三井ダイレクト損保の自動車保険の、補償、保険料、評判、競合などをご案内します。

三井ダイレクト損保は、国内最大の損保グループ、MS&ADグループに属するダイレクト(ネット通販)型損保会社です。

このページでは、三井ダイレクト損保の自動車保険について、以下の内容をご案内します。

三井ダイレクト損保とはどんな会社なのですか?

三井ダイレクト損保は、MS&ADインシュアランスグループのダイレクト(ネット通販)型損険会社です。

三井ダイレクト損保は、国内最大の損保グループ、MS&ADインシュアランスグループのダイレクト(ネット通販)型損保会社です。

MS&ADインシュアランスグループの中核企業は、三井住友海上あいおいニッセイ同和です。

下のグラフは、2022年度末の、損害保険市場のシェアです。

国内3大損保グループの、2022年度のシェア

ご覧のように、MS&ADインシュアランスグループのシェアは国内トップです。

三井ダイレクト損保の自動車保険の、補償内容のメリット・デメリットを教えてください

三井ダイレクト損保の補償内容・サービスは、力を入れるところ、入れないところがはっきりしています。

自動車保険は、どの商品を選んでも、決定的な違いはありません。

というのは、自動車保険の基本的な補償やしくみは、業界内で統一されているからです。

損保会社によって違いが出るのは、付加的な補償・サービスです。

三井ダイレクト損保の自動車保険の、補償の概要を下表にまとめました。

赤い文字が、他社と比べたときの、特徴的な補償内容です。また、*印は自動セットされます。

対人賠償保険*
以下の特約があります。
  • 他車運転特約*
対物賠償保険*
以下の特約があります。
  • 他車運転特約*
  • 対物超過修理費用補償特約
人身傷害保険
以下の保険、特約を付加できます。
  • 無保険車傷害特約*
  • 自損事故傷害特約
  • 搭乗者傷害保険
  • 搭乗者傷害Wケア
  • 搭傷死亡等対象外特約
車両保険
以下の特約を付加できます。
  • 車両全損時臨時費用保険金(全損のとき10%上乗せ)*
  • 新車特約
  • 事故付随費用補償特約
  • 身の回り品補償特約
  • レンタカー費用特約
その他の特約・サービス
以下の特約があります。
  • レスキュードラレコ(ドラレコ特約)
  • ファミリー傷害特約
  • 自転車賠償特約
  • 弁護士費用補償特約
  • ファミリーバイク特約
  • 被害者救済費用特約*
ロードサービス*
以下の点がサービスメニューがあります。
  • レッカーサービス(100kmまで無料)
  • 車両トラブル緊急対応サービス(キー閉じ込み、バッテリー上がり、パンク、落輪引き上げ、雪道でのスタック、ガス欠など)
  • 宿泊費用・帰宅費用・車両搬送費用

全体的にはダイレクト型として標準的な補償・サービスですが、次のような特徴があります。

傷害保険は任意

最近では自動車保険の大半が、人身傷害保険を自動セットにしています。そんな中、三井ダイレクト損保は、今でも加入者が選択できます。

本来、人身傷害保険はすべての人が入るべき保険ではないので、三井ダイレクト損保のやり方は良心的です。

レスキュードラレコ(ドラレコ特約)

専用ドライブレコーダーを用いた安全運転サポートは、代理店型自動車保険では珍しくないですが、ダイレクト(ネット通販)型では三井ダイレクト損保だけです。

レスキュードラレコ

専用ドライブレコーダーを車に設置すると、専用スマホアプリを通して、次のようにサービスが提供されます。

  • 事故を自動検知
  • 事故映像を損保会社に自動送信
  • 音声にて運転中に警告

三井ダイレクト損保の自動車保険の保険料は、他のダイレクト(ネット通販)型と比べてどうですか?

ダイレクト(ネット通販)型の平均に近いものの、高齢者を除くと少し高めです。

三井ダイレクト損保の保険料を、7パターンの年齢と等級で見積もりシミュレーションし、代理店型とダイレクト(ネット通販)型の相場(平均)と比べました。

三井ダイレクト損保の保険料を相場と比較

20代以外は、高くなるにせよ、安くなるにせよ、ダイレクト型の平均に近い金額です。

保険料設定が平均に近いということは、競合が多いです。必ず見積もり比較しましょう。

三井ダイレクト損保の、事故対応の評判やランキングでの順位はどうですか?

事故対応の評判は、あまり良くありません・・・

自動車保険では、事故が起こってから、損害保険会社が調査や示談交渉をおこなって、保険金額が決まり、支払われます。

そのスムーズさや迅速さに、損害保険会社の実力の差が出ます。

事故対応の品質を知りたければ、公正な顧客満足度調査と苦情の発生状況が参考になります。

オリコン事故対応満足度 2024年版での同社の順位は9位でした。
価格.com事故対応満足度 2024年版での同社の順位は10位でした。
J.D.パワー事故対応満足度 2023年版での同社の順位は10位でした。
苦情(損保険協会受付分) 2022年度の苦情件数は、ダイレクト損保としては普通でした。

自動車保険をある程度売り上げている損保会社は15〜16社です。よって、7〜8位が平均レベルと考えられます。

三井ダイレクト損保の事故対応は、大手損保より少し低いレベルのようです。

なお、三井ダイレクト損保の事故対応や顧客対応についての、利用者による口コミ情報を、具体的に知りたい方は、三井ダイレクト損保の評判・口コミをご覧ください。

三井ダイレクト損保の自動車保険の、総合的なおすすめ度は?

事故対応の評判が本物なら、コストパフォーマンスはかなり高いです。

★★★★が満点。★★は、他に魅力があるなら許せるレベル。は、おすすめできないレベル。

補償の充実度 ★★★
保険料の安さ ★★
事故対応の評判 ★★
総合 ★★

ライバルと比べてはっきりした強みは、レスキュードラレコ(ドラレコ特約)くらいです。

この商品の中身と価格のバランスは悪くないのですが、お勧めしにくいです。

三井ダイレクト損保といっしょに検討した方が良い自動車保険はありますか?

三井ダイレクト損保と比較したいのは、安さと品質のバランスを重視するダイレクト(ネット通販)型です。

こちらの自動車保険と比較してください。

  • セゾン自動車火災
  • ソニー損保

以下で、各商品の特徴を説明しています。

セゾン自動車火災

『おとなの自動車保険』が主力商品です。

商品名から想像されるとおり、30〜60代をメインターゲットとしています。この年代の保険料は、他の年代と比べて安く設定されています。

とりわけ、運転する若い子どもが同居する世帯の保険料は割安です。

品質に対する評判はまずまずで、大手損保に近いレベルを期待できます。

大手損保、損保ジャパンのグループ企業という安心感もあります。

ソニー損保

事故対応の評判の高さが、おすすめのポイントです。

上でご案内したランキングでは、代理店型、ダイレクト(ネット通販)型をひっくるめて、事故対応でトップクラスの評判をとっています。

高い品質が評価されてのことか、ダイレクト(ネット通販)型損保の売上高トップを、ここ数年独走しています

標準的なプランの保険料は、ダイレクト型としては高めです(代理店型より安い)。『安全運転でキャッシュバック』プランを選べば、ダイレクト型の中でも安くなります。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

三井ダイレクト損保についてのよくある疑問に、Q&A形式でお答えします。

申し込み、継続、解約などの手続きは、ネットでも電話でもできるのですか?

申し込みの手続き

同社のウェブサイト、または電話にてできます。

電話申し込みのときは、申込書を郵送でやり取りすることもあります。

電話申し込みを選ぶと、最大1万円のインターネット割引を受けられないので、極力ネットで申し込むことをおすすめします。

継続の手続き

継続手続きのお知らせが、満期日の75日前までに郵送されます。

三井ダイレクト損保のウェブサイトの顧客専用ページから、または電話にて、継続(更新)の手続きが可能です。

解約の手続き

三井ダイレクト損保のウェブサイトから、もしくは電話にて解約できます。

ただし、中断証明書を発行してもらうときは、解約手続き前に、電話で申し出なければなりません。

自動車保険で、バイクや自転車の補償もできますか?どうすれば良いですか?

三井ダイレクト損保の自動車保険なら、どちらも補償できます。

バイクの補償

ファミリーバイク特約を付加すると、補償を受けられますが、対象は原動機付自転車に限られます。それ以外のバイクは、バイク保険の加入をご検討ください。

原動機自転車とは、❶総排気量が125cc以下または定格出力が1.00キロワット以下の二輪車、❷排気量が50cc以下または定格出力が0.6キロワット以下の三輪以上の車両、のいずれかです。

補償内容は、下のようになります。

  • 対人賠償保険
  • 対物賠償保険
  • 自損傷害事故

保険金の種類や保険金額は主契約(自動車の補償)と同じです。

なお、補償される人の範囲は、❶記名被保険者、❷その配偶者、❸同居の親族、❹別居の未婚の子、です。

自転車の補償

自転車の補償は、自転車賠償特約ファミリー傷害特約との組み合わせで可能です。

自転車賠償特約

この特約があると、自転車事故で、他人に損害を与えたときに、保険金が出て損害賠償できます。

保険金の上限は、対人賠償保険・対物賠償保険の設定額と同じです。

ファミリー傷害特約

家族が日常生活でケガをしたときに、治療費が保険から出ます。

ワイドタイプとアウトドアタイプがあり、対象となる事故の範囲を指定できますが、どちらを選んでも、自転車事故は補償されます。

人身傷害保険でも、自転車乗車中の事故を補償できますが、相手が自動車の事故に限られます。

ファミリー傷害特約には、そうした制限はありません。

自転車事故への備えの点では、三井ダイレクト損保は、競合他社よりわかりやすく、行き届いた補償になっています。

三井ダイレクト損保のロードサービスの特徴は?

同社のロードサービスは、長距離ドライブが苦手です。

自動車保険のロードサービスは、どれもサービスメニューは似通っています。

違いが出やすいのは、次の点です。

  • レッカー搬送で、無料で搬送してくれる距離。
  • 現場応急対応で、無料対応してくれる作業の範囲。
  • 出先で走行できなくなったときの、宿泊費用、帰宅費用などの補償。

三井ダイレクト損保の場合、無料でレッカー搬送する距離は50kmまでと平均的です。

一方、現場応急対応は、他社を見ると、30分程度の作業まで無料というのが多いですが、三井ダイレクト損保は時間による制限がありません。

この点は、競合他社より手厚いと言えそうです。

しかし、出先で車が故障したときに、宿泊費用や帰宅費用までは補償されません。この点は、業界の平均より手薄です。

長距離ドライブ、泊りがけのドライブをされる方には、三井ダイレクト損保のロードサービスに不安を感じられるかものしれません。

他方、日中に街中を走行するのがほとんどという方々には、必要十分です。

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