軽自動車にとって、中身がおすすめで、保険料が安い自動車保険はなにですか?

必要十分な補償内容で、ダイレクト(ネット通販)型の相場並の保険料!

  • ソニー損保
  • チューリッヒ保険『スーパー自動車保険』
  • 三井ダイレクト損保

補償内容に妥協したくない。でも、できるだけ安い保険料で!という方々に、次の自動車保険をおすすめします。

補償と安さが両立している自動車保険

  • 〔ソニー損保〕
  • 〔チューリッヒ保険〕『スーパー自動車保険』
  • 〔三井ダイレクト損保〕

3つの自動車保険の保険料を、代理店型とダイレクト(ネット通販)型の相場(平均)と比較したのが、下のグラフです。

6パターンの等級と年齢との組み合わせで、保険料を比較しています(車両保険なし)。

割安感の高い自動車保険の保険料を、相場と比較したグラフ

3つともダイレクト型の相場に近い金額なので、混線して見にくくなっています。

ソニー損保は

3社の中では、全体的にもっとも高い金額設定です。

ただし、相場との差は小さく、20代前半と60代は、相場と重なっています。

三井ダイレクト損保は

30代半ば頃までは相場とほとんど同じですが、40代以降は相場よりあきらかに安くなっています。

チューリッヒ保険は

ややクセのある金額設定です。

18歳〜30代半ばは相場より安いかわりに、40代半ば以降は、相場より高くなっています。

以下で、それぞれの自動車保険の重要な特徴をご案内します。

ソニー損保の自動車保険は、どんな特徴がありますか?おすすめのポイントは?

ソニー損保の事故対応は、代理店型を含めた全自動車保険の中でもトップクラスの評判です。

上でご覧いただいたように、ソニー損保の保険料は、ダイレクト型の相場より少し高い印象です。

しかし、それを補って余りあるのが、事故対応の評判の良さです。

事故対応というのは、事故発生から保険金支払いまでの、一連の流れの品質(迅速さ、安心感、納得感など)を指します。

事故対応の顧客満足度を知るために、中立性の高いマーケティング会社による調査を参考にしています。

その一つが、国際的なマーケティング調査会社J.D.パワーの事故対応満足度ランキングです。

この調査の、事故対応部門の、過去2年間のランキングを、下表にまとめました。

赤字がダイレクト(ネット通販)型、青字が代理店型の損害保険会社です。

会社名 2023年 2022年
ソニー損保 1位 1位
東京海上日動 2位 7位
AIG損保 3位 2位
損保ジャパン 4位 3位
三井住友海上 5位 4位
イーデザイン損保 6位 8位
あいおいニッセイ同和 7位 5位
アクサダイレクト 8位 9位
セゾン自動車火災 9位 6位
三井ダイレクト損保 10位 12位
チューリッヒ保険 10位 10位
SBI損保 12位 11位

上に名前がない損害保険会社は、回答数が一定数に達しなかったため、除外されました。売上の規模が小さい会社です。

ご覧のように、ソニー損保は、代理店型損保を含めた損保業界全体の中で、トップクラスの評価を獲得しています。

この品質が、ダイレクト型の相場より少し高い保険料で手に入るなら、ある意味オトクです。

事故対応の満足度を高めているのが、“セコム事故現場かけつけサービス”です。

ソニー損保の事故対応が好評な理由の一つが、「セコム事故現場かけつけサービス」の提供でしょう。

事故現場から要請すると、警備保障会社セコムの警備員が駆けつけて、現場対応をサポートしてくれます。

たとえば、次のようなことをやってくれます。

  • カメラで現場を記録し、ソニー損保へ送信。
  • 警察・救急車の手配。
  • 車が故障している場合、タクシーやレッカーサービスの手配。
  • こちらが不安な点をヒアリング。

「損保会社の社員でなく、警備員で大丈夫?」と思われるかもしれません。

しかし、事故現場で、示談交渉のような専門知識が必要なことをいきなり始めるわけではありません。

普通にやるべきことを手伝ってくれるだけですが、事故で気持ちが動転しているときなので、駆けつけて手助けしてもらえるだけでも心強いです。

ソニー損保の保険料は高めですが、軽自動車の方が、相場との差が小さいです。

ソニー損保は、ダイレクト型の中では保険料が高いというイメージがあります。

それは事実ですが、普通車に比べると、軽自動車の保険料は、それほど高くありません。

くれぐれも、保険料が高いという噂のせいで、早々に候補から外さないよう、ご注意ください。

チューリッヒ保険の『スーパー自動車保険』は、どんな保険なのですか?メリットは、どんなところですか?

チューリッヒ保険は、2つの自動車保険を販売しています。『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』です。

2つの自動車保険のうち、テレビやネットなどで盛んに宣伝しているのは『スーパー自動車保険』です。

こちらがチューリッヒ保険の主力商品です。

一方、できる限り機能を省いて、加入できる条件をしぼって保険料を安くしたのが『ネット専用自動車保険』です。

『ネット専用自動車保険』は、簡素な特設ホームページで販売されている他、下でご案内する一括見積もりサービス経由でも加入できます。

このページでおすすめしているのは、主力商品の『スーパー自動車保険』です。

『スーパー自動車保険』は、目立つ特徴こそありませんが、あちこちで細かく補償が増強されていて、厚みがあります。

『スーパー自動車保険』の補償は、ザッと見渡すと、フツーに見えがちです。目立つような特徴は少ないです。

しかし、細かく調べると、あちこちで補償に厚みを持たせています。たとえば・・・

  • 対人賠償保険からは、保険金に加えて「臨時費用保険金」が出る。
  • 人身傷害保険に加えて、搭乗者傷害保険も自動付帯される。
  • 人身傷害保険から、保険金に加えて「臨時費用保険金」が出る。
  • 車が全損のとき、車両保険から、保険金とは別に「臨時費用保険金」が出る。
  • ロードサービスの応急処置は時間無制限で無料になる。

目立ちにくいところで、マメに補償に厚みを加えて、結果的に充実補償を実現しているのが、この自動車保険の特徴です。

もっとも、それで保険料が高ければ、補償の押し売りになりかねません。

しかし実際は、上でご覧いただいたように、ダイレクト型の相場付近の金額設定です。

となると、手厚い補償を望む方々にとって、コストパフォーマンスの高い、魅力的な選択肢になりそうです。

三井ダイレクト損保の自動車保険は、どんな補償内容なのですか?メリットは、どんなところですか?

三井ダイレクト損保の自動車保険は、業界標準レベルの補償を、手頃な保険料で提供しています。

見方を変えると、競合商品と比べて特徴の乏しい自動車保険です。

三井ダイレクト損保の商品づくりは、以前から、個性のある保険を世に送り出すことより、商品内容と価格のバランスの良さを重視している印象があります。

現在販売されている自動車保険にも、そのことは当てはまります。

他社商品と比べて、ロードサービスはやや薄いですが(車が遠方で故障したときの、宿泊費用や帰宅費用などは出ない)、それ以外は過不足を感じさせない内容です。

三井ダイレクト損保は、事故対応の評判が今ひとつです。品質面では、大手損保より劣る恐れがあります。

上でご覧いただいた、J.D.パワーの事故対応ランキングで、三井ダイレクト損保の順位は次のとおりでした。

2023年 10位/12社中
2022年 12位/12社中

三井ダイレクト損保の評価は、大手損保(あいおいニッセイ同和、損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上)より下です。

事故対応の品質は気になりますが、人によっては“程度の問題”になりそうです。

あえて、保険料の安さを重視する判断もありえます。

ランキングの順位が低くても、契約どおりに保険金を支払ってくれない、というような重大な懸念があるわけではありません。

保険会社にとって保険金不払いは、場合によっては監督官庁から処分されるほど、大きな問題です。

現実的にありえそうなのは、次のような不安です。

  • 手続きに、意味不明なくらい時間がかかる。
  • 担当者の説明がわかりにくい。
  • 後になって、不十分な説明だったことが判明する。
  • 顧客対応のビジネスマナーが頼りない。

人によっては、「保険料が安いのなら、多少のストレスは我慢できる」という判断をされるかもしれません。

おすすめの3商品は、保険料が接近しています。ぜひご自分の条件設定でお見積もりを!

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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