損保) 圏外 圏外 2位
アメリカンホーム 圏外 圏外 5位

表の社名は、発表当時(2015年)のものです。

ご覧いただいたランキングから読み取れることを、まとめました。

上のランキングは、目の付け所によって、いろんなことが分かります。とりあえず、以下のことは言えそうです。

  • 代理店型とダイレクト(ネット通販)型とで、補償やサービスの品質に差はなくなっている。
  • ダイレクト(ネット通販)型の中で、ソニー損保イーデザイン損保セゾン自動車火災チューリッヒ保険の4社は、代理店型に見劣りしない品質にある。
  • 伝統ある国内大手の中で、あいおいニッセイ同和は、補償やサービスの品質が低レベルにある。
  • ダイレクト(ネット通販)型の中で、アクサダイレクトSBI損保三井ダイレクト損保は、補償やサービスの品質が低レベルにある。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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