SBI損保チューリッヒ保険の自動車保険は、どちらも保険料が安いそうですが、どちらにするか、迷っています。

どちらも、ダイレクト(ネット通販)型の自動車保険です。代理店が窓口にならない、新しい形の自動車保険です。

SBI損保もチューリッヒ保険も、ダイレクト(ネット通販)型の損害保険会社です。

自動車保険は、代理店型とダイレクト(ネット通販)型に分けることができます。

損保会社と契約している代理店を窓口にするのが代理店型、ネットや電話などで損保会社が顧客と直接にやり取りするのがダイレクト(ネット通販)型です。

代理店型自動車保険とダイレクト(ネット通販)型自動車保険の仕組み

ダイレクト(ネット通販)型は、代理店のためのコストがかからないので、その分保険料が安くなります。

しかし、代理店がないので、加入・更新・内容変更・請求といった手続きを、加入者がネットや電話を通じて、損保会社と直接にやりとりしなければなりません。

そのことを大きな負担と感じる方には、ダイレクト(ネット通販)型の自動車保険をおすすめできません。SBI損保もチューリッヒ保険も、候補から外れます。

安さとわかりやすさが武器のSBI損保と、2つの商品で幅広いニーズに応えるチューリッヒ保険は、好対照な損保会社です。

SBI損保とチューリッヒ保険は、どちらもダイレクト(ネット通販)型の損保ですが、販売戦略には大きな違いがあります。

SBI損保は

顧客対応などは上等とは言えませんが、保険料の安さを武器に成長している損保会社です。

広告宣伝はわりと地味で、ネットや雑誌などを通じて、ジワジワと存在感を高めています。

一方の、チューリッヒ保険は

スイスに本拠を置くチューリッヒ保険の、日本支店として営業をおこなっています。

幅広いニーズに応えるべく、2つの個人向け自動車保険を販売しています。そして、テレビCM・新聞・雑誌など、コストのかかる広告宣伝に積極的です。

チューリッヒ保険は、『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』の、2商品を個人向けに販売しています。

チューリッヒ保険は、2つの自動車保険を販売しています。『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』です。

『スーパー自動車保険』は

テレビ・ネット・新聞・雑誌などで盛んに宣伝している方です。充実した補償を、手頃な価格で提供する自動車保険です

もう一つの『ネット専用自動車保険』は

機能を基本的なものに絞り込み、さらに取り扱いにも制限を加える(保険料の支払い方とか、加入年齢とか)かわりに、保険料の安さを追求しています。こちらの宣伝は地味です。

SBI損保とチューリッヒ保険は、どちらも売り上げ好調です。選ばれています。

SBI損保とチューリッヒ保険は、成り立ちも戦略もかなり違いますが、どちらも業績好調です。売上高を伸ばしています。

以下は、主なダイレクト(ネット通販)型の損保会社の、年度ごとの自動車保険の売上高(元受正味保険料)の推移です。

ダイレクト(ネット通販)型の損保会社の、年度ごとの自動車保険の売上高の推移グラフ

チューリッヒ保険は、三井ダイレクト損保と激しい3位争いを繰り広げています。

一方のSBI損保は、創業が10年遅いこともあって、順位はチューリッヒ保険より落ちますが、伸び率は高いです。

仮に、このままのペースで伸び続けたら、3〜4年後にはチューリッヒ保険に追いつきそうです。

そんな2社の、会社の成り立ちや規模を調べました。売上高は正味収入保険料です。

SBI損保 チューリッヒ保険
創業 2006年(平成18年) 1996年(平成8年)
直営の全国拠点数 7(住所で集計) 6(住所で集計)
従業員数 528人 1,080人
自動車保険売上 232億 130億
総売上 232億 304億
ソルベンシー・マージン比率 366.1% 624.1%

全体的に、チューリッヒ保険の方が上回っていますが、自動車保険の売上に絞ると、SBI損保が上回っています。

SBI損保とチューリッヒ保険の事故対応は、安心できそうですか?どちらが優れていますか?

事故対応の評判では、チューリッヒ保険が優勢です。というか、SBI損保は、主要な損保の中で低めです。

補償やサービスに大きな差はなくても、それらの丁寧さとか迅速さとか親切さ、つまり品質に違いがあるかもしれません。

特に大切なのが、事故対応の品質です。

自動車保険では、事故が起こってから、損害保険会社が調査や示談交渉をおこなって、保険金額が決まり、支払われます。

そのスムーズさや迅速さに、損害保険会社の実力の差が出ます。

事故対応の評判を知るには、公正なアンケート調査が一番参考になります。また、交通事故の当日初期対応の違いも併記しました。

交通事故での当日初期対応 チューリッヒ保険 SBI損保
チューリッヒ保険は、20時までに受け付けた事故は当日対応。SBI損保は、平日19時まで、休日17時までに受け付けたものは、当日初期対応。
オリコン日本顧客満足度ランキング チューリッヒ保険 SBI損保
『オリコン日本顧客満足度ランキング自動車保険2019』によると、SBI損保は圏外、チューリッヒ保険は7位。ちなみに、2018年版でもSBI損保は圏外でした。
J.D.パワー事故対応満足度調査 チューリッヒ保険 SBI損保
『J.D.パワー自動車保険事故対応満足度調査2019』によると、SBI損保は12位、チューリッヒ保険は10位。ちなみに、2018年版でもチューリッヒ保険が上でした。
総合 チューリッヒ保険 SBI損保
チューリッヒ保険の全勝です。

事故対応の初動の早さでも、有力な口コミ・ランキングでも、チューリッヒ保険の方が優勢です。

というか、2社の比較というより、業界全体で見ても、SBI損保の事故対応は評判が今ひとつです。ランキングでも下位の常連になっています。

一方のチューリッヒ保険の事故対応も、好評というほどではありません。それでも、大手損保近い品質を期待できそうです。

事故対応の評判で選ぶなら、迷わずチューリッヒ保険です。

なお、利用者による、両社の口コミ情報は、チューリッヒ保険の評判・口コミSBI損保の評判・口コミをご覧ください。

SBI損保とチューリッヒ保険の2つの自動車保険の補償内容は、どう違うのですか?

3つの自動車保険には、それぞれ特長があるので、ご自分にあったものを選んでください。

3つの自動車保険の補償内容を簡単にまとめると・・・

SBI損保の

自動車保険は、ダイレクト(ネット通販)型の平均的な内容です。同社は、中身に凝るより、シンプルさやわかりやすさを重視している印象です。

チューリッヒ保険の『スーパー自動車保険』は

保険料がそんなに高くならない範囲で、補償充実させることに重きを置いています。

保険料は他の2つより高いですが、補償内容からすると、割安感はあります。

もう一方の『ネット専用自動車保険』は

保険料を安くすることを重視しています。補償内容は平凡ですが、一通りの機能は確保されているので、心配は無用です。

対人賠償保険 SBI損保 チューリッヒ保険
スーパー ネット専用
SBI損保には被害者救済費用等補償特約がある。『スーパー自動車保険』は臨時費用保険金も出る。
対物賠償保険 SBI損保 チューリッヒ保険
スーパー ネット専用
対物賠償そのものはほぼ同じ。SBI損保には被害者救済費用等補償特約がある。
人身傷害保険 SBI損保 チューリッヒ保険
スーパー ネット専用
『スーパー自動車保険』は、示談終了前でも支払われる。また、臨時費用と訴訟費用も補償される。『ネット専用自動車保険』には搭乗者傷害保険が無い。
車両保険 SBI損保 チューリッヒ保険
スーパー ネット専用
『ネット専用自動車保険』は、特約が少ない。
ロードサービス SBI損保 チューリッヒ保険
スーパー ネット専用
SBI損保は、応急処置の無料に時間制限。『ネット専用自動車保険』は、ガソリンの無料給油無し。
プラン作成の自由度 SBI損保 チューリッヒ保険
スーパー ネット専用
『ネット専用自動車保険』は、ロードサービスも付け外し可能。『スーパー自動車保険』は、自動付帯の保険が多く、自由度が低い。
総合 SBI損保 チューリッヒ保険
スーパー ネット専用
最下位の『ネット専用自動車保険』でも、車の通常使用には対応できます。

『ネット専用自動車保険』に、搭乗者傷害保険が用意されていないのは、珍しいです。ただし、人身傷害保険は自動付帯になっています。

搭乗者傷害保険が無いことは、さほど大きな問題点ではないでしょう。

『ネット専用自動車保険』には、保険料の払い方や加入条件などに制約があります。要注意です。

チューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』は、保険料の安さ優先なので、補償内容がいくらかシンプルになっていました。

同様に、取り扱い上・手続き上の制約が、いくつか設けられています。というか、こちらの方が、障害になるリスクは高そうです。

その特徴をわかりやすくするために、標準タイプの『スーパー自動車保険』との違いを、下表にまとめました。

ネット専用
自動車保険
スーパー
自動車保険
見積もり・申込 インターネットのみ 電話、インターネット、郵送
加入できる条件 21~69歳の個人契約のみ。 18歳以上で、個人契約・法人契約とも可。
保険料の払込 クレジットカードの一括決済のみ。 クレジットカード、ネットバンク決済、銀行振込、コンビニ払。
継続手続き こちらから拒否しない限り自動継続。 毎年継続通知書が届く。

チューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』の制約の中で、特に気になるのは、年齢制限(21~69歳)と、保険料が一括払いのみ、というあたりでしょうか。

一括払いというのは、1年分をまとめて支払うということです。毎月払いを選べません。

また、電話・郵送によるやりとりがないので、契約や満期の管理の責任が大きくなります。

SBI損保の自動車保険と、チューリッヒ保険の2つの商品とでは、どれの保険料がもっとも安いですか?

保険料の安さでは、SBI損保とチューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』が、直接のライバルです。

見積もりの条件をできるだけそろえて、保険料を比較しました。

車両保険の有無で金額が大きく変わるので、別々に比較します。なお、車はトヨタのアクアの中古車(市場価格100万円)での見積もりです。

車両保険あり

車両保険を付けるときの、一括払い保険料を比較しました。

優劣が見やすいように、グラフにしました。

SBI損保とチューリッヒ保険の2商品の他に、ダイレクト(ネット通販)型の平均を載せています。

SBI損保とチューリッヒ保険の、保険料比較(車両保険あり)

3商品の中でもっとも料金設定が高い『スーパー自動車保険』でも、ダイレクト(ネット通販)型の平均と同じくらいか、もっと安いです。

チューリッヒ保険が、保険料の安さにこだわっていることが伝わってきます。

SBI損保と『ネット専用自動車保険』との比較では、30代を除くと、SBI損保のほうが優勢です。

特に、40代以降の安さが目につきます。

ただし、保険料の差は、車両保険の保険金額によって、狭くなったり広くなったりします(グラフは100万円で算出)。

車両保険なし

車両保険を付けないときの一括払い保険料です。上と比べて、金額はかなり減ります。

SBI損保とチューリッヒ保険の、保険料比較(車両保険なし)

金額がかわっただけでなく、割安感も変わりました。

チューリッヒ保険『スーパー自動車保険』は、40代より上の世代で、ダイレクト(ネット通販)型の平均と同じか、もっと高くなっています。

SBI損保と『ネット専用自動車保険』との比較では、後者の戦闘力がアップしました。

グラフを見ると、30代での『ネット専用自動車保険』の安さが目につきます。

しかし、それ以外の年代で、SBI損保が負けているわけではありません。接戦になっています。

SBI損保と『ネット専用自動車保険』は、自分の条件設定で見積もりしないと、どちらが割安か、決められません。

SBI損保やチューリッヒ保険と、いっしょに検討したい自動車保険には、どんな商品がありますか?

保険料と内容とのバランスの良さ(=コストパフォーマンス)で、競合しそうな商品があります。

SBI損保とチューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』は、どちらも最安値レベルです。

純粋な安さで、この2つと対等に渡り合える自動車保険は、今のところありません。

見積もり条件によっては、三井ダイレクト損保がからめるかもしれない、という程度です。

ただ、保険料の金額と補償・サービス内容とのバランスで比べると、コストパフォーマンスの良い商品には他にも見当たります。

見積もりの比較に加えたい自動車保険

SBI損保やチューリッヒ保険をご検討なら、以下の自動車保険も、候補に加えてください。

イーデザイン損保
  • 保険料は、ダイレクト(ネット通販)型の平均的水準。
  • 事故対応の評判が良く、東京海上グループの強みがある。
  • 事故ときに現場に駆けつけてサポートしてくれる(無料)。
  • ロートサービスはやや薄い。
セゾン自動車火災
  • 保険料が安いのは、同居の子どもが運転する世帯。
  • 損保ジャパンの系列という強みがある。
  • 事故ときに現場に駆けつけてサポートしてくれる(無料)。
三井ダイレクト損保
  • 保険料の安さは、ダイレクト(ネット通販)型の中で上位。
  • 三井住友海上の系列という強みがある。
  • 事故対応の評判は、やや低い。

この3社の中で、保険料の安さで、SBI損保やチューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』にからめるのは、三井ダイレクト損保だけです。

とは言え、三井ダイレクト損保の方が、高くなる可能性は高いです。

三井ダイレクト損保には、三井住友海上やあいおいニッセイ同和などの大手の系列という強みがあります。

ただし、事故対応の評判は、SBI損保より良いけれど、チューリッヒ保険には及ばない印象です。

イーデザイン損保は、保険料はダイレクト(ネット通販)型の平均レベルですが、事故対応の評判が良く、事故現場駆けつけサービスがもれなく付きます。

保険料と中身とのバランスを考えると、コストパフォーマンスはかなり高いです。

セゾン自動車火災は、保険料体系にクセがあります。

10〜40代は、SBI損保やチューリッヒ保険よりかなり高くなります。競合とは言えないかもしれません。

40代後半くらいから割安感が出ますが、それでもダイレクト(ネット通販)型の平均前後なので、SBI損保やチューリッヒ保険より高いです。

ただし、同居する若い子どもがいる世帯の保険料は、抜群に安くなります。

セゾン自動車火災の事故対応は、SBI損保やチューリッヒ保険より好評です。

ただし、チューリッヒ保険との差は、さほど大きくなさそうに見えます。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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