3つの有力な自動車保険ランキングを分析し、評判の良い自動車保険、悪い自動車保険を探ります。

価格.comオリコンJ.D.パワーの自動車保険ランキングを分析し、各商品の本当の評判を探ります。

自動車保険のランキングを見るときに、どんなことに気をつければよいですか?

複数部門のランキングがある場合、参考にしたいのは、事故対応についてのランキングです。

自動車保険のランキングは、たいてい複数部門に分かれています。「補償内容」「保険料」「加入・申込」「事故対応」「総合」・・・などです。

このうち、参考になるのは「事故対応」についてのランキングです。それ以外の部門のランキングが参考にならない理由は、以下のとおりです。

参考にならない理由

  • 補償内容は、どの自動車保険も基本部分は共通している。差が出るのは補強のための補償・サービス。細かな違いなので専門知識がないと判断しにくい。
  • 保険料の高い・安いは、見積もり条件によって変動する。他人の意見を調べるより、見積もりを比較しましょう。
  • 顧客対応は表面的な接客態度に過ぎない。これで保険サービスの品質を判断するのは危険。
  • 総合は、上のような各ランキングの集計結果なので、参考にするのは危険。

価格.comの自動車保険ランキングで、好評な自動車保険、不評な自動車保険は何ですか?

ここ2年の事故対応部門のランキングをピックアップしました。

価格.comの事故対応満足度ランキングでは、上位10社が公表されています。赤字がダイレクト(ネット)型、青字が代理店型の損害保険会社です。

会社名 2025年 2024年
ソニー損保 1位 3位
日新火災 2位 1位
東京海上日動 3位 2位
三井住友海上 4位 5位
アクサダイレクト 5位 圏外
損保ジャパン 6位 9位
SOMPOダイレクト 7位 7位
AIG損保 8位 4位
東京海上ダイレクト 9位 8位
共栄火災 10位 圏外
  • セゾン自動車火災は、SOMPOダイレクトに商号変更しました。
  • イーデザイン損保は、東京海上ダイレクトに商号変更しました。

上の表に名前がないのは、➀評判が悪かった損保会社か、➁得票数不足で除外された損保会社です。

価格.comの自動車保険ランキングを参考にするときに、ご注意いただきたいことがあります。

調査の規模は十分に大きく、調査方法や集計方法は公正であると考えられます。とは言え、気になる点はいくつかあります。

価格.comの気になる点

  • 価格.com利用者のアンケート結果なので、国民全体の意見からはずれているかも。
  • ネットでのアンケート調査にもとづくランキングなので、ダイレクト(ネット)型に有利な順位になっているかも。
  • 価格.comはランキングサイトで一括見積りサービスを提供している。中立性は少しグレーM

オリコンの自動車保険ランキングで、好評な自動車保険、不評な自動車保険は何ですか?

ここ2年の事故対応に関連するランキングの順位をまとめしました。

オリコンは事故対応を3部門に分けていますが、わかりにくいので、3部門のポイントを集計して順位をつけました。

会社名 2025年 2024年
ソニー損保 1位 2位
AIG損保 2位 1位
三井ダイレクト損保 3位 9位
東京海上ダイレクト 4位 8位
日新火災 5位 3位
東京海上日動 6位 4位
共栄火災 7位 14位
三井住友海上 8位 7位
SOMPOダイレクト 9位 6位
あいおいニッセイ同和 10位 5位
アクサダイレクト 11位 13位
チューリッヒ保険 12位 12位
損保ジャパン 13位 10位
SBI損保 14位 10位
楽天損保 15位 15位

上の表に名前がないのは、おそらく得票数不足で除外された損保会社です。

オリコンの自動車保険ランキングを参考にするときに、ご注意いただきたいことがあります。

調査の規模は十分に大きく、調査方法や集計方法は公正であると考えられます。とは言え、気になる点はいくつかあります。

オリコンの気になる点

  • ネットでのアンケート調査にもとづくランキングなので、ダイレクト(ネット)型に有利な順位になっているかも。
  • オリコンはランキングサイトで個別見積りサービスを提供している。中立性は少しグレー
  • 部門数が不自然に多い。かえって実態が見えにくい。

ランキングの部門数が多いと、いろんな自動車保険が露出できるようになります。もしかしたら、提携している損保会社に気をつかって、部門数を多くしているのかもしれません。

J.D.パワーの自動車保険ランキングで、好評な自動車保険、不評な自動車保険は何ですか?

ここ2年の事故対応ランキングをピックアップしました。

国際的なマーケティング調査会社J.D.パワーによる、事故対応ランキングです。赤字がダイレクト(ネット)型、青字が代理店型の損害保険会社です。

会社名 2024年 2023年
ソニー損保 1位 1位
東京海上ダイレクト 2位 6位
AIG損保 3位 3位
三井ダイレクト損保 4位 10位
SOMPOダイレクト 5位 9位
東京海上日動 6位 2位
三井住友海上 7位 5位
あいおいニッセイ同和 8位 7位
アクサダイレクト 9位 8位
損保ジャパン 10位 4位
SBI損保 11位 12位
チューリッヒ保険 12位 10位

上の表に名前がないのは、得票数不足で除外された損保会社です。

いくつか例外はありますが、上のオリコンのランキングと似ていますね。

J.D.パワーの自動車保険ランキングを参考にするときに、ご注意いただきたいことがあります。

調査の規模は十分に大きく、調査方法や集計方法は公正であると考えられます。とは言え、気になる点はいくつかあります。

J.D.パワーの気になる点

  • ネットでのアンケート調査にもとづくランキングなので、ダイレクト(ネット)型に有利な順位になっているかも。
  • J.D.パワーは、上の2つのランキングと違って、サイトでの見積りサービスを提供していません。その分、中立性は他の2つより高いかもしれません。

上の3つのランキングを踏まえて、好評な自動車保険、不評な自動車保険はどれですか?

好評だった自動車保険はこちらです。

3つのランキングにおいて2回以上トップ5に入っていた自動車保険をピックアップしました(50音順)。

好評な自動車保険

  • 〔AIG損保〕
  • 〔東京海上ダイレクト〕
  • 〔ソニー損保〕
  • 〔日新火災〕
  • 〔三井ダイレクト損保〕

3つのランキングすべてでトップ5に入っていたのはソニー損保だけです。

また、上の損保会社の中で、ダイレクト(ネット)型は、東京海上ダイレクト、ソニー損保、三井ダイレクト損保の3つです。

ダイレクト(ネット)型自動車保険のほうが多いです。3つのランキングともインターネット調査で順位をつけています。その影響かもしれません。

不評または評価が無かった自動車保険はこちらです。

3つのランキングにおいて2回以上10位より下だった自動車保険をピックアップしました(50音順)。

なお、投票数不足でランキングから除外された損保会社も含まれています。評判がわからないというのもリスクだからです。

  • 〔SBI損保〕
  • 〔セコム損保〕
  • 〔損保ジャパン〕
  • 〔チューリッヒ保険〕
  • 〔楽天損保〕

セコム損保と楽天損保は、どちらも売上の規模が小さいです。投票数が規定数に達しなかった可能性が高いです。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国360店舗)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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