セコム損保とはどんな会社なのですか?

セコム損保は、国内トップの警備保障会社セコムの関連企業です。

セコム損保は、名前からわかるように、国内トップの警備保障会社セコムの関連企業です。

もとをたどると、1950年設立の東洋火災海上保険株式会社までさかのぼります。損保会社として、それなりに長い歴史があります。

代理店型とダイレクト型の2つの顔

セコム損保は、ダイレクト販売(ネット通販)と代理店販売の両方で、自動車保険の売っています。2つの販売ルートを持つのは珍しいです。

ただし、セコムの傘下に入ってからは、代理店の新規募集をやっていません。つまり、現在の代理店は、原則としてセコム損保になる前からの代理店です。

戦略として2つの販売ルートを持っているというより、これまでのいきがかり上、そうなっているようにも見えます・・・

売上の規模はそれなりに大きいものの、自動車保険は不振

セコム損保の全体としての売上高は、アクサダイレクトよりやや多くて、ダイレクト(ネット通販)型損保の中では、大きいグループに入ります。

しかし、売上高の中に占める自動車保険の割合は16.9%と低いです。

セコム損保の自動車保険の売上高を、主なダイレクト(ネット通販)型損保と比べると、下のグラフのようになります。2017年度末の自動車保険の元受正味保険料です。

セコム損保の自動車保険の売上高(元受正味保険料)の推移

セコム損保の自動車保険の売上高は、グラフの一番下で低空飛行しています。しかも停滞しています。

今のところ、セコム損保の自動車保険は、選ばれている商品とは言い難いです

セコム損保の自動車保険を、同業他社と比較したときの、強み・弱みを教えてください。

セコム損保の自動車保険について、同業他社と比較しての印象をまとめると以下のようになります。

★★★★が満点。★★は、他に魅力があるなら許せるかもしれないレベル。は、おすすめできないレベル。

補償の充実度 ★★★★
保険料の安さ ★★
事故対応の評判
設計の柔軟性 ★★

なお、「補償の充実度」は

損保会社間で差がつきにくいです。というのは、自動車保険の補償の仕組みは、業界内で統一されています。基本的な補償は、損保会社の間で共通しています。

損保会社によって、補償内容の違いが出るのは、付加的な補償・サービスです。

個別のニーズによっては(長距離ドライブをよくするとか、限りなくシンプルな補償にしたいとか・・・)、優劣の差がつきます。

保険料は、代理店型よりは安いものの、ダイレクト(ネット通販)型としてはやや高めです。

ダイレクト(ネット通販)型の販売と、代理店による販売をおこなっているセコム損保ですが、保険料としては、ダイレクト(ネット通販)型に近い価格設定になっています。

同社の保険料の水準を、車両保険を付けたとき、付けないときに分けて、調べました。

車両保険を付けると、通販型としてはやや高め

車両保険を付けたときの、セコム損保の保険料を、代理店型とダイレクト(ネット通販)型の、それぞれの平均と比べました。

26歳7等級 代理店型
平均
141,385円
通販型
平均
100,670円
セコム
損保
105,520円
35歳10等級 代理店型
平均
97,445円
通販型
平均
65,428円
セコム
損保
71,840円
45歳14等級 代理店型
平均
88,293円
通販型
平均
59,726円
セコム
損保
64,480円
55歳19等級 代理店型
平均
81,178円
通販型
平均
53,111円
セコム
損保
57,270円

代理店型の平均は、国内大手4社(あいおいニッセイ同和、損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上)の保険料をもとに、ダイレクト(ネット通販)型の平均は、主要9社の保険料をもとにしました。

できるだけ、見積もり条件を同じにして、算出しました。

価格の傾向が分かりやすくなるように、上表をグラフにしました。

セコム損保の保険料(車両保険あり)

セコム損保は、水色の点線より、黄緑色の点線に近いので、ダイレクト(ネット通販)型としての保険料設定になっています。

ただし、ここで見積もりした全パターンとも、ダイレクト(ネット通販)型の平均より4,000~5,000円くらい高くなっています。ダイレクト(ネット通販)型としては、高めの価格設定です。

車両保険無しの保険料は、通販型の平均レベル

車両保険を付けないときの、保険料比較をご覧ください。比較の方法は、上と同じです。

26歳7等級 代理店型
平均
76,183円
通販型
平均
54,983円
セコム
損保
53,480円
35歳10等級 代理店型
平均
53,628円
通販型
平均
35,410円
セコム
損保
36,510円
45歳14等級 代理店型
平均
48,588円
通販型
平均
31,815円
セコム
損保
32,410円
55歳19等級 代理店型
平均
44,505円
通販型
平均
28,026円
セコム
損保
28,450円

こちらでも、上表をグラフにしました。

セコム損保の保険料(車両保険なし)

車両保険無しの保険料は、車両保険ありのときと比べて、割安に見えます。26歳の保険料は平均を下回っていますし、それ以外でも、ダイレクト(ネット通販)型平均と大差のない金額です。

車両保険を付けない方が、価格競争力が上がるようです。

高齢運転者対象外特約が特徴的

保険料に関連して、セコム損保の特色が、高齢運転者対象外特約です。

運転者の年齢条件を35歳以上としたきに限り、高齢運転者対象外特約を付けることができます。この特約を付けると、補償される運転者の年齢の上限が、69歳以下となります。

近年、高齢者による自動車事故は増えています。この特約を付けることによって、保険料を下げることができます。

事故対応品質は未知数なので、おすすめできません

自動車保険は公共性が高いため、損保会社による補償内容の差は小さいです。重要性の高い、基本的な補償については、ほとんど同じです。

それだけに、事故が起きたときの、各社の事故対応力が、商品の品質を大きく左右します。

事故対応の評判を知るには、公正なアンケート調査が一番参考になります。このサイトでは、J.D.パワーとオリコンの、顧客満足度調査を参考にしています。

セコム損保は、事故対応顧客満足度ランキングで、圏外

残念ながら、

セコム損保は、J.D.パワーのランキングでも、オリコンのランキングでも、順位がありません。どちらも圏外です。

上でセコム損保の、自動車保険の売上をご覧いただきましたが、売上の規模が小さいために、どちらの調査でも、十分な回答数が集まらず、対象外になったのでしょう。

いずれにしても、

他社と比べると、事故対応の面で前向きな材料がなく、おすすめてきません。

苦情件数は少なく、事故現場急行サービスは魅力

セコム損保の事故対応について、期待できる点が、まったくないわけではありません。

苦情件数は、目立って少ない

セコム損保の苦情件数は、他社と比べて、目立って少ないです。2017年1~3月の苦情件数を、売上規模の近い2社と比べました。各社に寄せられた苦情の全件数です。

会社名 2016年度
売上高
苦情件数
アクサダイレクト 499億 2,202件
セコム損保 438億 103件
三井ダイレクト損保 377億 941件

セコム損保の件数は、飛び抜けて少ないです。

アクサダイレクトは件数が多すぎて、比べるまでもありません。

売上規模の小さい三井ダイレクト損保と比べても、セコム損保の苦情件数は、9分の1に過ぎません。

この数字を信用するなら、セコム損保の顧客満足度は、かなり高いです。

事故現場に駆けつけてくれるサービス

事故現場に、警備員が駆けつけるサービスは、セコム損保の強みの一つです。

ロードサービスの一環で、車のトラブルで走行できなくなったときに、現場対応してくれるサービスは、どこでもやっています。

しかし、保険にかかわる自動車事故のときに、現場に駆けつけて事故対応してくれるサービスは、数少ないです。

日本最大の警備保障会社を親会社とする、セコム損保ならではのサービスです。

ただし、ソニー損保イーデザイン損保も、同様のサービスを提供しています。現場に駆け付けるのが、セコムの警備員というのも、同じです。

また、別の警備保障会社ALSOK(アルソック)と提携して、セゾン自動車火災損保ジャパンも、同種のサービスを提供しています。

というように、この種のサービスを受けたい人にとって、セコム損保以外の選択肢が、徐々に増えています。

設計の柔軟性は、ダイレクト(ネット通販)型自動車保険としては、やや低いです。

プラン設計の柔軟性が低いと、次のようなリスクがあります。

  • ニーズに合った補償内容にならない。
  • 不要な補償に、保険料を払うことになる。

自動セットされる補償は、誰にでも必要な補償だけになっていて、個別のニーズに応えられるように、豊富な特約が用意されている、というのが好ましいです。

セコム損保の、プラン設計の柔軟性は

ダイレクト(ネット通販)型としては、やや低いです。
人身傷害保険・搭乗者傷害保険が、自動セットされます。ダイレクト(ネット通販)型自動車保険の大半では、これらの保険を付けるかを、加入者が選択できます。
また、これらの保険は、ぜひ必要な補償、というほどではありません。

もっとも、代理店型の大半は、人身傷害保険を自動セットにしています。よって、代理店型、ダイレクト(ネット通販)型をひっくるめると、セコム損保の柔軟性は、並み程度です。

セコム損保といっしょに検討した方が良い自動車保険はありますか?

セコム損保と保険料が近くて、事故対応力に定評のある自動車保険をおすすめします。

上の通り、セコム損保の保険料は、ダイレクト(ネット通販)型の中では、並~高めの設定です。そして、事故対応力は、未知数です。

比較の対象として、セコム損保に保険料が近くて、事故対応の評判が良い自動車保険を、おすすめします。

  • イーデザイン損保
  • セゾン自動車火災
  • ソニー損保

以下で、それぞれについて補足説明します。

イーデザイン損保

国内の損保市場では、東京海上日動と損保ジャパンが、激しく首位を争っています。

そんな東京海上日動系列のダイレクト(ネット通販)型損保が、イーデザイン損保です。

会社の規模はまだ小さいですが、定評ある東京海上グループのサービスネットワークを利用できる、という強みがあります。

実際、イーデザイン損保の事故対応の評判は、代理店型の大手損保(損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上など)に引けを取りません。

イーデザイン損保の保険料は、ダイレクト(ネット通販)型の平均に近い水準です。

見積もり条件によって、セコム損保より安くなったり高くなったりします。

また、同社は、セコム損保と同じく、事故現場に駆けつけて支援・代行するサービスを提供しています。

駆けつけるのはセコムの警備員で、サービス内容もセコム損保と同様です。

セゾン自動車火災

東京海上日動のライバルである、損保ジャパン系列のダイレクト(ネット通販)型損保が、セゾン自動車火災です。

同社の主力商品は『おとなの自動車保険』です。

保険料は

かなりクセのある料金体系です。

10〜20代の保険料は、ダイレクト(ネット通販)型としては異例に高額で、セコム損保より高くなります。

30代以降は、ダイレクト(ネット通販)型の平均に近い金額になります。

30代以降の保険料は、セコム損保の保険料と競合します。

例外は、運転する同居の子どもがいる世帯です。このケースでは、トップクラスに安くなります。

事故対応の評判は

代理店型の大手損保並の評価を受けているので、不安を感じることは無さそうです。

事故現場に駆けつけて支援・代行するサービスを

セゾン自動車火災もやっています。

ただし、駆けつけるのは、セコムではなくALSOK(アルソック)の警備員です。

ソニー損保

ソニー損保は、ダイレクト(ネット通販)型損保の売上高トップを、ここ数年独走しています。

最高レベルの品質

その原動力は、代理店型、ダイレクト(ネット通販)型をひっくるめて、トップクラスの評価をされている、品質の高さでしょう。

自動車保険の品質そのものと言える事故対応でも、信頼できるマーケティング調査会社のランキングで、最高レベルの評価を獲得しています。

日本を代表するエレクトロニクス企業ソニーのグループ会社というのも心強いです。

ダイレクト型としては割高

ただし、保険料の料金設定は、ダイレクト(ネット通販)型としては高いです。

ほとんどのケースで、セコム損保より高くなります。

事故現場駆けつけサービス

事故現場に駆けつけて支援・代行するサービスを、ソニー損保もやっています。

駆けつけるのはセコムの警備員で、サービス内容もセコム損保と同様です。

主な自動車保険の補償内容と保険料を比較するなら、一括見積りサービスがおすすめです。

近年では、損保各社のホームページに、使いやすい見積もり機能が提供されています。見積もりを集めるだけなら、時間をかければできそうです。

ただし、見積もりを比較するためには、損保各社の自動車保険の見積もり条件をそろえなければなりません。これがやっかいです。

各社の自動車保険の条件をそろえるには、それぞれの商品の特徴や独特の言葉遣いを理解できている必要があります。一般消費者には難しいです。

何度か見積もりを作り直したあげくに、それでもちゃんとできているか自信を持てない、となりがちです。

その対策として、おそらくもっとも有効なのが、無料の一括見積サービスです。

1回(=1社分)だけ必要事項を入力すると、主な自動車保険の見積もりが、自動的に手元にそろいます。

入力の手間を省けるうえに、入力した内容をもとにすべての見積もりが作成されます。

その後、見積もり条件を変更して、再度見積もることも簡単です。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

読まれている記事
更新情報