損保ジャパン東京海上日動は、どちらも日本を代表する損保会社ですね。どちらにするか、迷っています。

損保業界を牽引する2社です。この両社の比較は、頂上対決です。

国内で営業する35の損害保険会社の頂上で、熾烈な売上高トップ争いを繰り広げているのが、この2社です。

下図は、2019年3月末時点での、損害保険会社上位10社の売上高(正味収入保険料)を表しています。

損害保険会社、売上高(正味収入保険料)上位10社のグラフ

グラフの中で、上位4社の売上高は別格です。

そして、4社の中でも、損保ジャパンと東京海上日動の2社は、飛び抜けています。

売上高が大きいことは、それだけで安心感につながります。

また、多くの消費者から支持されていることの証明にもなります。

損保ジャパンと東京海上日動は、伝統でも業績でもライバルです。

まずは、2つの会社のプロフィールを比較してみました。2018年度末時点での、両社の状況です。なお、金額は正味収入保険料です。

損保ジャパン
日本興亜
東京海上日動
創業 1888年(明治21年) 1879年(明治12年)
直営の全国拠点数 556 377
従業員数 26,108人 17,203人
自動車保険売上 10,731億 10,651億
総売上 21,486億 21,666億
ソルベンシー・マージン比率 722.2% 825.4%

両社は、売上高(正味収入保険料)で熾烈に競争しています。

もともと東京海上日動が首位を独走していましたが、2014年に損保ジャパンと日本興亜損保が合併して損保ジャパンとなり、首位に躍り出ました。

その後、東京海上日動がジワジワと追撃していましたが、2018年度末に、ついに再逆転しました。

ただし、両社の差は小さいです。まだまだ競争は続きそうです。

ところで、従業員数や全国の拠点数は、損保ジャパンの方が多いですが、だからと言ってサービスが充実しているとは限りません。

損保ジャパンは、合併からそんなに年数が経っていないので、組織の統廃合が終わっていない可能性があります。

こうして見ると、両社はいいライバルですね!

損保ジャパンと東京海上日動の、自動車保険の補償内容は、どちらが優れていますか?

補償内容では、細かな違いはあるものの、優劣を決するほどの差は見当たりません。

まず、それぞれの自動車保険の補償内容を比較します。

品ぞろえの充実度を比べます。それが保険料に見合うかは、後ほどご説明します。

対人賠償保険 損保ジャパン 東京海上日動
損保ジャパンは、臨時費用として15万円が上乗せされる(対人臨時費用保険金)。ただし、大きな違いではない。
対物賠償保険 損保ジャパン 東京海上日動
対物賠償保険の補償内容に差はない。東京海上日動は、対物超過修理費用特約が自動セット。損保ジャパンは、任意で付けられる。
人身傷害保険 損保ジャパン 東京海上日動
両社とも、治療費や逸失利益などの補償に加えて、入院が長引いたときの定額給付を標準装備。また、入院中の諸費用をまかなう特約がある。
車両保険 損保ジャパン 東京海上日動
自動セットか任意かの取り扱いに違いはあるものの、両社とも同レベルの補償が提供されている。
ロードサービス 損保ジャパン 東京海上日動
東京海上日動はレッカー移動の限度額を15万円としているのに対して、損保ジャパンは総額で15万円としている。東京海上日動の方が、無料対応の範囲はやや広い。
プラン作成の自由度 損保ジャパン 東京海上日動
東京海上日動の方が、プラン設計の自由度は、かなり高い。ただ、一般的な補償プランで加入するなら、大差はない。
総合 損保ジャパン 東京海上日動
細かい差はあるものの、補償内容で優劣を決するほどの、大きな違いはない。

自動車保険は、自賠責保険(強制保険)と一体となって、ドライバーや同乗者を守ります。

だから、民間企業の商品でありながら、高い公共性を持っています。

そのために、各社の特色ある補償やサービスが盛り込まれつつも、基本の仕組みは共通しています。

上表で、自動車保険を構成する主要な保険を比べましたが、決定的な違いはありませんでした。

ただし、対物賠償保険を付けないとか、人身傷害保険だけ加入したい、というような、特殊なニーズに応えられるのは、東京海上日動です。

事故対応の評判は、どちらも業界トップクラスで、甲乙つけがたいです。

補償やサービスに大きな差はなくても、それらの丁寧さとか迅速さとか親切さ、つまり品質に違いがあるかもしれません。

特に大切なのが、事故対応の品質です。

自動車保険では、事故が起こってから、損害保険会社が調査や示談交渉をおこなって、保険金額が決まり、支払われます。

そのスムーズさや迅速さに、損害保険会社の実力の差が出ます。

事故対応の評判を知るには、公正なアンケート調査と、苦情の発生状況が一番参考になります。以下にまとめました。

オリコン日本顧客満足度ランキング 損保ジャパン 東京海上日動
『オリコン日本顧客満足度ランキング自動車保険2019』によると、損保ジャパンは5位、東京海上日動は2位。ちなみに、2018年版でも東京海上日動が上でした。
J.D.パワー事故対応満足度調査 損保ジャパン 東京海上日動
『J.D.パワー自動車保険事故対応満足度調査2019』によると、損保ジャパンは3位、東京海上日動は4位。ちなみに、2018年版では東京海上日動が上位でした。
苦情件数(損害保険協会) 損保ジャパン 東京海上日動
損害保険協会に寄せられた2018年度の苦情件数は、損保ジャパンは2,664件、東京海上日動は3,073件
総合 損保ジャパン 東京海上日動
どちらも事故対応は好評で、甲乙つけられません。

オリコンのランキングは東京海上日動が優勢です。

一方、J.D.パワーのランキングでは、優劣を決めにくいです。2019年はかろうじて損保ジャパンが上になりましたが、過去数年は東京海上日動が勝っていました。

ただ、優劣は別にして、どちらもトップクラスの評価を受けています。

加入する上で、事故対応についての不安はありません。

苦情件数は

会社の規模が大きいほど、件数も多くなります。よって、件数の多い少ないだけで判断するのは危険です。

ただし、この2社は売上の規模が近いので、苦情件数をそのまま比較して、問題無さそうです。

上のとおり、損保ジャパンの方が、苦情件数は少ないです。けっこう差があります。

なお、両社の口コミ情報は、損保ジャパンの評判・口コミ東京海上日動の評判・口コミをご覧ください。

損保ジャパン東京海上日動も、代理店型自動車保険ですが、保険料はどちらが割安ですか?

保険料は接近しており、実際に見積もりをしないと、どちらが安いかわかりません。

両社の自動車保険の保険料を、6パターンの年齢と等級の組み合わせで、比較しました。

それ以外の見積もり条件は統一しています。車両保険は付けていません。金額は一括払い(年払い)保険料です。

なお、参考に、代理店型の平均と、ダイレクト(ネット通販)型の平均も載せています。

損保ジャパンと東京海上日動の、自動車保険の保険料比較

どちらの保険料も、代理店型の平均に近い金額です。

50代以降は、東京海上日動のほうが安いように見えます。

でも、このくらいの差だと、見積もり条件や補償内容によって、逆転する可能性があります。

この2社の保険料は、実際に見積もりをしてみないと、どちらが安いかわかりません。

いずれにしても、保険料で大きな差がつく可能性は低そうです。

損保ジャパンと東京海上日動を比較するなら・・・

保険料より、補償・サービスの中身や、代理店への信頼感が、決め手になりそうです。

損保ジャパン、東京海上日動といっしょに検討した方が良い自動車保険はありますか?

代理店型自動車保険をご希望なら、三井住友海上、AIG損保あたりが選択肢に入ります。

代理店型損保の中で、損保ジャパンと東京海上日動は、規模が大きいだけでなく、商品やサービスの中身も一流です。

この2社ともが気に入らないとなると、他の選択肢を見つけるのは難しいです。

もし、損保会社ではなく、代理店に不満があるなら、損保会社に連絡して、別の代理店を紹介してもらえます。

どちらの会社も代理店数は多いので、気軽に申し入れましょう。

これ以外の不満がある場合、解決できるかは難しいですが、他の選択肢がないわけではありません。

この2社と似た損保会社なら、三井住友海上が候補になります。

商品内容、サポート体制、保険料の水準など、損保ジャパンや東京海上日動に近いので、違和感はほとんどないはずです。

逆に言うと、三井住友海上を候補に加えても、新しい発見はないかもしれません・・・

同じ大手損保に、あいおいニッセイ同和があります。

ここは、事故対応の評判がよくないので、おすすめしません。

代理店型の中で、タイプの異なる選択肢として、AIG損保は面白い存在です。

同社は、米国のAIGグループの日本法人です。

ただし、前進の富士火災は大正時代に設立された国産の損保会社で、日本市場での実績はあります。

売上規模は、損保ジャパンや東京海上日動には遠く及びません。しかし、ダイレクト(ネット通販)型に比べると、まだまだ優勢です。

AIG損保をおすすめする理由は、事故対応の評判の高さです。上でご案内したオリコンやJ.D.パワーの口コミ・ランキングでも、毎年安定して評価されています。

不安な点は、代理店の数が少ないことです。お近くに、AIG損保の代理店がないかもしれません・・・

対面でサービスを受けられないのに、代理店型自動車保険に加入するのは、もっともムダです。

それだったら、ダイレクト(ネット通販)型をおすすめします。

ダイレクト(ネット通販)型に切りかえて、安心感はそのままに、保険料をグッと下げるなら、こちらをおすすめします。

ダイレクト(ネット通販)型自動車保険には、代理店がありません。

ダイレクト(ネット通販)型のハードルは高くない

ダイレクト(ネット通販)型では、補償プランを決めたり、諸手続きを、ネットや電話を通じて、自分でやらなければなりません。

わからないことがあれば、損保会社に問い合わせて解決できますが、そのアクションを起こすのは自分たちです。

そう聞くと難しそうですが、実際はそれほどではありません。

代理店型自動車保険に加入していながら、代理店との連絡の大半を電話・郵便物でやっている人なら、ダイレクト(ネット通販)型に切りかえても、スムーズになじめるはずです。

そして、保険料を大幅に節約できます。

品質重視で選ぶダイレクト型

代理店型の大手損保から乗り換えるなら、品質に定評のあるダイレクト(ネット通販)型をおすすめします。

ダイレクト(ネット通販)型の中で保険料が高いとしても、代理店型よりは安いです。

よって、手始めとしては、安さより品質を優先しましょう。

  • イーデザイン損保(東京海上日動の系列)
  • セゾン自動車火災(損保ジャパンの系列)
  • ソニー損保

以下で、それぞれについて補足説明します。

イーデザイン損保

国内の損保市場では、東京海上日動と損保ジャパンが、激しく首位を争っています。

そんな東京海上日動系列のダイレクト(ネット通販)型損保が、イーデザイン損保です。

会社の規模はまだ小さいですが、定評ある東京海上グループのサービスネットワークを利用できる、という強みがあります。

実際、イーデザイン損保の事故対応の評判は、代理店型の大手損保(損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上など)に引けを取りません。

イーデザイン損保の保険料は、ダイレクト(ネット通販)型の平均に近い水準です。

代理店型から乗り換えたら、大幅に節約できます。

また、同社は、事故現場に駆けつけて支援・代行するサービスを、全加入者に無料で提供しています。

ダイレクト(ネット通販)型は、補償が薄いというイメージをくつがえす、注目のサービスです。

セゾン自動車火災

東京海上日動のライバルである、損保ジャパン系列のダイレクト(ネット通販)型損保が、セゾン自動車火災です。

同社の主力商品は『おとなの自動車保険』です。

保険料は

代理店型より安いですが、かなりクセのある料金体系です。

10〜20代はかなり高額です。代理店型に近い金額です。

30代以降になって、ダイレクト(ネット通販)型の平均に近くなります。

よって、この商品は、30代以降の方におすすめします。

特筆したいのは、運転する同居の子どもがいる世帯の保険料です。このケースに限り、トップクラスに安くなります。

事故対応の評判は

損保ジャパンや東京海上日動に比べると、やや見劣りします。

しかし、その他の大手損保、三井住友海上やあいおいニッセイ同和と比べると、遜色ありません。

事故現場に駆けつけて支援・代行するサービスを

セゾン自動車火災もやっています。

ソニー損保

ソニー損保は、ダイレクト(ネット通販)型損保の売上高トップを、ここ数年独走しています。

最高レベルの品質

その原動力は、代理店型、ダイレクト(ネット通販)型をひっくるめて、トップクラスの評価をされている、品質の高さでしょう。

自動車保険の品質そのものと言える事故対応でも、信頼できるマーケティング調査会社のランキングで、最高レベルの評価を獲得しています。

日本を代表するエレクトロニクス企業ソニーのグループ会社というのも心強いです。

ダイレクト型としては割高

保険料の料金設定は、ダイレクト(ネット通販)型としては高いです。

もっとも、代理店型から乗り換えるのであれば、保険料は下げられます。

事故現場駆けつけサービス

事故現場に駆けつけて支援・代行するサービスを、ソニー損保もやっています。

保険料は確実に安くできる

参考までに、損保ジャパンや東京海上日動と、ダイレクト(ネット通販)型3社の保険料例をご覧ください。

35歳10等級、車両保険なしの一括保険料です。下に行くほど安くなります。

会社名 保険料
東京海上日動 50,840円
損保ジャパン 49,870円
ソニー損保 39,060円
セゾン自動車火災 33,720円
イーデザイン損保 30,340円

損保ジャパンと東京海上日動の保険料は近いですが、ダイレクト(ネット通販)型の保険料には、けっこう差があります。

安さと品質のバランスをどうするか、見積もりを見比べながら、ご判断ください。

主な自動車保険の補償内容と保険料を比較するなら、一括見積りサービスがおすすめです。

近年では、損保各社のホームページに、使いやすい見積もり機能が提供されています。見積もりを集めるだけなら、時間をかければできそうです。

ただし、見積もりを比較するためには、損保各社の自動車保険の見積もり条件をそろえなければなりません。これがやっかいです。

各社の自動車保険の条件をそろえるには、それぞれの商品の特徴や独特の言葉遣いを理解できている必要があります。

何度か見積もりを作り直したあげくに、それでもちゃんとできているか自信を持てない、となりがちです。

その対策として、おそらくもっとも有効なのが、無料の一括見積サービスです。

1回(=1社分)だけ必要事項を入力すると、主な自動車保険の見積もりが、自動的に手元にそろいます。

入力の手間を省けるうえに、入力した内容をもとにすべての見積もりが作成されます。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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