チューリッヒ保険には、2つの自動車保険があるそうですね。どちらを選べばよいのでしょうか?

露出は『スーパー自動車保険』が多いですが、地味な扱いの『ネット専用自動車保険』も、注目したい商品です。

チューリッヒ保険は、個人向けに2つの自動車保険を販売しています。『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』です。

テレビ、新聞、雑誌、ネットで盛んに宣伝されているのは『スーパー自動車保険』です。

『スーパー自動車保険』の特徴を手短にまとめると、そこそこ手厚い補償を、中身の割りに安い保険料で提供しています。

別の言葉で言うと、中身と保険料のバランスの良さとか、コストパフォーマンスの高さが魅力です。

一方の『ネット専用自動車保険』は、積極的には宣伝されていません。

こじんまりとした地味な専用サイトが用意されているだけです。

しかし、『スーパー自動車保険』から、削れる機能を削ぎ落として、できるだけ保険料を安くする、という明快なコンセプトのおかげで、ニーズに合う人にとっては、魅力的な商品です。

以下で、2つの自動車保険について、詳しくご案内します。

『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』の補償内容は、どのくらい違うのですか?

『スーパー自動車保険』の補償がちょっとずつ削られて、『ネット専用自動車保険』ができています。

『スーパー自動車保険』は、手厚いロードサービスを筆頭に、充実した補償が魅力の商品です。

一方の『ネット専用自動車保険』は、保険料を下げることが優先されているので、補償内容は平凡です。

ご希望の補償が、『ネット専用自動車保険』で手に入るなら、こちらを選ぶ方が、保険料が安い分、おトクになります。

対人賠償保険 ネット専用
自動車保険
スーパー
自動車保険
『スーパー自動車保険』は、賠償金以外に、諸費用分も支払われる。
対物賠償保険 ネット専用
自動車保険
スーパー
自動車保険
『スーパー自動車保険』は、賠償金以外に、諸費用分も支払われる。対物超過特約は、どちらにもある。
人身傷害保険 ネット専用
自動車保険
スーパー
自動車保険
『スーパー自動車保険』は、損害補償に加えて諸費用分が支払われる。また、『ネット専用自動車保険』に、搭乗者傷害保険はない。
車両保険 ネット専用
自動車保険
スーパー
自動車保険
付加できる特約の数が、『スーパー自動車保険』4つに対して、『ネット専用自動車保険』2つ。
ロードサービス ネット専用
自動車保険
スーパー
自動車保険
応急処置の無料対応は、『スーパー自動車保険』時間無制限、『ネット専用自動車保険』は30分程度まで。
プラン作成の自由度 ネット専用
自動車保険
スーパー
自動車保険
『ネット専用自動車保険』は、ロードサービスを付けるか、加入者が選べる。
総合 ネット専用
自動車保険
スーパー
自動車保険
補償内容だけを比べると、『スーパー自動車保険』の圧勝。

予想通り、純粋に補償内容だけを比べたら、『スーパー自動車保険』の圧勝でした。

ただし、『ネット専用自動車保険』の補償内容が、実用に充たないわけではありません。

むしろ、実用的な機能だけに絞り込んでいる、という印象です。

目につくとしたら、搭乗者傷害保険がないこと、くらいでしょうか。もっとも、人身傷害保険はあるので、自分たちのケガには対処できます。

『ネット専用自動車保険』で気になるのは、取り扱い上・手続き上の制限があることです。

上では、補償内容に絞って、『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』の差異をご案内しました。

違いは補償内容だけではありません。『ネット専用自動車保険』は、保険料を下げるために、取り扱いや手続きの面でも、『スーパー自動車保険』より簡略化しています。

ネット専用
自動車保険
スーパー
自動車保険
見積もり・申込 インターネットのみ 電話、インターネット、郵送
加入できる条件 21〜69歳の個人契約のみ。 18歳以上で、個人契約・法人契約とも可。
保険料の払込 クレジットカードの一括決済のみ。 クレジットカード、銀行振込、分割払い(口座振替)、コンビニ払。
継続手続き 自動継続。 継続通知書による手続き。
事故対応 同等の事故対応サービス。
保険料割引 『ネット専用自動車保険』は、早期契約割引、エコカー割引、インターネット割引無し。

いろいろと違いがあります。

この中で、特に気になるのは、以下の点でしょうか。

  • 手続きはネットのみで、電話・郵送は使えない。
  • 加入できるのは21~69歳。
  • 保険料払込は、クレジットカードの一括決済のみ。

チューリッヒ保険の事故対応の評判はまずまず。どちらの商品でも、同等のサービスを受けることができます。

自動車保険は、補償内容の差がつきにくいので、各社の事故対応力が、商品の品質を大きく左右します。

事故対応の評判を知るには、公正なアンケート調査が一番参考になります。

このサイトでは、J.D.パワーとオリコンの、顧客満足度調査を参考にしています。

チューリッヒ保険の最近の結果は、以下の通りです。

J.D.パワー顧客満足度ランキング

米国に本拠を置く、マーケティング調査会社J.D.パワーは、毎年『自動車保険事故対応満足度調査』を実施し、結果を公表しています。

以下が、直近3年分のランキングです。

赤字がダイレクト(ネット通販)型、青字が代理店型の損害保険会社です。

会社名 2019年 2018年 2017年
ソニー損保 1位 1位 3位
イーデザイン損保 2位 5位 5位
損保ジャパン 3位 4位 4位
東京海上日動 4位 2位 2位
セゾン自動車火災 5位 5位 6位
三井住友海上 6位 7位 6位
AIG損保(旧富士火災) 7位 3位 8位
あいおいニッセイ同和 8位 9位 11位
アクサダイレクト 9位 11位 9位
チューリッヒ保険 10位 8位 1位
三井ダイレクト損保 11位 10位 10位
SBI損保 12位 12位 12位

2019年現在、一般家庭向けに自動車保険を販売している損保会社は20社あります。

しかし、この種の調査では、回答数が一定数に達しない損保会社は、正確に分析できないため、対象外になります。

チューリッヒ保険は、2017年には1位でしたが、2018年に8位に急落しました。

2019年は10位と、さらに少し落ちました。

ここ2年連続しているので、トップ10の底辺が、現時点でのチューリッヒ保険のポジションと言えそうです。

大手損保(損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上など)より、やや低いポジションです。

オリコン顧客満足度ランキング

様々な分野のランキングを発表しているオリコンは、自動車保険のランキングも、毎年発表しています。

オリコンのランキングは、項目数が多いのが特徴です。ここでは、事故対応力にかかわる項目に絞って、チューリッヒ保険の順位を引用します。

なお、順位が公表されるのは10位までです。それより下は、圏外になります。

事故対応 調査・
認定結果
受取額・
スピード
2019年 7位 8位 6位
2018年 4位 6位 2位
2017年 6位 7位 2位

上のJ.D.パワーの順位と比べると、全体的に好評です。

2017〜2018年は、順位にばらつきはありますが、トップ10の中間あたりに位置しています。

2019年はやや下がりましたが、3部門とも6〜8位に収まっています。

これは、大手損保と比べて、見劣りしないポジションです。

2つのランキングを合わせると、以下のことが言えそうです。

チューリッヒ保険の事故対応は、大手損保と同程度か、やや低いくらいの品質を、期待できそうです。

なお、利用者による、チューリッヒ保険の口コミ情報は、チューリッヒ保険の評判・口コミをご覧ください。

『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』で、保険料はどのくらい違いますか?

『ネット専用自動車保険』は、業界トップクラスの安さです。『スーパー自動車保険』も、中身の割には割安です。

2つの自動車保険の保険料を、6パターンの年齢と等級の組み合わせで、比較しました。

それ以外の見積もり条件は統一しています。車両保険は付けていません。金額は一括払い(年払い)保険料です。

なお、参考に、代理店型の平均と、ダイレクト(ネット通販)型の平均も載せています。

チューリッヒ保険の、2つの自動車保険の保険料比較

『スーパー自動車保険』は

見積もり条件によって上下動はありますが、ダイレクト(ネット通販)型の平均に近い金額です。

補償やサービスが目立って厚いわけではありませんが、ダイレクト(ネット通販)型の平均レベルよりは充実しています。

そう考えると、コストパフォーマンスは高いです。

一方の『ネット専用自動車保険』は

見積もりした全パターンで、ダイレクト(ネット通販)型の平均より、かなり安くなりました。

言うまでもなく、ダイレクト(ネット通販)型の中でも、トップクラスの割安感です。

2つの商品の保険料の差は明確なので、安さを重視するなら、迷わず『ネット専用自動車保険』でしょう。

『ネット専用自動車保険』は、本当に安いのですね!

チューリッヒ保険といっしょに検討した方が良い自動車保険はありますか?

価格、補償内容、事故対応のバランスで競合するのは、こちらの商品です。

チューリッヒ保険の『ネット専用自動車保険』と『スーパー自動車保険』では、中身も保険料も差があります。

別々に競合商品をご案内するほうが良さそうですが、両方に重複する商品がいくつかあるので、まとめてご案内します。

ぜひ比較していただきたいのは、以下の4つです。

  • イーデザイン損保(東京海上日動の系列)
  • セゾン自動車火災(損保ジャパンの系列)
  • 三井ダイレクト損保(三井住友海上の系列)
  • SBI損保

それぞれの商品について、比較のポイントを、以下でご説明します。

イーデザイン損保

イーデザイン損保は、東京海上日動系列のダイレクト(ネット通販)型損保です。

親会社のサービス・ネットワークを利用できるのが強みです。

イーデザイン損保の保険料の水準は、ダイレクト(ネット通販)型の平均に近いです。

価格帯としては、『スーパー自動車保険』と競合します。

補償内容・サービスでは、チューリッヒ保険よりロードサービスが、やや薄いです(宿泊費用・帰宅費用などが出ない)。

遠距離ドライブが多いドライバーにとっては、マイナスになります。

イーデザイン損保は東京海上グループのダイレクト(ネット通販)型損保です。

日本有数のサービスネットワークを活用できるのが、イーデザイン損保の強みです。

事故対応の評判は、チューリッヒ保険より、やや高い印象です。

事故現場に警備保障会社の隊員が駆けつけて、現場対応を代行・支援してくれるのも、イーデザイン損保の魅力です。

セゾン自動車火災

セゾン自動車火災は、損保ジャパン系列のダイレクト(ネット通販)型損保です。

事故対応の評判は、イーデザイン損保より、やや低い印象です。

チューリッヒ保険とほぼ互角でしょうか。

ところで、セゾン自動車火災の『おとなの自動車保険』は、保険料の設定が、かなり偏っています。

10〜20代の保険料は、代理店型並に高額です。

『ネット専用自動車保険』はもちろんのこと、『スーパー自動車保険』と比べてもずっと高いです。

30代の半ば以降になると、ダイレクト型の平均に近い金額に近づきます。

価格面では、『スーパー自動車保険』と競合します。

興味深いことに、同居する子どもが運転する世帯に限り、『おとなの自動車保険』の保険料は、業界最安値レベルになります。

このケースだけは、価格的に『ネット専用自動車保険』と競合します。

イーデザイン損保と同じく、セゾン自動車火災も、事故現場に警備保障会社の隊員が駆けつけて、現場対応を代行・支援してくれます。

三井ダイレクト損保は

三井住友海上系列の、ダイレクト(ネット通販)型損保です。

大手損保系列という立場はイーデザイン損保などと同じですが、事故対応の評判はもう一つです。

チューリッヒ保険より、世評は低いです。

保険料は、ダイレクト(ネット通販)型でも上位の安さですが、『ネット専用自動車保険』ほど安くありません。

もっとも、『ネット専用自動車保険』のような制約(下で具体例を上げています)がないので、保険料が少々高くても、三井ダイレクト損保を選ぶ余地はあります。

SBI損保

SBI損保の保険料は、業界トップクラスの安さです。

安さで、チューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』と真っ向勝負できます。

『ネット専用自動車保険』と違って、取扱い上の制約などはありません。補償内容やサービスも、欠けはありません。

ただし、このページに名前が出てくる損保会社の中で、事後対応の評判は、最も低いです

と言っても、約束の保険金を払ってくれない、というようなことはありません。

ただ、手続きに時間がかかったり、連絡のタイミングが悪かったりなど、ストレスが余分にたまるかもしれません・・・

安さを重視するなら、チューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』は有力な選択肢です。

チューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』は、とにかく保険料が安いです。

補償内容は平凡ですが、日常の足として使う車に必要な補償は、一通りそろっています。

そして、同社の事故対応には、大手損保に近い品質を期待できます。

『ネット専用自動車保険』はコストパフォーマンスに優れています。

ただし、安さと引き換えに、以下のような制約があります。

  • 手続きはネットのみで、電話・郵送は使えない。
  • 加入できるのは21~69歳。
  • 保険料払込は、クレジットカードの一括決済のみ。
  • 搭乗者傷害保険が無い。

これらの制約が気にならないなら、『ネット専用自動車保険』は、有力な選択肢になります。

『ネット専用自動車保険』を競合商品と比較するなら、一括見積りサービスがおすすめです。

目立たないように販売されている『ネット専用自動車保険』ですが、

『ネット専用自動車保険』を含めた主な商品の見積もりを、まとめて手に入れる方法があります。

それが、無料の自動車保険一括見積サービスです。

1回(=1社分)だけ必要事項を入力すると、主な自動車保険の見積もりが、自動的に手元にそろいます。

入力の手間を省けるうえに、入力した内容をもとにすべての見積もりが作成されます。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

チューリッヒ保険の名前はよく聞きますが、どんな保険会社なのでしょうか?

チューリッヒ保険は、ダイレクト(ネット通販)型の自動車保険です。代理店が窓口にならない、新しい形の自動車保険です。

自動車保険は、代理店型とダイレクト(ネット通販)型に分けることができます。

損保会社と契約している代理店を窓口にするのが代理店型、ネットや電話などで損保会社が顧客と直接にやり取りするのがダイレクト(ネット通販)型です。

代理店型自動車保険とダイレクト(ネット通販)型自動車保険の仕組み

ダイレクト(ネット通販)型は、代理店のためのコストがかからないので、その分保険料が安くなります。

しかし、代理店がないので、加入・更新・内容変更・請求といった手続きを、加入者がネットや電話を通じて、損保会社と直接にやりとりしなければなりません。

そのことを大きな負担と感じる方には、ダイレクト(ネット通販)型の自動車保険をおすすめできません。チューリッヒ保険は、候補から外れます。

チューリッヒ保険は、自動車保険の売上を伸ばしています

チューリッヒ保険は、2017年度の自動車保険売上高で3位でした。

下のグラフは、過去5年の、通販(ダイケクト)型損保の自動車保険の年間売上高(元受正味保険料)の推移です。

ダイレクト(ネット通販)型損保の自動車保険売上高の推移

チューリッヒ保険は、2014年度に三井ダイレクト損保をかわして3位に浮上しました。

ただし、その後三井ダイレクト損保も踏ん張って、激しいデッドヒートが続いています。来年どうなるかは、予断を許しません。

しかも、後方からSBI損保とセゾン自動車火災が迫っています。3位争いは、今後さらに激化しそうです。

チューリッヒ保険のプロフィールを簡単に紹介します。2017年度末のデータです。

なお、売上高は正味収入保険料です。

創業 1996年(平成8年)
企業グループ チューリッヒ保険(スイス)
営業形態 日本支店として営業
直営の全国拠点数 6(住所で集計)
従業員数 1,080人
自動車保険売上 130億
総売上 304億
ソルベンシー・マージン比率 624.1%
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