アクサダイレクトチューリッヒは、どちらも広告・宣伝をよく目にします。どちらにするか、迷っています。

どちらも、ダイレクト(ネット通販)型の自動車保険です。代理店が窓口にならない、新しい形の自動車保険です。

アクサダイレクトもチューリッヒも、ダイレクト(ネット通販)型の損害保険会社です。

自動車保険は、代理店型とダイレクト(ネット通販)型に分けることができます。
損保会社と契約している代理店を窓口にするのが代理店型、ネットや電話などで損保会社が顧客と直接にやり取りするのがダイレクト(ネット通販)型です。

代理店型自動車保険とダイレクト(ネット通販)型自動車保険の仕組み

ダイレクト(ネット通販)型は、代理店のためのコストがかからないので、その分保険料が安くなります。
しかし、代理店がないので、加入・更新・内容変更・請求といった手続きを、加入者がネットや電話を通じて、損保会社と直接にやりとりしなければなりません。

そのことを大きな負担と感じる方には、ダイレクト(ネット通販)型の自動車保険をお勧めできません。アクサダイレクトもチューリッヒも、候補から外れます。

アクサダイレクトとチューリッヒは、外資系のダイレクト(ネット通販)型損保

2015年度の自動車保険売上高で、ダイレクト(ネット通販)型2位だったのがアクサダイレクト、3位だったのがチューリッヒです。

トップのソニー損保は国内の会社ですが、2位3位は外資系のダイレクト(ネット通販)型損保会社が占めています。

この2社の、会社の成り立ちや規模を調べました。

アクサダイレクト チューリッヒ
創業 1998年(平成10年) 1996年(平成8年)
企業グループ AXA(フランス) チューリッヒ(スイス)
営業形態 日本国内に現地法人を設立 日本支店として営業
直営の全国拠点数 9(住所で集計) 6(住所で集計)
従業員数 806人 1,080人
自動車保険売上 471億 364億
総売上 493億 786億
ソルベンシー・マージン比率 813.4% 564.8%

この2社は、同じ頃に日本国内で営業を始め、海外(ヨーロッパ)の企業グループに属しています。

また、テレビ、新聞、ネットなどで盛んに宣伝・広告をおこなっています。テレビ、新聞、ネットなどに露出して、知名度を高める戦略も、似ているようです。

似ているところの多い両社ですが、もちろん商品やサービスの中身には違いがあります。

アクサダイレクトとチューリッヒの、自動車保険の補償内容は、どちらが優れていますか?

補償内容も、保険商品としての仕組みも、かなり近いです。細かな違いで、どちらかを選ぶことになりそうです。

外資系の会社だからといって、フランスやスイスで流行っている保険を販売しているわけではありません。保険としての仕組みは、国内の保険会社と同じです。

まず、それぞれの自動車保険の補償内容を比較します。
品ぞろえの充実度を比べます。それが保険料に見合うかは、後ほどご説明します。

対人賠償保険 アクサダイレクト チューリッヒ
どちらも賠償金に加えて諸費用分が支払われる。ただし、諸費用はアクサの方が手厚い。
対物賠償保険 アクサダイレクト チューリッヒ
アクサダイレクトは、賠償金に加えて諸費用分が支払われる。どちらも、対物超過修理費用が、特約で付けられる。
人身傷害保険 アクサダイレクト チューリッヒ
チューリッヒは、損害補償に加えて諸費用分が支払われる。
車両保険 アクサダイレクト チューリッヒ
アクサダイレクトは全損時臨時費用、身の回り品の補償まで自動セットされている。チューリッヒは特約で用意。代車費用の補償はチューリッヒだけ。
ロードサービス アクサダイレクト チューリッヒ
どちらも充実しているが、サービスメニューが多いのはチューリッヒ。
プラン作成の自由度 アクサダイレクト チューリッヒ
どちらも、ダイレクト(ネット通販)型としては、自由度は低め。
総合 アクサダイレクト チューリッヒ
相手に対する補償はアクサダイレクトが、こちらのための補償はチューリッヒがわずかに上。全体としては互角で、どちらも充実している。

自動車保険は、自賠責保険(強制保険)と一体となって、ドライバーや同乗者を守ります。だから、民間企業の商品でありながら、高い公共性を持っています。
そのために、外資系であっても、自動車保険の基本の仕組みは、国内標準に則(のっと)っています。

また、アクサダイレクトもチューリッヒも、ダイレクト(ネット通販)型としては、充実補償志向です。気配り的な細かい補償があちこちに用意されています。

どちらを選んでも、物足りなくなることは無さそうです。
あえて言えば、相手に対する補償ではアクサダイレクトが、こちらのための補償ではチューリッヒが、それぞれ少しだけ勝っているので、お好みで選んでください。

事故対応の品質では、チューリッヒが優勢です。

補償やサービスに大きな差はなくても、それらの丁寧さとか迅速さとか親切さ、つまり品質に違いがあるかもしれません。

特に大切なのが、事故対応の品質です。
自動車保険では、事故が起こってから、損害保険会社が調査や示談交渉をおこなって、保険金額が決まり、支払われます。
そのスムーズさや迅速さに、損害保険会社の実力の差が出ます。

事故対応の評判・口コミを知るなら、公正なアンケート調査が一番参考になります。また、交通事故の当日初期対応の違いも併記しました。

交通事故での当日初期対応 アクサダイレクト チューリッヒ
どちらも事故の連絡受付は24時間365日。チューリッヒは、20時までに受け付けた事故は当日対応。アクサダイレクトは夜間受付分は、原則翌日対応。
オリコン日本顧客満足度ランキング アクサダイレクト チューリッヒ
『オリコン日本顧客満足度ランキング自動車保険2017』によると、アクサダイレクトは10位、チューリッヒは4位。ちなみに、2016年版でもチューリッヒが勝りました。
J.D.パワー事故対応満足度調査 アクサダイレクト チューリッヒ
『J.D.パワー自動車保険事故対応満足度調査2017』によると、アクサダイレクトは9位、チューリッヒは1位。ちなみに、2016年版でもチューリッヒが上でした。
総合 アクサダイレクト チューリッヒ
チューリッヒがあきらかに優勢。

事故対応の評判については、両社の差がはっきりと出ました。比べた全項目でチューリッヒの勝ちです。

単に2社間の比較にとどまらず、事故対応に関しては、業界内でもチューリッヒの評判は良くて、アクサダイレクトとの評判は悪い、と言えそうです。

中身の充実感で選ぶなら、事故対応の評判の差で、チューリッヒが優勢です。

なお、利用者による、両社の口コミ情報はアクサダイレクトの評判・口コミチューリッヒの評判・口コミをご覧ください。

アクサダイレクトもチューリッヒもダイレクト(ネット通販)型なので、どちらも保険料は安そうですが、どのくらい違いますか?

見積もりの条件によって価格差は変動しますが、チューリッヒの方が、全般的に安くなりそうです。

見積もりの条件をできるだけそろえて、保険料を比較しました。
なお、車はトヨタのアクアの中古車(市場価格100万円)での見積もりです。

車両保険の有無で金額が大きく変わるので、別々に比較します。

車両保険あり

車両保険を付けるときの保険料です。55歳(子)というのは、同居する20歳の子どもも運転するときの保険料です。

見積もり条件 アクサ
ダイレクト
チューリッヒ
26歳7等級 111,770 83,860
35歳10等級 78,390 63,410
45歳14等級 69,790 59,440
55歳19等級 64,850 49,400
55歳(子) 169,600 137,290

比較した5つの年齢のすべてで、1万円以上の差で、チューリッヒの方が安くなりました。

車両保険なし

車両保険を付けないときの保険料です。55歳(子)というのは、同居する20歳の子どもも運転するときの保険料です。

見積もり条件 アクサ
ダイレクト
チューリッヒ
26歳7等級 61,630 48,660
35歳10等級 43,290 36,810
45歳14等級 38,930 33,920
55歳19等級 36,650 27,930
55歳(子) 92,920 77,080

車両保険を外しても、傾向は変わりません。チューリッヒの方が、一貫して安くなりました。

中身で選ぶなら、アクサダイレクトではなく、チューリッヒです!

自動車保険の補償内容には、大きな差はありませんでした。しかし、事故対応の評判と保険料の安さでは、チューリッヒが完勝しました。

アクサダイレクトかチューリッヒのどちらかを選ぶとしたら、迷わずチューリッヒをお勧めします。

あえてアクサダイレクトを選ぶ理由があるとしたら、CMを務める堤真一さんの熱狂的なファンである、くらいでしょうか・・・

アクサダイレクトは、チームアクサという宣伝文句で、事故対応品質の高さをアピールしています。しかし、上の事故対応のランキングを見る限り、成果はまだ出ていないような・・・

どちらも安くて充実している、という印象でしたが、差があるのですね。

チューリッヒといっしょに検討した方が良い自動車保険はありますか?

価格、補償内容、事故対応品質のバランスで競合するのは、こちらの商品です。

チューリッヒは、ダイレクト(ネット通販)型の中では、充実補償志向の商品です。
特にロードサービスで、チューリッヒと同じレベルの商品はなかなか見当たりません。

もっとも、ロードサービスは、付随するサービスです。
自動車保険の中心である補償や事故対応の品質で比べるなら、競合商品は複数あります。

ぜひ比較していただきたいのは、以下の3つです。いずれも、カッコ内の国内大手損保系列の、ダイレクト(ネット通販)型損保会社です。

  • イーデザイン損保(東京海上日動の系列)
  • セゾン自動車火災(アクサダイレクトの系列)
  • 三井ダイレクト損保(あいおいニッセイ同和、三井住友海上の系列)

この3社の自動車保険は、補償やサービスの細かなところでは、チューリッヒより薄くなるところがあります。しかし、補償として必要十分な内容になっています。

そして、伝統と規模を誇る国内大手損保と、事故対応の仕組みを共通化しているので、品質面ではまずまず安心です。

保険料の安さでは、それぞれ競争力の高いゾーンが異なります。
イーデザインは比較的若い世代(といっても、40代でもけっこう安い)に強く、セゾン自動車火災『おとなの自動車保険』は、逆に中高年の方が安くなります。三井ダイレクト損保は、10~20代はそんなに安くありませんが、それより上になると、安定して安いです。

ご自分の見積もり条件だと、どの商品がもっとも魅力的なのか、実際に見積もりをとって、判断してください。

チューリッヒの事故対応力はそのままにして、さらに安くするなら

実は、チューリッヒは、個人向けに2つの自動車保険を販売しています。『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』です。

チューリッヒが盛んに宣伝しているのは『スーパー自動車保険』です。もう一方の『ネット専用自動車保険』は、同社の公式サイトでは、まともに紹介されていません。

この記事でも、上のアクサダイレクトとの比較では、『スーパー自動車保険』で比べました。

『ネット専用自動車保険』は『スーパー自動車保険』の廉価版です。補償もサービスも、必要最低限に絞って、保険料の安さを優先しています。
ロードサービスは特約になっていて、付けるか付けないかを選べるようになっています。

廉価版とは言え、日常の足として車を使う人には不足のない補償とサービスがあります。そして、評判の良い事故対応サービスを受けることができます。
もともと、割高ではない『スーパー自動車保険』をさらに安くしているので、保険料は安いです。

  • チューリッヒ『ネット専用自動車保険』

下でご案内する、一括見積サービスを使っていただくと、自動的に『ネット専用自動車保険』の見積もりが手に入ります。

主な自動車保険の補償内容と保険料を比較するなら、一括見積りサービスがおすすめです。

近年では、損保各社のホームページに、使いやすい見積もり機能が提供されています。見積もりを集めるだけなら、時間をかければできそうです。

ただし、見積もりを比較するためには、損保各社の自動車保険の見積もり条件をそろえなければなりません。これがやっかいです。
各社の自動車保険の条件をそろえるには、それぞれの商品の特徴や独特の言葉遣いを理解できている必要があります。

何度か見積もりを作り直したあげくに、それでもちゃんとできているか自信を持てない、となりがちです。

その対策として、おそらくもっとも有効なのが、無料の一括見積サービスです。
1回(=1社分)だけ必要事項を入力すると、主な自動車保険の見積もりが、自動的に手元にそろいます。
入力の手間を省けるうえに、入力した内容をもとにすべての見積もりが作成されます。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国255店舗)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、主な自動車保険の保険料がすぐにわかります。

図のように一覧表示されます(後ほどメールで知らせてくる自動車保険もあります)。
一社一社見積もりをして、こんな表を自分で作るのは一仕事です。
というか、途中で投げ出してしまいそう。

しかも、一括で試算ができるというだけではありません。
そのまま契約の手続きに進むことができます。
あるいは、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

それぞれの損害保険会社と連動できているところも、こちらのサービスの魅力です。


このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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