アクサダイレクトの自動車保険の、補償、保険料、評判、競合などをご案内します。

アクサダイレクトは、フランスに拠点を置く、世界的保険グループの日本法人です。

日本国内での営業実績は20年を超えています。

このページでは、アクサダイレクトの自動車保険について、以下の内容をご案内します。

アクサダイレクト(アクサ損保)とはどんな会社なのですか?

アクサダイレクトの母体、アクサグループは、世界有数の保険会社です。

アクサグループは、フランスに拠点を置く、世界有数の保険グループです。

以下は、日本で営業している損保会社(グループ)のうち、米国フォーチュン誌が毎年発表しているグローバル500(世界の500社)2024年版に入っていた保険会社です。

順位
(全業種)
会社名 収益
(百万ドル)
126位 アクサ(フランス) 90,405
224位 チューリッヒ(スイス) 60,645
287位 東京海上(東京海上日動等) 51,371
302位 Chubb(スイス) 49,735
324位 AIG(米国) 46,802
338位 MS&AD(三井住友海上等) 45,478
454位 SOMPO(損保ジャパン等) 34,136

アクサダイレクト単体の売上高は、国内9位

グラフは、おもな損害保険会社の2023年度の売上高(正味収入保険料)ランキングです。

青い棒が代理店型の損保、緑の棒がダイレクト型です。

東京海上日動 損保ジャパン 三井住友海上 あいおいニッ セイ同和 共栄火災 AIG損保 ソニー損保 日新火災 SOMPO ダイレクト アクサ ダイレクト セコム損保 チューリッヒ SBI損保 三井ダイレ クト損保 イーデザイン 損保 楽天損保 0 10000億 20000億

アクサダイレクトは、全体で10位、ダイレクト型の中では3位です。

アクサダイレクトは世界有数の保険グループの保険会社なのですね。安心です。

アクサダイレクトの補償・サービスの充実度は?

ダイレクト型(ネット通販)としては、充実補償志向の自動車保険です。

自動車保険の基本的な補償は、どの商品を選んでも共通しています。商品による差ができるのは、補強するための補償・サービスです。

下表は、アクサダイレクトの自動車保険の、おもな補償・サービスです。印は自動付帯で、赤文字が独自性の強いものです。

対人賠償
  • 対人賠償保険
対物賠償
  • 対物賠償保険
  • 対物全損時修理差額費用補償特約
人身傷害
  • 人身傷害補償特約
  • 搭乗者傷害保険
  • 自損事故保険
  • 無保険車傷害保険

「人身傷害補償特約」「搭乗者傷害保険」のどちらか必須。

車の補償
  • 車両保険
  • 地震・噴火・津波危険「車両全損時一時金」特約
  • 鍵交換費用補償特約
  • レンタカー費用補償特約
  • 車両新価特約

「全損時臨時費用」「身の回り品補償」は車両保険に含まれる。

その他の補償
  • 他車運転危険補償特約
  • 被害者救済費用補償特約
  • 弁護士費用等補償特約
  • ファミリーバイク特約
  • 日常生活賠償責任保険特約
  • EV充電設備補償特約
  • アクサ安心プラス(3タイプ)

補足説明

ダイレクト型自動車保険は、消費者にプランを作成してもらうため、スッキリとしたわかりやすさが重視されます。そのため、補償・サービスのメニュー数は、代理店型自動車保険より控え目です。

ダイレクト型としてはメニューが豊富です。ただし、シンプルな補償を望む人には向きません。

アクサダイレクトの保険料は高いですか?安いですか?

保険料を、代理店型とダイレクト型(ネット通販)の平均と、比較しました。

アクサダイレクトの保険料を、7パターンの年齢と等級の組み合わせで、代理店型とダイレクト型(ネット通販)の平均と比較したのが、下のグラフです。

ダイレクト型 代理店型 アクサダイレクト 10万円 5万円 0 21歳 7等級 26歳 7等級 35歳 10等級 45歳 17等級 55歳 20等級 65歳 20等級 75歳 20等級
ダイレクト型自動車保険としては、保険料は高めですね。とくに中高年は割高ですね。

アクサダイレクトの顧客対応・事故対応の評判は?

評判や顧客満足度を、5つの切り口でチェックしました。

➊3つの大手顧客満足度ランキングの事故対応部門の順位と、➋損保各社が公表している実績数値にもとづく苦情発生率及び解約発生率の順位を、下にまとめました。

ピンク色の面積が広いほど優秀です。

〔顧客満足度〕 オリコン 価格コム オリコン 苦情の量 解約の量

各項目の説明

  • オリコン自動車保険ランキング事故対応関連部門(2024年)
  • 価格コム自動車保険ランキング事故対応部門(2024年)
  • J.D.パワー事故対応顧客満足度ランキング(2024年)
  • ダイレクト型苦情ランキング(2023年度)
  • ダイレクト型解約ランキング(2023年度)
なぜか大手ランキングでは不評のようですが、苦情・解約の状況を見る限り、満足度は“並”レベルです。

アクサダイレクトの、総合的なお勧め度はこちら!

★★★★が満点。★★は、他に魅力があるなら許せるかもしれないレベル。は、おすすめできないレベル。

経営安定性 ★★★★
世界有数の保険グループ
補償・サービス ★★
ダイレクト型としては厚めの補償。ただし、シンプル志向の人には不向き
加入者の満足度 ★★
ダイレクト型としては“並”レベル
保険料の安さ ★★
ダイレクト型としては高い
総合 ★★
高い保険料に見合うメリットが見つけにくいです。コスパが微妙です。

アクサダイレクトと比べた方がよい自動車保険には、何がありますか?

こちらの自動車保険も候補に加えてください。

品質面で期待できる上に、見積もり条件によっては保険料を下げられます。

候補に加えたい自動車保険

  • イーデザイン損保
  • ソニー損保「キャッシュバックプラン」
  • 三井ダイレクト損保

ソニー損保を選んで、保険料を抑えるなら、『安全運転でキャッシュバックプラン』がお勧めです。

いくつかの条件をクリアすれば(難易度は低め)、ダイレクト型の平均より確実に安く出来ます。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

アクサダイレクトの自動車保険についてのよくある疑問に、Q&A形式でお答えします。

申し込み、継続、解約などの手続きは、ネットでも電話でもできるのですか?

申し込みの手続き

インターネット(同社のウェブサイト)、または電話にてできます。

電話申し込みのときは、申込書を郵送でやり取りすることもあります。

電話申し込みを選ぶと、最大2万円のインターネット割引を受けられないので、極力ネットで申し込むことをおすすめします。

継続の手続き

アクサダイレクトのウェブサイトでログインすると、継続(更新)の手続きが可能です。

ちなみに、継続手続きの案内は、郵送で2ヶ月ほど前に届きます。

もし、期日を過ぎてから手続きするときは、ウェブサイトではできません。電話対応になります。

解約の手続き

解約の受け付けは電話のみです。

自動車保険で、バイクや自転車の補償もできますか?どうすれば良いですか?

アクサダイレクトの自動車保険なら、どちらも補償できます。

バイクの補償

ファミリーバイク特約を付加すると、補償を受けられますが、対象は原動機付自転車に限られます。それ以外のバイクは、バイク保険の加入をご検討ください。

原動機自転車とは、❶総排気量が125cc以下または定格出力が1.00キロワット以下の二輪車、❷排気量が50cc以下または定格出力が0.6キロワット以下の三輪以上の車両、のいずれかです。

補償内容は、下のようになります。

  • 対人賠償保険
  • 対物賠償保険
  • 自損傷害事故

保険金の種類や保険金額は主契約(自動車の補償)と同じです。

なお、補償される人の範囲は、❶記名被保険者、❷その配偶者、❸同居の親族、❹別居の未婚の子、です。

自転車の補償

自転車の補償は、日常生活賠償責任保険特約人身傷害補償特約との組み合わせで可能です。

日常生活賠償責任保険特約

この特約があると、自転車事故に限らず、日常生活に起因する偶然の事故で、他人に損害を与えたときに、損害賠償できます。

この特約は「アクサ安心プラス」という特約パッケージに含まれており、単体で付加することはできません。

このように、自転車事故以外の補償もいっしょについてくるので、ご注意ください。

人身傷害補償特約

この特約自体は、自動車の運転者や同乗者が死傷したときの補償です(死亡保険金や治療費が出ます)。

ただし、補償される事故の範囲を最大に指定すると、こちらが自転車運転中の自動車事故も、補償されます。

あくまでも、相手が自動車の事故に限られます。相手が人や自転車のときは、お金は出ません。

アクサダイレクトのロードサービスの特徴は?

同社のロードサービスは、全体としては手厚いです。

自動車保険のロードサービスは、どれもサービスメニューは似通っています。

違いが出やすいのは、次の点です。

  • レッカー搬送で、無料で搬送してくれる距離。
  • 現場応急対応で、無料対応してくれる作業の範囲。
  • 出先で走行できなくなったときの、宿泊費用、帰宅費用などの補償。

アクサダイレクトの場合、無料でレッカー搬送する距離は35kmまでと短めです。

一方、現場応急対応は、他社を見ると、30分程度の作業まで無料というのが多いですが、アクサダイレクト損保は時間による制限がありません。

この点は、競合他社より手厚いと言えそうです。

また、出先で車が故障したときの、宿泊費用や帰宅費用も補償されます。ペットを連れていた場合、ペットホテル代も補償されます。

全体としては、業界内でも手厚いサービス内容と言えそうです。

読まれている記事
更新情報