中古車に乗っていますが、修理代が心配です。自動車保険で準備したいのですが・・・

ご自分の車の修理代は、車両保険で準備できます。ただし・・・

ご自分の車の修理代は、車両保険で準備できます。もちろん、中古車でも、この保険に入ることができます。

ただし、車両保険に入ればすべて解決、というような単純なものではありません。

車がある程度以上古くなると、車両保険に加入できなくなります。

中古車でも、もちろん車両保険に入ることができます。ただし、車がある程度以上古くなると、加入を断られることがあります。

車両が古すぎる

型式や年式で弾かれることもあれば、初度登録年月(最初にナンバーを割り振られた年月)で弾かれることもあります。

保険会社のウェブサイトの見積もり機能で、車の型式を選択できないときは、この理由で弾かれている可能性が高いです。

車の時価額が低い

「時価額」とは、中古車市場で取引されている価格です。

車両保険の保険金額は、時価額をもとに設定されます。よって、時価額がゼロかゼロに近いと、保険として成立しなくなります。

車両料率クラスが高い

自動車保険では、モデルごとに「事故の起きやすさ」や「事故になったときの損害の大きさの見込み」を、数値化しています。

これが車両料率クラスで、保険料を決めるときに、参照される数値の一つです。

スポーツカーとか高級車は、そうした危険性が高いので、車両料率クラスが高くなります。

車両料率クラスが高くなると、保険料も高くなります。それどころか、車両料率クラスがある程度以上高くなると、車両保険の加入を断わられることがあります。

ちなみに、車両料率クラスは、損害保険料率算出機構という独立した組織が、統計を踏まえて算出しています。ただし、保険会社によっては、これをもとに、独自の車両料率クラスを算定しているようです。

車両保険の保険金額は、車の時価額までしか出ません。保険金で、修理代をまかなえない恐れがあります。

車両保険から出る保険金の金額は、実際にかかった修理代です。

ただし、この金額には上限があります。この上限額が、車両保険の保険金額です。

車両保険に入るとき、必ず保険金額を指定します。ただし、車の型式・年式によって、指定できる金額は車両の時価相当額(その時点で、中古車市場で取引されている価格)と決まっています

つまり、車が古くなるほど、車両保険からでる保険金額も低くなります。修理代をまかなえなくなる恐れがあります。

ただし、車両保険に特約を付加することで、保険金額をある程度まで上乗せできます。詳しくは、下で説明しています。

古い車を大切に使っています。車の市場価格より高い修理代を、保険で準備する方法はありませんか?

多くの自動車保険が、車両保険の保険金額を上乗せする特約を、提供しています。

上に書いたとおり、車両保険から出る修理代は、原則として車の時価相当額までです。

ただし、多くの自動車保険が、全損(修理できないほど壊れたか、修理代が保険金額より高額になること)になったときに、保険金額を上乗せする特約を用意しています。

おもな自動車保険の対応状況を、下表にまとめました(2024年2月時点)。

あいおいニッセイ同和
全損時諸費用特約 保険金額の10%(上限20万円)が加算。
車両全損時復旧費用特約 車両保険金額の2倍または車両保険金額に100万円を加算。
車両超過修理費用特約 保険金額の上限が30万円増える。
アクサダイレクト
車両全損時臨時費用保険金 保険金額の5%(10万円限度)が加算される。車両保険に自動セット。
イーデザイン損保
車両全損時諸費用特約 保険金額の10%(20万円限度)が加算。
AIG損保
車両全損時復旧費用特約 車両保険金額の2倍または車両保険金額に100万円を加算。
車両臨時費用特約 全損のとき車両保険の保険金額の15%が加算。
SBI損保
全損時諸費用保険金特約 保険金額の10%(20万円限度)が加算。
共栄火災
車対車・車両全損時一時金特約 全損のとき10万円が加算。
車両全損時臨時修理費用補償特約 保険金額の10%(20万円限度)が加算。
車両超過修理費用補償特約 保険金額の上限が50万円増える。
セコム損保
車両超過修理費用特約 保険金額の上限が50万円増える。
車両全損時臨時費用特約 保険金額の10%(20万円限度)が加算。
セゾン自動車火災
車両全損修理時特約 保険金額の上限が50万円増える。
ソニー損保
なし
損保ジャパン
全損時諸費用保険金 保険金額の10%(20万円限度)が加算される。車両保険に自動セット。
全損時諸費⽤再取得時倍額特約 代替⾃動⾞を取得したら全損時諸費⽤保険⾦を倍額に。
⾞両全損修理時特約 保険金額の上限が50万円増える。
チューリッヒ保険
臨時費用保険金 全損のとき保険金額の5%(10万円限度)が加算される。車両保険に自動セット。
東京海上日動
限度額引上げ払 車両保険金額が50万円未満のとき、上限が50万円になる。自動セット。
車両全損時復旧費用特約 車両保険金額の2倍または車両保険金額に100万円を加算。
車両全損時諸費用特約 保険金額の10%(上限20万円)が加算。
日新火災
全損時諸費用保険金 全損のとき保険金額の10%(20万円限度)が加算される。車両保険に自動セット。
車両超過修理費用特約 保険金額の上限が50万円増える。
三井住友海上
全損時諸費用特約 保険金額の10%(20万円限度)が加算。自動セット。
全損時諸費用倍額払特約 上の全損時諸費用特約の保険金額が2倍に。
車両全損時復旧費用特約 車両保険金額の2倍または車両保険金額に100万円を加算。
車両全損(70%)特約 車の損害が70%以上になったら、車両保険金が満額出る。
車両超過修理費用特約 保険金額の上限が30万円増える。
三井ダイレクト損保
車両全損時臨時費用保険金 保険金額の10%(20万円限度)が加算。自動セット。
楽天損保
車両全損時臨時費用補償特約 保険金額の10%(20万円限度)が加算。

商品によっては、用意されている特約のすべてを同時に付けられないことがあります。

手厚いのは代理店型自動車保険です。保険料を節約するためにダイレクト(ネット通販)を選ぶなら・・・

上表のとおり、手厚いのは代理店型自動車保険です。かなり古い車を加入させるなら、代理店型自動車保険が無難です。

とは言え、代理店型自動車保険は保険料が高くなります。

ダイレクト(ネット通販)型から候補を探すなら、「保険金額の上限を50万円増やす」タイプの特約が提供されている商品に注目してください。

具体的には以下の商品です。

  • セコム損保
  • セゾン自動車火災

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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