自動車保険の事故対応や顧客対応の品質を知るために、ランキングは信頼できますか?

事故対応や顧客対応に関するランキングは参考になります。ただし、うのみにはできません。

事故対応や顧客対応の品質を知るには、実際に保険を使った人の印象・感想を聞くしかありません。

それも、「たまたま・・・」「偶然・・・」を取り除くために、できるだけ多くの人たちの評判を知りたいです。

そうなると、マーケティング調査会社などによるランキングのような、中立性の高い機関による、規模の大きな顧客満足度調査に期待が集まります。

ただし、多くのランキングは、インターネット上のアンケート調査結果をもとにしており、ステマ・自演・なりすましなどの懸念があります。

このページでは、こうしたランキングの見方、使い方を解説します。

自動車保険のランキングを参考にするときに、どんなことに気をつければよいですか?

保険料や補償内容についてのランキングは、参考にならないし、しない方が良いです。

自動車保険のランキングは、複数の部門に分けて順位を出しているものが多いです。その中で、保険料や補償内容についてのランキングは、参考にできません。

なぜかというと・・・

  • 保険料は見積もり条件や補償内容によって変わるので、他人にとってベストな商品が自分にもベストではない。
  • 同一の事故で複数の自動車保険を比較できないので、一般の消費者が補償内容を比較するのは難しい。

補償内容についての口コミを読むと、他社商品でもできることがほめられていたり、他社商品でもできないことがけなされていたり・・・というのをしばしば目にします。

100%中立公正な顧客満足度ランキングは無い、という前提で活用しましょう。

オリコンや価格.comのような大手のマーケティング会社が、故意に誤った情報を発信することは考えにくいです。

しかし、次のようなリスクがあります。

  • 回答者による不正。
  • 広告収入を得ているランキング・サイトの場合、収入が発生しやすいサイトの作り方をした結果、誤解をまねくことがある。

そうしたリスクを軽減するため、以下のようなランキングの使い方をご提案します。

  • ひとつの自動車保険に良い評判と悪い評判とがあるときは、悪い方を優先する。
  • ランキング等への露出が少なく、情報量不足な商品は候補から外す(不評として取り扱う)。
  • 複数年のランキングの順位をチェックする。

ランキングで好評な自動車保険、不評な自動車保険を知りたいです。

規模が大きく実績を重ねている3つのランキングが参考になります。

以下の3つの自動車保険ランキングの最新の結果をまとめてご覧ください。

  • 価格.com
  • オリコン
  • J.D.パワー

なお、いずれも事故対応部門の順位をピックアップしています。

価格.comの事故対応ランキング

価格.comの事故対応満足度ランキングでは、上位10社が公表されています。

赤字がダイレクト(ネット通販)型、青字が代理店型の損害保険会社です。

会社名 2024年 2023年
日新火災 1位 2位
東京海上日動 2位 4位
ソニー損保 3位 3位
AIG損保 4位 1位
三井住友海上 5位 5位
あいおいニッセイ同和 6位 10位
SOMPOダイレクト 7位 圏外
イーデザイン損保 8位 9位
損保ジャパン 9位 7位
三井ダイレクト損保 10位 8位
  • セゾン自動車火災は、SOMPOダイレクトに商号変更しました。

オリコンの事故対応ランキング

オリコンの事故対応満足度ランキングでは、上位10社が公表されています。

オリコンは事故対応を3部門に分けていますが、かえってわかりにくいので、3部門のポイントを集計して順位を振り直しました。

会社名 2022年 2021年
AIG損保 1位 6位
ソニー損保 2位 1位
日新火災 3位 5位
損保ジャパン 4位 5位
三井住友海上 5位 3位
東京海上日動 6位 4位
イーデザイン損保 7位 2位
あいおいニッセイ同和 8位 圏外
SOMPOダイレクト 9位 7位
SBI損保 10位 圏外
アクサダイレクト 圏外 8位
共栄火災 圏外 9位

J.D.パワーの事故対応ランキング

国際的なマーケティング調査会社J.D.パワーによる、自動車保険顧客満足度調査です。

この調査の、事故対応部門の、過去2年間のランキングを、下表にまとめました。

赤字がダイレクト(ネット通販)型、青字が代理店型の損害保険会社です。

会社名 2023年 2022年
ソニー損保 1位 1位
東京海上日動 2位 7位
AIG損保 3位 2位
損保ジャパン 4位 3位
三井住友海上 5位 4位
イーデザイン損保 6位 8位
あいおいニッセイ同和 7位 5位
アクサダイレクト 8位 9位
SOMPOダイレクト 9位 6位
三井ダイレクト損保 10位 12位
チューリッヒ保険 10位 10位
SBI損保 12位 11位

上に名前がない損害保険会社は、回答数が一定数に達しなかったため、除外されました。売上の規模が小さい会社です。

保険料が安くて、安心して任せられる自動車保険はこちらです!

どのランキングでも高評価だった自動車保険はこちらです。

上のすべてのランキングで安定して好評だったのは、次の自動車保険です。

好評な自動車保険


  • 〔ソニー損保〕

  • 〔損保ジャパン〕

  • 〔三井住友海上〕

  • 〔イーデザイン損保〕

補足説明

損保ジャパンと三井住友海上が代理店型自動車保険、ソニー損保とイーデザイン損保がダイレクト型です。

上の4つに続くのが東京海上日動とSOMPOダイレクトです。

とくにSOMPOダイレクト『おとなの自動車保険』は、最新のランキングだけなら、イーデザイン損保を上回っています。

好評な自動車保険の特徴を簡潔にまとめました。

以下に概要をまとめました。これより詳しいことは、それぞれの自動車保険のページをご覧ください。

ソニー損保

メリット
  • 20年以上ダイレクト損保売上高トップを独走。
  • 「セコム事故現場かけつけサービス」を提供。
デメリット
  • ダイレクト型としては保険料は高め(代理店型より安い)。

損保ジャパン

メリット
  • 損保業界2位の売上高を誇る大手損保。
  • ダイレクト型を上回るきめ細かな補償・サービス
  • ドライブレコーダーを活用した「ALSOKかけつけ安心サービス」がある。
デメリット
  • ダイレクト型より保険料はあきらかに高い。

三井住友海上

メリット
  • 単体で業界3位、グループで業界1位の売上高(MS&ADグループ)。
  • ダイレクト型を上回るきめ細かな補償・サービス
デメリット
  • ダイレクト型より保険料はあきらかに高い。

イーデザイン損保

メリット
  • 東京海上グループのダイレクト損保。
  • 「セコム事故現場急行サービス」がある。
  • 好評な4商品の中で最も安価。
デメリット
  • ロードサービスのサービスメニューが少ない。

各商品の詳しい商品内容は、専用ページをご覧ください。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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