損保ジャパンの自動車保険と『おとなの自動車保険』(SOMPOダイレクト)を、徹底比較しました!
この2つの損保会社の自動車保険を徹底比較します。
なお、『おとなの自動車保険』を販売していたセゾン自動車火災は、2024年10月より、SOMPOダイレクトに会社名を変更しました。
この2つの損保会社の自動車保険を徹底比較します。
なお、『おとなの自動車保険』を販売していたセゾン自動車火災は、2024年10月より、SOMPOダイレクトに会社名を変更しました。
SOMPOグループの中核は損保ジャパンです。その損保ジャパンとともに損害保険事業に取り組んでいるのがSOMPOダイレクトです。
以下は、2022年度の国内損保グループの売上高シェアです(正味収入保険料ベース)。
3大損保グループ
下のグラフは、2022年度の損害保険会社売上高ランキングです。
損保ジャパンは2位、SOMPOダイレクトは9位です。
ちなみに、ダイレクトが損保の中でのSOMPOダイレクトの順位は、ソニー損保に次いで2位です。
自動車保険の基本的な仕組みや補償内容は業界内で統一されています。どちらの商品も必要不可欠な機能は完備しています。
ただし、基本機能を補強する補償・サービスには商品による差があります。
一般的に、🅐消費者に補償ブランを作ってもらうダイレクト型(ネット通販)はシンプルなわかりやすさ重視、🅑代理店が提案する代理店型は、至れり尽くせりの多機能重視です。
この関係は、損保ジャパンと『おとなの自動車保険』(SOMPOダイレクト)との比較も例外ではありません。
損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
---|---|
以下は、保険種類ごとの補償内容の比較です。
対人賠償保険 | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
---|---|---|
損保ジャパンでは、損害保険金の他に、対人臨時費用保険金が出る。 | ||
対物賠償保険 | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
対物賠償保険の補償内容に差はない。 | ||
人身傷害保険 | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
損保ジャパンでは、損害保険金の他に、⼊通院定額給付⾦や⼊院⽣活サポート費⽤保険⾦が出る。 | ||
車両保険 | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
車両保険の基本の機能は同レベル。それを補強する特約の品ぞろえは損保ジャパンの方が手厚い。 | ||
ロードサービス | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
サービスメニューは大差ないが、無料で対応してくれる範囲はSOMPOダイレクトの方が広い。 | ||
その他 | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
損保ジャパンには専用ドラレコによる安全運転サポートがある(つながるドラレコ特約)。 | ||
プラン作成の自由度 | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
SOMPOダイレクトの方が、必須となっている保険が多い。 | ||
総合 | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
基本の仕組みを補強する補償・サービスの品ぞろえは、損保ジャパンの方が充実している。 |
機能の豊富さでは、損保ジャパンが勝ります。
SOMPOダイレクトは、ニーズが高いであろう補償・サービスをピックアップして、わかりやすくまとめています。
自動車保険では、事故が起こってから、損害保険会社が調査や示談交渉をおこなって、保険金額が決まり、支払われます。
そのスムーズさや迅速さに、損害保険会社の実力の差が出ます。
なお、代理店型損保でも、事故対応は損保会社本体がおこなうので(加入者への連絡・相談を含めて)、代理店の有無は直接関係ありません。ダイレクト型が不利とは、一概には言えません。
最近の顧客満足度調査によると、SOMPOダイレクトは損保ジャパンを上回る評価を獲得しています。
損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
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事故対応の評判を知るには、公正なアンケート調査が一番参考になります。
オリコン顧客満足度ランキング | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
---|---|---|
オリコン事故対応ランキング2024年版では、損保ジャパンは10位、SOMPOダイレクトは6位。 | ||
価格.com事故対応満足度ランキング | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
価格.com事故対応ランキング2024年版では、損保ジャパンは9位、SOMPOダイレクトは7位でした。 | ||
J.D.パワー顧客満足度調査 | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
J.D.パワー事故対応満足度調査2024年版によると、損保ジャパンは10位、SOMPOダイレクトは5位でした。 | ||
総合 | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
SOMPOダイレクトの完勝。 |
インターネット調査にもとづくランキングは、SOMPOダイレクトのようなダイレクト型(ネット通販)に有利になる可能性があります。
だとしても、SOMPOダイレクトの事故対応は、(損保ジャパンのような)大手損保に匹敵するレベルにあるようです。
2つの自動車保険を、7パターンの年齢と等級の組み合わせで見積もり比較しました。
それ以外の見積もり条件は統一しています。車両保険は付けていません。金額は一括払い(年払い)保険料です。
7パターンのうち、21歳のみ損保ジャパンの方が安くなりました。それ以外の6パターンは、『おとなの自動車保険』があきらかに安くなりました。
『おとなの自動車保険』は、見積もり条件によって高くなったり安くなったりする、クセの強い価格設定です。
とは言え、安さを実感できる人数は『おとなの自動車保険』の方がずっと多くなりそうです。
損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
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『おとなの自動車保険』は、早めに見積もりをして、実際の金額を知っておいた方がよさそうですね。
ここまでいろいろな切り口で勝敗を判定しましたが、振り返ると下のようになります。
補償内容の充実 | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
---|---|---|
事故対応の評判 | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
保険料の割安感 | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
総合 | 損保ジャパン | SOMPOダイレクト |
【勝者】
代理店型とダイレクト型(ネット通販)とでは、加入する人のニーズが違うので、軽々しく優劣を判定することはできません。
とは言え、SOMPOダイレクトが市場での評価を高めていることは間違いなさそうです。
こちらの自動車保険と比較してください。
事故対応の評判の高さが、おすすめのポイントです。
上でご案内したランキングでは、代理店型、ダイレクト型(ネット通販)をひっくるめて、事故対応でトップクラスの評判をとっています。
高い品質が評価されてのことか、ダイレクト型(ネット通販)損保の売上高トップを、ここ数年独走しています。
標準的なプランの保険料は、ダイレクト型としては高めです。『安全運転でキャッシュバック』プランを選べば、ダイレクト型の中でも安くなります。
自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。
自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。
その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。
このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。