アクサダイレクトの自動車保険の、補償、保険料、評判、競合などをご案内します。

アクサダイレクトは、フランスに拠点を置く、世界的保険グループの日本法人です。

日本国内での営業実績は20年を超えており、ブランド名は浸透しているようです。

このページでは、アクサダイレクトの自動車保険について、以下の内容をご案内します。

アクサダイレクト(アクサ損保)とはどんな会社なのですか?

アクサダイレクトの母体、アクサグループは、世界有数の保険会社です。

アクサダイレクト=アクサ損害保険株式会社は、世界に展開する保険グループ、アクサグループの会社です。

以下は、日本で営業している損保グループのうち、米国フォーチュン誌が毎年発表しているグローバル500(世界の500社)2021年版に入っていたグループです。

順位
(全業種)
会社名 収益
(百万ドル)
46位 アクサ(フランス) 128,011
168位 チューリッヒ(スイス) 59,001
208位 東京海上ホールディング 51,516
245位 MS&ADインシュアランスホールディングス 46,149
331位 SOMPOホールディングス 36,283

アクサグループ全体の売上規模は、日本の大手損保よりずっと大きいです。

アクサダイレクト単体の売上高は、国内9位

日本の市場では、1999年7月よりダイレクト損保として営業を開始。順調に売上を伸ばしてきました。

グラフは、おもな損害保険会社の2022年度の売上高(正味収入保険料)ランキングです。

アクサダイレクトの2022年度の売上高(正味収入保険料)

アクサダイレクトは10位です。

ダイレクト損保に限ると3位ですが、前後とは接近しています。

アクサダイレクトの自動車保険の、補償内容のメリット・デメリットを教えてください。

ダイレクト(ネット通販)型としては、充実補償志向の自動車保険です。

自動車保険には、自賠責保険(強制保険)と連携して、自動車事故の被害者や当事者を守るという、社会的な役割があります。

そのため、基本の仕組みは業界内で統一されています。商品内容の差異は、おもにプラスαの補償・サービスに表れます

他のダイレクト型と比べて、手厚く見える部分を以下にまとめました。

対人賠償保険
損害賠償金は当然出ます。さらに以下の費用も出ます。
  • 対人臨時費用(見舞や香典代)
  • その他の費用(示談交渉費用など)
対物賠償保険
損害賠償金は当然出ます。さらに以下の費用も出ます。
  • その他の費用(示談交渉費用など)
人身傷害補償特約
治療費・休業補償・慰謝料が出る他、以下の費用も出ます。
  • 後遺障害の介護料
  • 重度後遺障害のとき保険金が増額(最大2倍)
車両保険
車の修理代の他に、以下のお金が出ます。
  • 全損のときに、保険金割増し。
  • 車の運搬・引取費用。
  • 車内の身の回り品の補償。
  • 損害を回復するための必須の費用。
ロードサービス
以下の点が、他社より手厚くなっています。
  • 修理完了後の車の搬送または引取費用。
  • ペット宿泊費用。

アクサダイレクトは、上表のとおり、それぞれの補償・サービスをきめ細かく補強しています。

アクサダイレクトの自動車保険は、ダイレクト型としては充実志向なのですね。

アクサダイレクトの自動車保険の保険料は高いですか?安いですか?

代理店型よりは安いですが、ダイレクト(ネット通販)型としては高めです。

7パターンの年齢と等級の組み合わせで、代理店型、ダイレクト(ネット通販)型の保険料と比較したのが、下のグラフです。

アクサダイレクトの自動車保険の保険料

代理店型の平均よりは当然安いですが、ダイレクト型の平均と比べると、アクサダイレクトの料金設定は高めです。

アクサダイレクトは、ダイレクト型自動車保険の中では、少々お高いのですね。

アクサダイレクトの、事故対応の評判やランキングでの順位はどうですか?

事故対応の評判は、業界内では平均レベルか、それより低いです・・・

自動車保険では、事故が起こってから、損害保険会社が調査や示談交渉をおこなって、保険金額が決まり、支払われます。

そのスムーズさや迅速さに、損害保険会社の実力の差が出ます。

事故対応の品質を知りたければ、公正な顧客満足度調査と苦情の発生状況が参考になります。

オリコン事故対応満足度 2024年版での同社の順位は13位でした。
価格.com事故対応満足度 2024年版での同社の順位は圏外(11位以下)でした。
J.D.パワー事故対応満足度 2023年版での同社の順位は8位でした。
苦情(損保険協会受付分) 2022年度の苦情件数は、ダイレクト損保としては普通でした。

自動車保険をある程度売り上げている損保会社は15〜16社です。よって、7〜8位が平均レベルと考えられます。

アクサダイレクトの評判は、普通かそれよりやや下のようですね。

なお、アクサダイレクトの事故対応や顧客対応についての、利用者による口コミ情報を、具体的に知りたい方は、アクサダイレクトの評判・口コミをご覧ください。

あいおいニッセイ同和の自動車保険の、総合的なおすすめ度は?

代理店型の中では、行き届いた補償とコストパフォーマンスが魅力です。

★★★★が満点。★★は、他に魅力があるなら許せるレベル。は、おすすめできないレベル。

補償の充実度 ★★★
保険料の安さ ★★
事故対応の評判 ★★★
総合 ★★

大きな弱点はありませんが、保険料が高いわりに顧客満足度は「普通」くらいなので、コストパフォーマンスは微妙です。

競合商品とコストパフォーマンスを比べて、ご判断ください!

アクサダイレクトと比べた方がよい自動車保険には、何がありますか?

コストパフォーマンスを比較してほしいダイレクト(ネット通販)型は、こちらの商品です。

こちらの自動車保険と比較してください。

  • セゾン自動車火災
  • ソニー損保

以下で、各商品の特徴を説明しています。

セゾン自動車火災

『おとなの自動車保険』が主力商品です。

商品名から想像されるとおり、30〜60代をメインターゲットとしています。この年代の保険料は、他の年代と比べて安く設定されています。

とりわけ、運転する若い子どもが同居する世帯の保険料は割安です。

品質に対する評判はまずまずで、大手損保に近いレベルを期待できます。

大手損保、損保ジャパンのグループ企業という安心感もあります。

ソニー損保

事故対応の評判の高さが、おすすめのポイントです。

上でご案内したランキングでは、代理店型、ダイレクト(ネット通販)型をひっくるめて、事故対応でトップクラスの評判をとっています。

高い品質が評価されてのことか、ダイレクト(ネット通販)型損保の売上高トップを、ここ数年独走しています

標準的なプランの保険料は、ダイレクト型としては高めです(といってもアクサダイレクトと同じくらいか少し安い)。『安全運転でキャッシュバック』プランを選べば、ダイレクト型の中でも安くなります。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

アクサダイレクトの自動車保険についてのよくある疑問に、Q&A形式でお答えします。

申し込み、継続、解約などの手続きは、ネットでも電話でもできるのですか?

申し込みの手続き

インターネット(同社のウェブサイト)、または電話にてできます。

電話申し込みのときは、申込書を郵送でやり取りすることもあります。

電話申し込みを選ぶと、最大2万円のインターネット割引を受けられないので、極力ネットで申し込むことをおすすめします。

継続の手続き

アクサダイレクトのウェブサイトでログインすると、継続(更新)の手続きが可能です。

ちなみに、継続手続きの案内は、郵送で2ヶ月ほど前に届きます。

もし、期日を過ぎてから手続きするときは、ウェブサイトではできません。電話対応になります。

解約の手続き

解約の受け付けは電話のみです。

自動車保険で、バイクや自転車の補償もできますか?どうすれば良いですか?

アクサダイレクトの自動車保険なら、どちらも補償できます。

バイクの補償

ファミリーバイク特約を付加すると、補償を受けられますが、対象は原動機付自転車に限られます。それ以外のバイクは、バイク保険の加入をご検討ください。

原動機自転車とは、❶総排気量が125cc以下または定格出力が1.00キロワット以下の二輪車、❷排気量が50cc以下または定格出力が0.6キロワット以下の三輪以上の車両、のいずれかです。

補償内容は、下のようになります。

  • 対人賠償保険
  • 対物賠償保険
  • 自損傷害事故

保険金の種類や保険金額は主契約(自動車の補償)と同じです。

なお、補償される人の範囲は、❶記名被保険者、❷その配偶者、❸同居の親族、❹別居の未婚の子、です。

自転車の補償

自転車の補償は、日常生活賠償責任保険特約人身傷害補償特約との組み合わせで可能です。

日常生活賠償責任保険特約

この特約があると、自転車事故に限らず、日常生活に起因する偶然の事故で、他人に損害を与えたときに、損害賠償できます。

この特約は「アクサ安心プラス」という特約パッケージに含まれており、単体で付加することはできません。

このように、自転車事故以外の補償もいっしょについてくるので、ご注意ください。

人身傷害補償特約

この特約自体は、自動車の運転者や同乗者が死傷したときの補償です(死亡保険金や治療費が出ます)。

ただし、補償される事故の範囲を最大に指定すると、こちらが自転車運転中の自動車事故も、補償されます。

あくまでも、相手が自動車の事故に限られます。相手が人や自転車のときは、お金は出ません。

アクサダイレクトのロードサービスの特徴は?

同社のロードサービスは、全体としては手厚いです。

自動車保険のロードサービスは、どれもサービスメニューは似通っています。

違いが出やすいのは、次の点です。

  • レッカー搬送で、無料で搬送してくれる距離。
  • 現場応急対応で、無料対応してくれる作業の範囲。
  • 出先で走行できなくなったときの、宿泊費用、帰宅費用などの補償。

アクサダイレクトの場合、無料でレッカー搬送する距離は35kmまでと短めです。

一方、現場応急対応は、他社を見ると、30分程度の作業まで無料というのが多いですが、アクサダイレクト損保は時間による制限がありません。

この点は、競合他社より手厚いと言えそうです。

また、出先で車が故障したときの、宿泊費用や帰宅費用も補償されます。ペットを連れていた場合、ペットホテル代も補償されます。

全体としては、業界内でも手厚いサービス内容と言えそうです。

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