軽自動車で、保険料が安い、おすすめの自動車保険はなにですか?

保険料が純粋に安くなる自動車保険はこちらです。

  • SBI損保
  • セコム損保
  • チューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』

標準的な補償を、1円でも安く手に入れたい方々に、候補に加えていただきたいのが、次の自動車保険です。

純粋に安い自動車保険

  • 〔SBI損保〕
  • 〔セコム損保〕
  • 〔チューリッヒ保険〕
    『ネット専用自動車保険』

2つの自動車保険の保険料を、代理店型とダイレクト(ネット通販)型の相場(平均)と比較したのが、下のグラフです。

3パターンの等級と年齢との組み合わせで、保険料を比較しています(車両保険なし)。

安い自動車保険の保険料を、相場と比較したグラフ(軽自動車、車両保険なし)

チューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』がもっとも安いです。

続いてセコム損保、SBI損保の順です。

車両保険を付けると、下のように変化しました。

安い自動車保険の保険料を、相場と比較したグラフ(軽自動車、車両保険あり)

もっとも安いのはチューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』のままですが、セコム損保よりSBI損保の方が安くなりました。

ところで、それぞれ保険料の安さと引き換えに、デメリットがあります。詳しいことは下で解説します。

SBI損保の自動車保険には、どんなデメリットがあるのですか?

保険料の安さを武器に、着実に売上を伸ばしているSBI損保ですが、気になる点もあります。

SBI損保の自動車保険は、加入条件・補償内容に欠けはありませんが、事故対応の顧客満足度にやや不安があります。

事故対応というのは、事故発生から保険金支払いまでの、一連の流れの品質(迅速さ、安心感、納得感など)を指します。

顧客満足度を知るために、中立性の高いマーケティング会社による調査を参考にしています。

その一つが、国際的なマーケティング調査会社J.D.パワーの事故対応満足度ランキングです。

ここでは、J.D.パワーの過去2年分のランキングをご覧いただきます。

ちなみに、赤字がダイレクト(ネット通販)型、青字が代理店型の損害保険会社です。

会社名 2023年 2022年
ソニー損保 1位 1位
東京海上日動 2位 7位
AIG損保 3位 2位
損保ジャパン 4位 3位
三井住友海上 5位 4位
イーデザイン損保 6位 8位
あいおいニッセイ同和 7位 5位
アクサダイレクト 8位 9位
SOMPOダイレクト 9位 6位
三井ダイレクト損保 10位 12位
チューリッヒ保険 10位 10位
SBI損保 12位 11位
  • セゾン自動車火災は、SOMPOダイレクトに商号変更しました。

このランキングでは、回答数が一定数に届かないと、順位がつきません。表に名前がある損保会社の中で、SBI損保の評判は最底辺レベルです。

SBI損保の事故対応は不評と考えられます。

もっとも、チューリッヒ保険も低順位です。セコム損保にいたっては名前がありません。

ここでお勧めしている自動車保険には、品質面で大なり小なり不安があります。

事故対応の品質は気になりますが、人によっては“程度の問題”になりそうです。

あえて、保険料の安さを重視する判断もありえます。

ここでの順位が低くても、契約どおりに保険金を支払ってくれない、というような重大な懸念があるわけではありません。

保険会社にとって保険金不払いは、場合によっては監督官庁から処分されるほど、大きな問題です。

現実的にありえそうなのは、次のような不安です。

  • 手続きに、意味不明なくらい時間がかかる。
  • 担当者の説明がわかりにくい。
  • 後になって、不十分な説明だったことが判明する。
  • 顧客対応のビジネスマナーが頼りない。

人によっては、「保険料が安いのなら、多少のストレスは我慢できる」という判断をされるかもしれません。

セコム損保の自動車保険には、どんな不安材料があるのですか?

保険料の安さを武器に、着実に売上を伸ばしているSBI損保ですが、気になる点もあります。

セコム損保の自動車保険は売上規模が小さく、未知数な部分が多いです。

下図は、おもな損害保険会社の、2022年度の自動車保険販売実績を比較したグラフです。

2022年度の自動車保険販売実績を比較したグラフ

セコム損保の実績はかなり低いです。自動車保険は1999年から販売していますが、どうしてこんなに売れていないのでしょう?

これだけ売り上げが少ないと、ネットでのランキングにはほぼ名前があがりません(得票数が規定数に達しない)。評判を知る手段が限られます。

また、売上が少ないと、しっかりしたサポート体制が構築されているか心配になります。

上のSBI損保とは別の、未知数なところが多いことによる不安があります。

保険料をさらに安くできる仕組みが複数あります。

セコム損保の自動車保険には、保険料を安くできる手段が、他の2商品より多く用意されています。それらを駆使すると、一番安くすることも可能です。

具体的には、下の方法で保険料を下げられます。

  • 対物賠償保険に免責額(=自己負担額)を設定する。
  • 人身傷害保険を搭乗者傷害保険にチェンジする。
  • 高齢運転者対象外特約

上の3つの割引をすべて適用できれば、チューリッヒ『ネット専用自動車保険』と同じくらいか、もっと安くできます。

チューリッヒ保険の『ネット専用自動車保険』は、どんな保険なのですか?弱点というのは、どんなところですか?

チューリッヒ保険は、2つの自動車保険を販売しています。『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』です。

テレビやネットなどで盛んに宣伝しているのは『スーパー自動車保険』です。こちらが主力商品です。

一方、できる限り機能を省いて、加入できる条件をしぼって保険料を安くしたのが『ネット専用自動車保険』です。

SBI損保の自動車保険より制約は大きいです。

『ネット専用自動車保険』には、加入の条件に制約が多いです。

一般的な自動車保険と比べたときの、『ネット専用自動車保険』の加入条件の制約をピックアップしました。

見積もり・申込 インターネットのみ(電話、郵送による手続きは不可)。
加入できる条件 21~79歳の個人契約のみ。
保険料の払込 クレジットカードの一括決済のみ。月払い、銀行振込、コンビニ払いは不可。
継続手続き 自動継続。継続しないときは、加入者の方から申し出る。
保険料割引 『ネット専用自動車保険』は、早期契約割引、エコカー割引、インターネット割引無し。

とくに、年齢制限と、保険料一括払いというのが、気になりますね・・・

チューリッヒ保険の自動車保険には、事故対応の顧客満足度にやや不安があります。

上でご覧いただいたのと同じJ.D.パワーの過去2年分のランキングです。

会社名 2023年 2022年
ソニー損保 1位 1位
東京海上日動 2位 7位
AIG損保 3位 2位
損保ジャパン 4位 3位
三井住友海上 5位 4位
イーデザイン損保 6位 8位
あいおいニッセイ同和 7位 5位
アクサダイレクト 8位 9位
SOMPOダイレクト 9位 6位
三井ダイレクト損保 10位 12位
チューリッヒ保険 10位 10位
SBI損保 12位 11位

2年連続して低い順位です。

チューリッヒ保険の事故対応は不評と考えられます。

『ネット専用自動車保険』の補償内容は、一言で“平凡”ですが、日常生活での車の使用に必要な補償は、一通りそろっています。

チューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』の補償内容は、同じ会社の『スーパー自動車保険』やSBI損保などと比べると、少し薄くなっています。たとえば・・・

  • 搭乗者傷害保険が無い(傷害保険は人身傷害保険のみ)
  • 特約の数が少なめ。
  • ロードサービスの内容がやや薄い(無料の範囲が狭い)。

事故でケガをしたときの治療費の補償や、泊りがけでの長距離ドライブをしたときのトラブル対応を手厚くしたい、という方には、やや手薄に思えるかもしれません。

しかし、日中に、自宅付近を走行するのがほとんど、という人にとっては、十分な補償内容です

安さと品質の両方にこだわる人には、どんな自動車保険がお勧めですか?

ダイレクト(ネット通販)型の相場以下の保険料で、評判の良い自動車保険があります。

  • SOMPOダイレクト『おとなの自動車保険』
  • ソニー損保「安全運転でキャッシュバックプラン」

補償・サービス内容や申し込み条件などに制約がなく、ダイレクト型の相場前後の保険料で加入できる自動車保険が、次の3つです。

  • 〔SOMPOダイレクト『おとなの自動車保険』〕
  • 〔ソニー損保「キャッシュバックプラン」〕

SOMPOダイレクト

日本を代表する損保会社、損保ジャパン系列のダイレクト(ネット通販)型損保です。

同社の自動車保険は、『おとなの自動車保険』という愛称で販売されています。

口コミ・ランキングの印象からすると、大手損保に近いレベルの事故対応を期待できそうです。

SOMPOダイレクトの保険料が割安なのは30~60代です。ダイレクト(ネット通販)型の相場より安くなることが多いです。

それ以外の年代、とくに20代はむしろ割高になるので、お勧めできません。

というように、クセの強い保険料設定なので、必ず実際に見積もりしてください。

ソニー損保

日本を代表するエレクトロニクス企業、ソニーグループの損保会社です。そして、ここ数年ダイレクト型の売上高トップを独走しています。

最大の魅力は、代理店型を含めた中で、業界トップクラスとされる事故対応品質でしょう。

ただし、保険料は、ダイレクト(ネット通販)型としては高めの価格設定です。

ぜひご検討いただきたいのが『安全運転でキャッシュバックプラン』です。一定の条件をクリアしなければなりませんが(そんなに難しくない)、大幅に安くなります。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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