三井住友海上三井ダイレクト損保は、どちらもMS&ADインシュアランス・グループですね。どちらにするか、迷っています。

ダイレクト(ネット通販)型にメリットを感じられるかが、第一の関門です。

三井住友海上と三井ダイレクト損保は、どちらもMS&ADインシュアランス・グループの損害保険会社です。

MS&ADインシュアランス・グループは、売上高で国内トップ

MS&ADインシュアランス・グループは、三井住友海上あいおいニッセイ同和の2社が率いる、国内有数の損保グループです。

グループとしての売上規模は、国内トップです。以下は、2017年度の国内損保グループの売上高シェアです(正味収入保険料ベース)。

2017年度の国内損保グループの売上高シェア

SOMPOグループは、損保ジャパンが中心の企業グループです。

3グループで、国内売り上げの87%を占めています。中でも、MS&ADインシュアランス・グループがトップに立っています。

代理店型か、ダイレクト(ネット通販)型か

三井住友海上は代理店型の、三井ダイレクト損保はダイレクト(ネット通販)型の損害保険会社です。この点が、もっとも大きな違いです。

自動車保険は、代理店型とダイレクト(ネット通販)型に分けることができます。

損保会社と契約している代理店を窓口にするのが代理店型、ネットや電話などで損保会社が顧客と直接にやり取りするのがダイレクト(ネット通販)型です。

代理店型自動車保険とダイレクト(ネット通販)型自動車保険の仕組み

ダイレクト(ネット通販)型は、代理店のためのコストがかからないので、その分保険料が安くなります。

しかし、代理店がないので、加入・更新・内容変更・請求といった手続きを、加入者がネットや電話を通じて、損保会社と直接にやりとりしなければなりません。

そのことを大きな負担と感じる方にとっては、ダイレクト(ネット通販)型の三井ダイレクト損保は選択肢に入りません。

三井住友海上と三井ダイレクト損保は、歴史的にも、企業規模も、組織面でも、大違いです。

2つの損保会社のプロフィールや規模などを比較しましょう。

三井住友海上は、会社名からわかるように、住友グループと三井グループの損保会社が合併して出来た、名門損保会社です。

一方、三井ダイレクト損保は、2000年営業開始と、ダイレクト(ネット通販)型としては先輩格ながら、まだまだ歴史の浅い企業です。いろんな面で、三井住友海上に見劣りするのは、やむを得ません。

そんな2社の、会社の成り立ちや規模を調べました。2017年度末のデータです。金額は正味収入保険料です。

三井住友海上 三井ダイレクト損保
創業 1893年(明治26年) 2000年(平成12年)
直営の全国拠点数 485 4(住所で集計)
従業員数 14,572人 571人
自動車保険売上 6,592億 373億
総売上 15,003億 379億
ソルベンシー・マージン比率 701.1% 457.5%

会社としての歴史は当然として、従業員数で25倍、売上高で39倍と、圧倒的な差があります。

もっとも、三井ダイレクト損保は、ダイレクト(ネット通販)型という販売形態をとっている以上、企業として成長しても、全国の拠点数や従業員数を、三井住友海上並みに増やすことはないでしょう。

組織を大きくしてしまうと、それを維持するために保険料が高くなって、ダイレクト(ネット通販)型の魅力が弱まってしまいますから。

三井ダイレクト損保は、MS&ADインシュアランス・グループの通販(ダイレクト販売)部門という位置づけです。

三井住友海上と三井ダイレクト損保との間には、圧倒的な差がありますが、そのことは、三井ダイレクト損保にとってマイナスイメージにはなりません。

三井ダイレクト損保は、実質的にMS&ADインシュアランス・グループの通販(ダイレクト販売)部門と呼べる立場です。以下は、三井ダイレクト損保の株主です(2018年3月)。

  • MS&ADホールディングス(株) 89.7%
  • 三井物産(株) 6.8%
  • 三井住友信託銀行(株) 1.5%
  • 三井生命(株) 1.0%
  • 三井住友銀行(株) 1.0%

MS&AD・インシュアランス・グループ・ホールディングス(株)が最大株主ですが、その他も、三井グループ、住友グループの企業で占められています

MS&ADインシュアランス・グループの中核企業である三井住友海上は、三井ダイレクト損保のライバルというより、力強い後ろ盾(だて)となる存在です。

三井住友海上と三井ダイレクト損保の、自動車保険の補償内容は、どちらが優れていますか?

補償の基本部分は、似通っています。しかし、細部を見ると、三井住友海上の方が手厚いです。

まず、それぞれの自動車保険の補償内容を比較します。

品ぞろえの充実度を比べます。それが保険料に見合うかは、後ほどご説明します。

対人賠償保険 三井住友海上 三井ダイレクト損保
対物賠償保険の補償内容に差はない。
対物賠償保険 三井住友海上 三井ダイレクト損保
対物超過修理費用補償特約は、三井住友海上では自動セット。三井ダイレクト損保は、任意で選べる。
人身傷害保険 三井住友海上 三井ダイレクト損保
人身傷害保険そのもの補償内容は同レベル。付加できる特約は、三井住友海上の方が多い。
車両保険 三井住友海上 三井ダイレクト損保
車両保険の基本の機能は同レベル。特約の品ぞろえは三井住友海上が圧倒的に多い。
ロードサービス 三井住友海上 三井ダイレクト損保
三井ダイレクト損保には、宿泊費用や帰宅・移動費用のサービスがない。
プラン作成の自由度 三井住友海上 三井ダイレクト損保
個人が一般的な補償内容で加入するなら、自由度は同レベル。ただし、特殊なニーズに幅広く対応できるのは三井住友海上。
総合 三井住友海上 三井ダイレクト損保
三井ダイレクト損保は、業界の平均的な補償内容。一方、三井住友海上は、特約の品ぞろえが充実している。

自動車保険は、自賠責保険(強制保険)と一体となって、ドライバーや同乗者を守ります。

だから、民間企業の商品でありながら、高い公共性を持っています。

そのために、各社の特色ある補償やサービスが盛り込まれつつも、基本の仕組みは共通しています。

しかし、それを補強する補償や特約の豊富さ、それらを組み合わせるプランの自由度は、三井住友海上が勝っています。

三井住友海上のような代理店型の損保会社の場合、商品が少々複雑でも、代理店の営業員が対面で説明・案内します。

だから、補償の選択肢を多くしたり、設計の自由度を高められます。

一方、三井ダイレクト損保のようなダイレクト(ネット通販)型の損保会社は、素人が迷わないように、スッキリと分かりやすい商品にしなければなりません。

そのため、良く言えば、補償・特約は厳選されています。

事故対応についての安心感は、三井住友海上が優勢です。というか、三井ダイレクト損保はちょっと心配です。

補償やサービスに大きな差はなくても、それらの丁寧さとか迅速さとか親切さ、つまり品質に違いがあるかもしれません。

特に大切なのが、事故対応の品質です。

自動車保険では、事故が起こってから、損害保険会社が調査や示談交渉をおこなって、保険金額が決まり、支払われます。

そのスムーズさや迅速さに、損害保険会社の実力の差が出ます。

事故対応の評判を知るには、公正なアンケート調査が一番参考になります。また、交通事故の当日初期対応の違いも併記しました。

交通事故での当日初期対応 三井住友海上 三井ダイレクト損保
どちらも事故の連絡受付は24時間365日。三井住友海上は、当日初期対応も24時間365日。一方、三井ダイレクト損保は、19時以降に受け付けた事故を翌日対応。
オリコン日本顧客満足度ランキング 三井住友海上 三井ダイレクト損保
『オリコン日本顧客満足度ランキング自動車保険2018』によると、三井住友海上は7位、三井ダイレクト損保は11位。ちなみに、2017年版でも三井住友海上が上でした。
J.D.パワー事故対応満足度調査 三井住友海上 三井ダイレクト損保
『J.D.パワー自動車保険事故対応満足度調査2019』によると、三井住友海上は6位、三井ダイレクト損保は11位。ちなみに、2018年版でも三井住友海上が上でした。
総合 三井住友海上 三井ダイレクト損保
比較した全項目で、三井住友海上が優勢。

表のとおり、事故対応のスタートである当日初期対応は、大きな組織を持つ三井住友海上の方が勝っています。

口コミ調査にもとづく2つのランキングでも、三井住友海上が勝りました。

ただし、三井住友海上が高評価というわけではありません。

大手損保4社(損保ジャパン・東京海上日動・三井住友海上・あいおいニッセイ同和)の中で、ここ数年、3位が定位置になっています。

そんな三井住友海上に、三井ダイレクト損保は、上の結果の通り全敗です。よって・・・

三井ダイレクト損保の事故対応は、大手損保より品質が低いと考えられます。

なお、利用者による、両社の口コミ情報は、三井ダイレクト損保の評判・口コミ三井住友海上の評判・口コミをご覧ください。

代理店型の三井住友海上より、ダイレクト(ネット通販)型三井ダイレクト損保の方が、保険料は安そうですが、どのくらい違いますか?

両社の保険料には、あきらかな差があります。三井ダイレクト損保の割安感が目立ちます。

年齢、車両保険の有無、免許の色、車種を変えて保険料を比較しました。

車両保険の有無で金額が大きく変わるので、別々に比較します。なお、車はトヨタのアクアの中古車(市場価格100万円)での見積もりです。

車両保険あり

車両保険を付けるときの一括払い保険料です。

26歳7等級
三井住友海上 144,060円
三井ダイレクト損保 87,780円
35歳10等級
三井住友海上 100,180円
三井ダイレクト損保 56,820円
45歳14等級
三井住友海上 91,480円
三井ダイレクト損保 51,580円
55歳19等級
三井住友海上 85,260円
三井ダイレクト損保 45,530円
55歳(20歳の子)
三井住友海上 192,300円
三井ダイレクト損保 120,470円

ダイレクト(ネット通販)型の三井ダイレクト損保の方が安いのは、当然の結果です。気になるのは、金額の差がどのくらいなのか、というところです。

年齢によって開きはありますが、もっとも小さくても、年に40,000円弱の金額差です。

車両保険なし

車両保険を付けないときの一括払い保険料です。上と比べて、金額はかなり減ります。

26歳7等級
三井住友海上 78,170円
三井ダイレクト損保 50,440円
35歳10等級
三井住友海上 55,610円
三井ダイレクト損保 31,170円
45歳14等級
三井住友海上 50,540円
三井ダイレクト損保 27,420円
55歳19等級
三井住友海上 47,270円
三井ダイレクト損保 23,890円
55歳(20歳の子)
三井住友海上 102,410円
三井ダイレクト損保 64,090円

車両保険を外すと、保険料そのものが圧縮されるので、両社の金額差は小さくなります。

それでも、最小で約20,000円以上の差があります。違いは大きいです。

三井ダイレクト損保は、事故対応は微妙だけど、保険料はとても安いのですね。

三井ダイレクト損保は、ダイレクト(ネット通販)型の中でも、割安感の高い自動車保険です。

実のところ、三井ダイレクト損保は、ダイレクト(ネット通販)型の中でも、保険料の安い自動車保険です。

同じダイレクト(ネット通販)型の3社、ソニー損保アクサダイレクトチューリッヒ保険と保険料を比較します。

グラフは、6パターンの年齢・等級で見積もりした、一括払い保険料の比較です。

三井ダイレクト損保の保険料を、保険料相場と比較したグラフ

三井ダイレクト損保は、すべてのパターンで、ダイレクト(ネット通販)型の平均より安くなりました。

保険料の安さは、三井ダイレクト損保の大きな魅力です。

ただし、上のグラフを見ると、見積もりのパターンによっては、「ダイレクト型平均」の線にかなり接近しています。

年齢、等級、その他の見積もり条件によって、割安感は変動します。

他のダイレクト型と比較するときは、必ず見積もりをとって、比較しましょう。

三井ダイレクト損保くらい保険料が安くて、三井住友海上くらい事故対応に期待できる自動車保険はありませんか?

ダイレクト(ネット通販)型の中で、コストパフォーマンスが高い自動車保険を、おすすめします。

条件にピッタリ合う保険は、難しいです。

とは言え、近い商品はあります。

ダイレクト(ネット通販)型の中で、コストパフォーマンスが高い自動車保険を、おすすめします。

その中で、事故対応力に期待できそうなのが、以下の2社です。

保険会社 特徴
イーデザイン損保
  • 東京海上グループ傘下のダイレクト型損保。
  • 事故対応の評判は三井住友海上と同等。
  • 保険料は、三井ダイレクト損保より高い。
チューリッヒ保険
『ネット専用自動車保険』
  • スイスに本拠を置く世界的な保険グループ。
  • 事故対応は、三井住友海上と三井ダイレクト損保の中間。
  • 保険料は、三井ダイレクト損保よりやや安い。
  • ロードサービスを外せる。

以下で補足説明します。

イーデザイン損保は、品質と安さのバランスが魅力

日本で屈指の伝統と実績を誇る、東京海上日動系列のダイレクト(ネット通販)型損保が、イーデザイン損保です。

会社の規模はまだ小さいですが、定評ある東京海上グループのサービスネットワークを利用できる、という強みがあります。

実際、イーデザイン損保の事故対応の評判は、代理店型の大手損保(損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上など)に引けを取りません。

イーデザイン損保の保険料は、ダイレクト(ネット通販)型の平均に近い水準です。

ということは、三井ダイレクト損保よりやや高いです。

また、同社は、事故現場に駆けつけて支援・代行するサービスを、全加入者に無料で提供しています。

ダイレクト(ネット通販)型は、補償が薄いというイメージをくつがえす、注目のサービスです。

保険料の安さならチューリッヒネット専用自動車保険

チューリッヒ保険は、社名が表すとおり、スイスに本拠を置く世界的な保険グループです。

同社は、一般家庭向けに2つの自動車保険を販売しています。『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』です。

テレビ、ネット、新聞・雑誌などで盛んに宣伝しているのは『スーパー自動車保険』です。

最新鋭の機能を備えた、同社の看板商品です。

他方、『ネット専用自動車保険』は機能を最小限に絞って、保険料を安くした商品です。

機能を絞っていると言っても、標準的な補償は一通りそろっています。

ただし、取り扱い上の制限がいくつか設けられています。主なものでは・・・

  • 加入できるのは21歳〜69歳の個人に限られる。
  • 手続き・窓口はインターネットのみ(電話・郵送は不可)。
  • 保険料払込は、クレジットカード一括払いのみ。
  • 契約の更新は自動(更新の通知はない)。事前の拒否は可能。

支障がないようなら、候補に加えてください。

保険料は

業界最安値レベルです。

三井ダイレクト損保より安くなる可能性は高いです。

ただし、見積もり条件によっては逆転するので、必ずご自分の条件で見積もりを比較してください。

事故対応の評判は

三井住友海上のような、代理店型の大手損保と比べると、やや低い印象です。

ただし、大幅に劣るわけではなく、保険料の安さを考慮すると、許容できる範囲でしょう(人によりますが)。

詳しくは、チューリッヒ保険の2つの自動車保険を比較をご覧ください。

なお、以下の一括見積りサービスをご利用いただくと、『ネット専用自動車保険』の保険料見積もりが手には入ります。

自動車保険初心者には、無料の自動車保険一括見積サービスをおすすめします。

ダイレクト(ネット通販)型損保会社のウェブサイトに行くと、保険料見積もりの機能が提供されています。

それぞれ、簡単に操作できるように工夫されています。

しかし、複数の見積もりを、見積もり条件を同じにして作るとなると、けっこう手間と時間がかかります。

それどころか、用語の使い方や商品ごとの仕組みの違いから、判断ミスを犯すかもしれません。

そこで、無料の自動車保険一括見積サービスをおすすめします。

代理店型・ダイレクト(ネット通販)型をひっくるめて、主要な自動車保険の見積もりを一気に集められるサービスです。

1回(=1社分)だけ必要事項を入力すると、主な自動車保険の見積もりが、自動的に手元にそろいます。

入力の手間を省けるうえに、入力した内容をもとにすべての見積もりが作成されます。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

読まれている記事
更新情報