自動車共済とは、どういうものですか?自動車保険と何が違うのですか?
自動車保険を検討しているすべての人にとって、自動車共済も選択肢になります。
自動車共済の背景にある仕組みは、自動車保険とは異なっています。とは言え、消費者の目線で見ると、自動車共済と自動車保険は、ライバル関係です。
ただし、自動車保険と自動車共済の市場シェアを比べると、自動車保険の方がはるかに大きいです。図は、損害保険料率算出機構『自動車保険の概況』(2023年度版)をもとに作成した、自動車保険と自動車共済のシェアです。
このページでは、そんな自動車共済について、消費者目線で解説します。
消費者が知っておくべき、自動車共済と自動車保険の違いは?
消費者の方々に知っておいてほしいのは、以下のことです。
自動車保険と自動車共済を見比べると、異なる点より、似ている点の方がはるかに多いです。
異なる点のうち、とくに重要と思われるものを、下にまとめました。
自動車共済の特徴
- 共済に入るには、生活協同組合の組合員になる必要がある。
- 自動車保険と等級引き継ぎできる自動車共済なら、中身は自動車保険と同等。
- 自動車共済には、破綻したときに加入者を保護する制度がない。
- 自動車共済は口コミが少なく、品質面は不透明。
それぞれについて、以下で補足説明します。
生協(生活協同組合)の組合員になるには、どうすればいいのですか?
生協によって、組合員になるための条件は異なります。
生協にはそれぞれ目的があり、組合員になれる条件も異なります。
よく目にするのが、次の2つのパターンです。
- 決められた地域に住んでいるか、そこで働いていないと、組合員になれない。
- 決められた職業・業種に就いていないと、組合員になれない。
ただ、生協の数はとても多いので、誰でも何らかの生協に入ることが出来ます。
こくみん共済coopの例
こくみん共済coopの「マイカー共済」は、全国の地域ごとの生協と、業種別に設立された生協などで販売されています。
そのうえ、ネット申込も可能になっています。
実質的に、誰でも加入できます。
出資金を支払えば、簡単な手続きで、組合員になれます。
生協の組合員になるのは簡単です。決められた手続きをおこない、所定の出資金を支払うだけです。
出資金は入会金のようなものですが、金額は生協によって異なります。
出資金が高額な生協は、避けた方がいいです。
生協の中にも経営難に陥っているところがあります。出資金が他より目立って高いところは、不安があります。
生協によって、販売する自動車共済は異なります。
たとえばJA(農協)であれば、JA共済の自動車共済「クルマスター」を取り扱っています。一方、coop共済であれば、こくみん共済coopの「マイカー共済」を取り扱っている可能性が高いです(例外があります)。
生協の組合員になる前に、どの自動車共済に入るかを決めておきましょう。
自動車共済の仕組みや補償内容は、自動車保険と同じなのでしょうか?
自動車保険と等級引き継ぎできる自動車共済は、自動車保険と同等です。
自動車保険の場合、他社に乗り換えても、等級を引き継ぐことができます。そのおかげで、満期のタイミングで他社に切り替えても、保険料の面で損をしません(図の上側)。
もし、等級引継ぎができないと、他社に乗り換えるたびに、6等級からの再スタートになってしまいます(図の下側)。
自動車共済の中にも、自動車保険と等級引継ぎできるものがあります。以下の自動車共済です。
- JA(農協)共済
- こくみん共済coop(全労済)
- 全日本火災共済(旧中小企業共済)
- 全国自動車共済
これらの自動車共済は、損害保険業界が、自動車保険と同等の商品であることを認めていることになります。それだけ安心できます。
上のいずれかの自動車共済をお勧めします。
自動車共済と自動車保険では、言葉づかいが一部異なります。
自動車共済と自動車保険とで、言葉づかいに少し違いがあります。
例として、下表に、JA共済『クルマスター』と、一般的な自動車保険との、言葉づかいの違いをまとめました。
共済の用語 |
保険の用語 |
共済金額 |
保険金額 |
共済掛金 |
保険料 |
共済期間 |
保険期間 |
被共済者 |
被保険者 |
保障 |
補償 |
傷害定額給付 |
搭乗者傷害保険 |
"共済"という言葉を、"保険"に置き換えると、たいていはすんなりと理解できます。
共済が経営破綻したときに、加入者は保護されないそうですね。
こちらの2つの共済なら、心配する必要はないでしょう。
損害保険業界には、損害保険契約者保護機構という組織があります。損保会社が経営破綻しても、この組織が、加入者を保護してくれます。
自動車共済には、このような組織がありません。
ただし、以下の2つの共済なら、大手金融機関並みの資金力をもっています。下表では、総資産とソルベンシー・マージン比率を、大手損保と比較しています(2023年度)。
|
総資産 |
SM比率 |
JA共済 |
57兆6,870億円 |
1095.4% |
こくみん共済coop |
4兆194億円 |
2253.3% |
東京海上日動 |
10兆7896億円 |
863.7% |
損保ジャパン |
9兆9540億円 |
606.0% |
三井住友海上 |
7兆8643億円 |
691.1% |
あいおいニッセイ同和 |
4兆1116億円 |
780.3% |
JA共済は大手損保をはるかに上回っています。こくみん共済coopはそれよりずっと小さいですが、それでもあいおいニッセイ同和に近い規模です。
自動車共済や自動車保険は1年契約なので、経営破綻について、そんなに神経質になることはありません。
なぜなら、➊1年以内に破綻しそうな会社なら、加入する時点で悪い噂が流れていそうです。また、➋破綻しても、数ヶ月我慢すれば契約期間は終了します。
自動車共済の中で、おすすめの商品はありますか?
こくみん共済coop(全労済)の『マイカー共済』をお勧めします。
候補として有力なのは、JA共済「クルマスター」とこくみん共済coop「マイカー共済」の2つです。
このうち、お勧めしたいのは・・・
お勧めの自動車共済
こくみん共済coop(全労済)

理由は次のとおりです。
- 2つの自動車共済のうち、良い口コミがあるのは「マイカー共済」
- 「マイカー共済」は、ウェブサイトで精度の高い見積もりをできるので、検討しやすい。
- 「マイカー共済」は、下の一括見積りサービスに参加しており、おもな自動車保険との比較をやりやすい。
自動車共済は、口コミ情報が少ないです。また、口コミが見つかっても、(自動車保険と比べて)悪い評判であることが多いです。
「クルマスター」と「マイカー共済」のどちらを選ぶにしろ、品質面で不満を持つリスクはあります。
無料一括見積りなら、保険スクエアbang! 自動車保険へ
自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。
- 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
- 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
- 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
- サイトの利用はもちろん無料。
- サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。
自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。
その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。
このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。
読まれている記事
更新情報