とにかく保険料を安くできる自動車保険を教えてください?

保険料の安さ重視なら、こちらの3つの自動車保険を候補に加えてください。

保険料の安さをもっとも重視する人は、以下の3つの自動車保険を、候補に加えてください。

  • SBI損保
  • チューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』
  • セコム損保

なお、チューリッヒ保険は、個人向けに2つの自動車保険を販売しています。『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』です。

ここでお勧めするのは『ネット専用自動車保険』の方です。

保険料が安くなるのはダイレクト型自動車保険です。お勧めの3商品もダイレクト型です。

上の3商品はどれもダイレクト型自動車保険です。

自動車保険は、その販売・サポート方法から、代理店型とダイレクト型の2つの大別できます。

代理店型とダイレクト型の仕組みの比較

代理店型自動車保険では、加入・更新~契約内容変更~保険金請求といった諸手続きで、代理店が加入者をフォローしてくれます。

その反面、代理店経営のコストも保険料に加算されるので割高になります。

純粋な保険料の安さを追求すると、どうしてもダイレクト型自動車保険に行きつきます。

お勧めの3商品の、標準的な補償プランでの保険料を比較しました。

7パターンの年齢と等級の組み合わせで、お勧めの3商品の保険料をダイレクト型の平均と比較したのが、下のグラフです。

補償プランはできるだけシンプルにして、できるだけ商品による違いを抑えています。車両保険やその他の特約は付けていません。

21歳 7等級 ダイレクト型の平均 SBI損保 チューリッヒ セコム損保 26歳 7等級 35歳 10等級 45歳 14等級 55歳 19等級 65歳 20等級 75歳 20等級 チューリッヒは取扱対象外

たった7パターンでの比較なので、結論めいたことは言えませんが、次のような傾向がありそうです。

  • チューリッヒ『ネット専用自動車保険』が一番安くなる確率が高そう。
  • 30代以降は、SBI損保と『ネット専用自動車保険』の差はわずか。
  • セコム損保は、ダイレクト型の平均並か少し安い程度。他の2商品にはかなわない。

全商品同じ補償プランにすると、セコムの自動車保険は、際立って安くはありません。

実は、お勧めの3商品には、それぞれ保険料を下げられる機能があります。それを使うと安くなります。

値下げ機能を発動させると、ここまで保険料を下げられます!

上のグラフの補償プランに対して、それぞれ次のような変更を加えました。

  • SBI損保は人身傷害保険を外す。
  • チューリッヒ『ネット専用自動車保険』は、対物賠償保険を500万円に減額し、ロードサービスを外す。
  • セコム損保は、➀対物賠償保険の免責額を20万円にし、➁高齢運転者対象外特約を付加、➂人身傷害保険を搭乗者傷害保険にチェンジ。

その結果が下のグラフです。

21歳 7等級 ダイレクト型の平均 SBI損保 チューリッヒ セコム損保 26歳 7等級 35歳 10等級 45歳 14等級 55歳 19等級 65歳 20等級 75歳 20等級 チューリッヒは取扱対象外

先ほどのグラフと比べて、次の点が変化しました。

  • SBI損保は全パターンで値下がりし、とくに30代以降はチューリッヒ保険と並んだ。
  • チューリッヒ『ネット専用自動車保険』は、全パターンで少し安くなったものの、相対的に高くなった。
  • セコム損保は、35歳~65歳までが激安になった。

それぞれの商品の、保険料を安くできる仕組みを教えてください。また、安さと引き換えにリスクはありますか?

【SBI損保】人身傷害保険を外すことで、保険料を下げられます。

SBI損保は人身傷害保険を外せる

人身傷害保険は、加入している人や同乗者などが死傷したときに、その損害を幅広く補償する保険です。

最近は、この保険を自動セットする商品が増えていますが、SBI損保は付けるか外すかを加入者が選べます。

人身傷害保険を外すリスクは?

人身傷害保険は多機能な保険なので、あれば安心につながります。

ただし、生命保険、医療保険、総合傷害保険などに入っていたり、余裕資金があるなら、人身傷害保険は必須ではないです。

逆に、何の準備もない人は、人身傷害保険を外すと、治療費の調達等で苦労するかもしれません。

生命保険、医療保険、総合傷害保険などに入っていたら、自動車事故での死傷の際にも、それらから保険金が出ます。

また、これらの保険と人身傷害保険とを組み合わせると、保険の重複が起きます。保険の重複はお金のムダなので、できるだけ防ぎたいです。

SBI損保の2020年版パンフレット

【チューリッヒ『ネット専用自動車保険』】まず申込条件に制約にご注意ください。

申込条件の制約

チューリッヒ保険は『ネット専用自動車保険』の保険料を下げるため、以下のような制約を設けています。とくに重要なものだけを引用しています。

見積もり・申込 インターネットのみ(電話、郵送は不可)
加入できる条件 21~69歳の個人契約のみ。
保険料の払込 クレジットカードの一括決済(年払い)のみ。
継続手続き こちらが拒否しなければ自動継続。

『ネット自動車保険』は、補償内容を極力けずらず、上のように申込条件で制約を設けることで保険料を下げています。

ただし、搭乗者傷害保険がありません。

対物賠償保険を500万円に減額

対物賠償保険の保険金額は無制限が一般的です。事故の相手を選べない以上、無制限の補償が望ましいです。

運転ミスをして他人の車を壊したとして、仮にその車が高価な品物を積んでいたなら、損害賠償額は数千万とか億単位にふくれ上がります。

ただし、実際に対物賠償保険から支払われる保険金額は、さほど高額ではありません。

そのため、自動車保険によっては、無制限以外の金額を指定できます。たとえば、チューリッヒ保険の自動車保険では、500万円まで下げることができます。

損害保険料率算出機構『自動車保険の概況 2020年度版』によると、対物賠償保険の1件あたり保険金額は約32万円でした。

ロードサービスを外せる

ほとんどの自動車保険では、ロードサービスは自動セットされています。加入者が自由に付け外しできる商品は珍しいです。

長距離ドライブや夜間走行をしなくて、懇意にしている修理工場やディーラーがある人なら、ロードサービスを外しても大きなリスクにはならないでしょう。

【セコム損保】保険料を下げるための、3つの独自機能があります。

この自動車保険には、3つの保険料を下げるための機能があります。

対物賠償保険に免責額を設定

対物賠償保険は、自動車事故で他人の所有物などに損害を与えたときに、損害賠償するための保険です。

これに免責額を設定すると、その金額までは自己負担になります(保険を使えない)。

セコム損保の自動車保険では、免責額を最大0円~20万円の範囲で指定できます。指定する金額が大きいほど、保険料は安くなります。

免責額を設定するなら、すぐに調達できる金額にとどめましょう。

高齢運転者対象外特約

高齢運転者対象外特約を付けると、70歳以上の高齢運転者を対象外に指定できます。高齢運転者は事故のリスクが高いので、保険料は下がります。

ただし、この特約を付加できるのは、「年齢条件」が“35歳以上”のときに限られます。

人身傷害保険を搭乗者傷害保険にチェンジ

セコム損保の自動車保険では、少なくとも人身傷害保険か搭乗者傷害保険かのどちらか一方を付加しなければなりません。

人身傷害保険を外して、搭乗者傷害保険(保険金500万円)だけ残すことで、保険料を安くできます。

搭乗者傷害保険からは、あらかじめ決まった金額が出ます。人身傷害保険のように、損害額を補償してくれるわけではありません。

ただし、金額が決まっているおかげで、早めに支払われることが多いです。

お勧めの3つの自動車保険は、顧客対応・事故対応の品質に不安があります。

3つの自動車保険とも、顧客満足度ランキングでは、好評とは言えません。

いくつかの大手マーケティング調査会社が、毎年、自動車保険の顧客満足度ランキングを発表しています。

ただし、インターネットでのアンケート調査にもとづくランキングが主流なので、次の理由から、信頼性はいま一つです。

  • 回答者にかたよりが出やすい(ネット通販されている商品の評価が高くなりがち等)。
  • 調査・集計は公正であっても、回答者による自演や組織票などのリスクがある。

ここでは、こうしたリスクが比較的低そうに見えるJ.D.パワーの2つのランキングを引用します。

2021年自動車保険契約者満足度

このランキングは、代理店型とダイレクト型とで分かれています。以下はダイレクト型のランキングです。

ソニー損保 683 セゾン自動車火災 675 イーデザイン損保 670 三井ダイレクト損保 669 アクサダイレクト 662 SBI損保 652 セコム損保 650 チューリッヒ 648

お勧めの3つが、仲良く下位に並んでいます。

2021年自動車保険事故対応満足度

このランキングは、代理店型とダイレクト型とで区別されていません。

あいにく、セコム損保は回答数不足で圏外(名前がない)になっています。

ソニー損保 744 損保ジャパン 717 東京海上日動 714 セゾン自動車火災 710 三井住友海上 704 アクサダイレクト 703 チューリッヒ 702 イーデザイン損保 694 あいおいニッセイ 693 三井ダイレクト 690 SBI損保 680 AIG損保 675

チューリッヒ保険は、事故対応満足度は7位とまずまずでしたが、契約者満足度は最下位でした。

こういったランキングでは、悪い結果がひとつでもあるとお勧めしにくいです。とくに最下位というのは・・・

統計データを調べても、3者それぞれに不安材料があります。

決算資料や日本損害保険協会の統計などを調べると、3つの自動車保険についてそれぞれ不安になるデータがあります。

SBI損保は苦情が多い

日本損害保険協会は、協会が受け付けた損保各社に対する苦情件数を公表しています。

ただし、苦情件数を見比べるだけでは苦情の多い少ないはわかりません。損保会社によって取り扱う契約件数が異なるからです。

そこで、売上高をもとにして、SBI損保の苦情件数を他のダイレクト損保と比較します(2020年度の苦情件数と正味収入保険料です)。

損保会社 苦情件数 売上高
SBI損保 307件 309億円
イーデザイン損保 181件 331億円
アクサダイレクト 261件 551億円

SBI損保とイーデザイン損保は売上高の規模が近いですが、苦情件数はSBI損保が1.7倍あります。

SBI損保とアクサダイレクトでは、売上高はアクサダイレクトが1.8倍大きいですが、苦情件数はSBI損保の方が多いです。

こうやって売上高をもとに苦情件数を比べると、SBI損保はどのダイレクト損保より苦情が多いです。

チューリッヒ保険は中途解約が多い

チューリッヒ保険の自動車保険は、中途解約が飛び抜けて多いです。以下は2020年度の解約返戻金額(解約のために返還した金額)です。

損保会社 解約返戻金 売上高
チューリッヒ保険 11.6億円 483億円
ソニー損保 9.5億円 1,162億円
セゾン自動車火災 5億円 513億円

自動車保険の売上高がチューリッヒ保険の倍以上あるソニー損保比べても、チューリッヒ保険の解約返戻金の方が大きいです。

チューリッヒ保険と売上高が近いセゾン自動車火災と比べて、チューリッヒ保険の解約返戻金は2倍以上に上っています。

チューリッヒ保険は、自動車保険の解約が飛び抜けて多いです。

解約の理由は、商品やサービスへの不安だけではありません。

それでもこれだけ他社より多いと、チューリッヒ保険の自動車保険に、何か問題があると考えざるを得ません。

セコム損保の自動車保険は極端に売れてない

セコム損保の自動車保険は、売上高がとても小さいです。2020年度の売上高は、次の通りです(売上高は元受正味保険料です)。

保険会社 自動車保険
の売上高
セコム損保 89億円
SBI損保 428億円
チューリッヒ保険 483億円

SBI損保やチューリッヒ保険にしても、ダイレクト損保において中程度の売上規模です。セコム損保は、それらと比べてもケタ違いに少ないです。

同社が自動車保険を発売したのは約20年前です。それなのにこれだけ少ないと、いろいろと気になります。たとえば・・・

  • 加入者の満足度や市場での注目度が低いのでは?
  • セコム損保は自動車保険に力を入れていないのでは?
  • 売上高が小さい分、組織や人材も育っていないのでは?

保険は安心のために入るものですから、リスクがある商品には二の足を踏んでしまいますね・・・

品質に不安を感じさせられる自動車保険でも、保険契約違反や法令違反は、原則としてありません。

評判の良くない自動車保険であっても、保険契約通りに保険金を払わないとか法令違反などは、ふつうはありません。

そんなことが発覚すると、監督官庁である金融庁の監査が入り、行政処分が下されます。そして、そのことがメディアを通して連日報道されます。

保険会社にとっては大ダメージになります。保険会社はそういう事態を恐れています。

行政処分のイメージ

ですから、品質に問題があるとしても、たいていは次のようなケースです。

  • 接客態度が雑。
  • 説明がわかりにくい。
  • 対応が遅い。
  • 連絡のタイミングがおかしい。
  • (報告するなどの)約束を守らない。

保険料を節約できるなら、このくらいのことは我慢できると割り切れる方々は、ぜひこれらの商品を前向きにご検討ください。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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