2020年は、多くの自動車保険が値上げされました。保険料節約のために、積極的に見直しを!

年々、交通事故による死傷者数や保険金支払件数は減少しています。本来なら、保険料は安くなるはずですが・・・

交通事故による死傷者数は、年々減少しています。

以下は、警察庁『平成30年中の交通事故の発生状況』をもとに作成した、交通事故による死傷者数の過去5年の推移です。

交通事故死傷者数の推移グラフ

程度の差はあっても、すべて減少傾向です。

交通事故の被害が減れば、保険会社の保険金支払いも減るはず。

実際、自賠責保険(強制保険)の支払い件数は、下のグラフの通り年々減っています(損害保険料率算出機構『自動車保険の概況』2018年度)。

自賠責保険(強制保険)の支払い件数の推移グラフ

保険金の支払いが減れば、保険会社の負担が軽くなるので、その分わたしたちの保険料も安くなりそうなものです。

しかし、下で説明するように、実際は逆の動きになっています。

主な自動車保険の過半数が、2020年に値上げしています。

こちらのウェブサイトでは、毎年、同じ見積もり条件で、おもな自動車保険の保険料をチェックしています。

ちなみに、例年1月は、年始ということで、損保各社の保険料改定が集中します。

2020年1月の、主要各社の動向を下表にまとめました。

ただし、あらゆるパターンを試したわけではありません。見積もり条件によっては、異なる結果になるかもしれません。

が値上げ傾向、が値下げ傾向、が据え置きか、変更はあるけれど全体の水準は維持されていることを表します。

保険会社 変動
あいおいニッセイ同和
アクサダイレクト
イーデザイン損保
SBI損保
セコム損保
セゾン自動車火災
ソニー損保
損保ジャパン
チューリッヒ保険
東京海上日動
三井住友海上
三井ダイレクト損保
JA共済
全労済

毎年調べている14社のうち、過半数の8社が値上げしています。

代理店型の大手4社(あいおいニッセイ同和、損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上)は、いずれも高くなりました。

イーデザイン損保とセゾン自動車火災は、サービスを拡充しているので、ある程度の値上げは仕方がないかもしれません。

ちなみに、自賠責保険(強制保険)の保険料は、前年度の水準で継続されています。

過去1年の全国の事故実績からすると、現状維持が妥当なのでしょう。

ただ、民間の保険会社の保険料には、それぞれの経営判断が入ります。

去年お得だった保険が、今年もそうとは限りませんね。更新のときに、比較しないと・・・

テレビや雑誌やネットで、保険料の安い自動車保険の広告をよく目にします。本当に安くなりますか?

代理店型に加入している人は、ダイレクト(ネット通販)型に切りかえるだけで、年間数万円の節約を期待できます。

テレビや雑誌やネットで、保険料の安さを宣伝しているのは、ダイレクト(ネット通販)型自動車保険です。
一方、東京海上日動、損保ジャパン、あいおいニッセイ同和、三井住友海上のような、伝統のある大手損保の自動車保険を、代理店型自動車保険と呼びます。

ダイレクト(ネット通販)型と代理店型の保険料の差を、具体的にご案内します。

情報誌『日経トレンディ』は、毎年保険特集を組んでいます。そして、主な自動車保険の保険料比較の記事を掲載しています。

2018年5月号での、保険料ランキングの一部をご覧いただきましょう。トヨタのプリウスに乗る、40歳20等級ゴールド免許の人が、車両保険を付けて、各社の自動車保険に加入したときの、保険料のランキング(抜粋)です。

1位 イーデザイン損保 23,920円
2位 SBI保険 24,300円
3位 セコム損保 25,200円


11位 三井住友海上 40,030円
12位 あいおいニッセイ同和 40,110円
13位 東京海上日動 40,190円

1~3位はダイレクト(ネット通販)型です。11~13位は代理店型です。

保険料の差は1.5~1.7倍にものぼっています!

ダイレクト(ネット通販)型がそんなに安くできるのは、なぜでしょうか?

ダイレクト(ネット通販)型自動車保険の保険料の安さには、ちゃんとした理由があります。

補償の内容は、ダイレクト(ネット通販)型でも代理店でも、大差ありません。安いからと言って、ダイレクト(ネット通販)型の補償が安っぽいわけではありません。

補償内容は、ダイレクト(ネット通販)型も代理店型も大差ない

自動車保険では、他社に切りかえるときに、等級を引き継ぐことができます。
なぜそんなことができるのかというと、会社は違っても、自動車保険の基本的な仕組みは共通しているからです。

もちろん、細かいところでの違いはいろいろあります。しかし、対人賠償保険、対物賠償保険、人身傷害保険、車両保険を軸とする仕組みは共通しています。

ダイレクト(ネット通販)型と代理店型の間でも、もちろん等級を引き継ぐことは可能です。
だから、保険料が安いからといって、補償が薄いわけではありません。

代理店がないために、経営コストへを低くできる

代理店型の損保会社と比較して、ダイレクト(ネット通販)型の最大の特徴は、コストのかかりにくい経営をしていることです。

コストのかからない経営の一つが、代理店制度を設けないで、損保会社自身が商品を直接に販売していることです。

代理店型自動車保険では、保険に加入したり、更新するときに、代理店が窓口になります。

代理店は、損保会社と契約を結んで、保険の販売をおこなっています。そして、保険を加入させたり更新させると、損保会社から販売手数料をもらいます。

ダイレクト(ネット通販)型の損保会社は、原則として、代理店を間にはさまないで、ネットや電話などを活用して、自社商品を直接に販売しています。

そのために、代理店に販売手数料を払う必要がありません。また、代理店を管理・指導するための地方組織を設ける必要もありません。
それらの結果、会社の経営に、代理店型ほどお金がかかりません。

その分、保険料を安くすることができます。

ダイレクト(ネット通販)型が安い理由はわかりましたが、代理店がなくても大丈夫ですか?

自動車保険を、すでに何回か更新している人になら、代理店がなくても問題は起こらないでしょう。

はじめて自動車保険に加入する方なら、代理店の担当者から対面で説明を受けることに、メリットがあるかもしれません。

しかし、すでに何回か保険を更新している人にとっては、代理店の存在価値はそんなに大きくありません。というのは・・・

代理店が無くても大丈夫です。

代理店の有無は、事故対応には直接的に影響しない

事故が起こったときに代理店があれば安心、とお考えの方がいます。しかしそれは誤解です。

保険での事故対応は代理店の仕事ではありません。
事故が起こったときに、代理店に連絡すれば対応してくれます。でも、その対応というのは、損保会社に連絡するだけです。

わたしたち加入者から損保会社に事故の連絡をしても、受け付けてくれます。そうする方が、間に代理店をはさまないので、損保会社の事故対応の初動は早くなります。

また、どのみち、代理店の営業時間外に事故が起こったら、直接に損保会社に連絡せざるを得ません。
保険証券には、損保会社のフリーダイヤルが印字されており、事故受付窓口は、365日24時間体制です。

事故対応は、代理店の仕事ではないのですね・・・

保険の更新は、代理店があってもなくても同じ

自動車保険の更新のたびに、代理店の担当者から、対面で説明を受けていますか?電話と郵送だけで、手続きを済ませていませんか?

保険の更新が近くなったら、更新の書類が郵送されてきます。その書類には、現在の補償内容で更新するプランと、おすすめのプランが記載されていて、どちらかを選べるようになっています。
わからないことがあったら、代理店に電話で問い合わせて解決していませんか?

こんな風に更新手続きをされているとしたら、ダイレクト(ネット通販)型自動車保険と、何も違いはありません。
すぐにダイレクト(ネット通販)型に切りかえても、不都合を感じないでしょう。

最近、代理店の担当者と顔を合わせたのは、いつですか!?

ダイレクト(ネット通販)型の損害保険会社をよく知りません。任せても大丈夫でしょうか?

中立性の高い口コミ・ランキングで、ダイレクト(ネット通販)型の評判は、代理店型に遜色がありません。

7〜8年くらい前は、ダイレクト(ネット通販)型の品質は、代理店型より劣る印象でした。しかし、現時点で、ダイレクト(ネット通販)型=品質が低い、とは言えなくなっています。

有力なマーケティング調査会社の口コミ・ランキングでは、代理店型と対等な評価

最も信頼できそうな口コミ・ランキングが、国際的なマーケティング調査会社J.D.パワーによる、自動車保険顧客満足度調査です。

この調査の、事故対応部門の、過去2年間のトップ5を、下表にまとめました。赤字がダイレクト(ネット通販)型です。

順位 2019年 2018年
1位 ソニー損保 ソニー損保
2位 イーデザイン損保 東京海上日動
3位 損保ジャパン AIG損保
4位 東京海上日動 損保ジャパン
5位 セゾン自動車火災 イーデザイン損保 / セゾン自動車火災

2018年は、代理店型とダイレクト(ネット通販)型が、それぞれ3社ずつ入っています。

2019年は、代理店型2社に対しダイレクト(ネット通販)型3社で、しかも1〜2位を占めています。

また、2年間で、首位は連続してダイレクト(ネット通販)型のソニー損保です。

こうして見ると、ダイレクト(ネット通販)型の方がやや優勢です。

少なくとも、代理店型は品質が高く、ダイレクト(ネット通販)型は低いというような、単純なパターン化は通用しなくなっています。

事故対応の良し悪しは、個々の損保会社ごとに、見きわめる必要があります。

ダイレクト(ネット通販)型損保の多くは、大手損保など、しっかりした後ろ盾を持っています。

ダイレクト(ネット通販)型損保会社の多くは、しっかりとした後ろ盾(だて)を持っています。

初めて聞く会社名だと、その会社の規模や体制に不安を覚えるかもしれませんが、心配無用であることが多いです。

ダイレクト(ネット通販)型自動車保険の入門には、大手損保と同じ系列の損保会社をおすすめします。

資金面でしっかりしている上に、大手損保のサービス網を利用できますし、人材・ノウハウの交流も密です。

  • イーデザイン損保(東京海上日動)
  • セゾン自動車火災(損保ジャパン)
  • 三井ダイレクト損保(三井住友海上)

それぞれ、( )内の大手生保と同じグループです。

この他、ソニー損保も、安心を得やすいです。

会社名のとおり、ソニー・グループに連なる損保会社です。親会社は保険会社ではありませんが、すでに20年以上営業しており、かつ2002年からずっと、ダイレクト(ネット通販)型売上トップを独走しています。

これ以外の会社にも、それぞれ強みがあります。上で名前をあげた4社を取っ掛かりにして、検討の幅を広げてください。

万が一損保会社が倒産しても、代理店型と同じように、保護を受けることができます。

極端なケースですが、損保会社が倒産した場合、代理店型であろうと、ダイレクト(ネット通販)型であろうと、外資系であろうと、以下のような保護を受けることができます。

すなわち、損害保険契約者保護機構という組織が、倒産後3ヶ月間は、契約どおりに補償してくれます。3ヶ月を過ぎた後は、契約内容の80%まで補償してくれます(保険金額が当初の80%に減ります)。

もちろん、倒産前に他社に切りかえるのが理想ですが、知らないうちに倒産してしまうかもしれません。
それでも、1年更新の自動車保険なら、次の更新のときに、別の会社乗り換えることができます。数年単位で加入する保険商品に比べると、自動車保険は倒産のダメージを受けにくいと言えます。

ダイレクト(ネット通販)型自動車保険は、たくさんありますね。見積もりを作って比較するのは大変そう・・・

ダイレクト(ネット通販)型は、保険料の差が小さいです。できるだけ多くの見積もりを比較して選びたいです。

それぞれのダイレクト(ネット通販)型自動車保険の間での、保険料の差は小さいです。そのために、実際に見積もりをしてみないと、おトクな商品を見つけることはできません。

例として、アクサダイレクト、イーデザイン損保、SBI損保、チューリッヒ保険、三井ダイレクト損保の5社の自動車保険を、できるだけ条件をそろえて見積もりし、保険料の安さで順位を付けました。

そのとき、車両保険を付けるか付けないかで、順位は下のように変動しました。

順位 車両保険無し 車両保険あり
1位 イーデザイン損保 チューリッヒ保険
2位 チューリッヒ保険 イーデザイン損保
3位 SBI損保 三井ダイレクト損保
4位 アクサダイレクト アクサダイレクト
5位 三井ダイレクト損保 セゾン自動車火災

このように、補償内容を変更すると、安さの順位は大きく入れ替わりました。

自分の条件で、実際に見積もりしないと、どれがオトクか決められませんね。

一つ一つはわかりやすくても、数が多いし、何より条件をそろえて各社の見積もりを作るのは難しいです。

ダイレクト(ネット通販)型の損保会社は、それぞれわかりやすくて使いやすい見積もりの仕組みを、各社のホームページに用意しています。

どの損保会社の自動車保険も、仕組みは似通っているので、時間をかけさえすれば見積もりをそろえられそうです。
ところが、条件や補償内容を同じにして、各社の見積もりを作成しようとすると、かなりてこずるでしょう。

各社の自動車保険は、基本部分は似通っていても、細かい違いがあちこちにあります。そのために、見積もりの条件設定をそろえることが難しくなります。

一通り見積もりができたと思ったら、細かな食い違いが見つかって、もう一度作り直し、ということが何度となく起こります。
食い違いに気がつけばまだ良い方で、それに気がつかないまま加入してしまう恐れだってあります。

というわけで、複数の自動車保険の見積もりを比較するときに、各社のホームページで、ひとつひとつ見積もりを作成することは、おすすめできません。

1回の入力で、一通りの見積もりが一気にそろうサービスがあります。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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