自動車共済とは、どういうものですか?自動車保険と何が違うのですか?

自動車保険を検討しているすべての人にとって、自動車共済も選択肢になります。

自動車共済の背景にある仕組みは、自動車保険とは異なっています。とは言え、消費者の目線で見ると、自動車共済と自動車保険は、ライバル関係です。

ただし、自動車保険と自動車共済の市場シェアを比べると、自動車保険の方がはるかに大きいです。図は、損害保険料率算出機構『自動車保険の概況』(2023年度版)をもとに作成した、自動車保険と自動車共済のシェアです。

自動車保険 75.2% 共済 13.2% 無保険 11.6%

このページでは、そんな自動車共済について、消費者目線で解説します。

消費者が知っておくべき、自動車共済と自動車保険の違いは?

消費者の方々に知っておいてほしいのは、以下のことです。

自動車保険と自動車共済を見比べると、異なる点より、似ている点の方がはるかに多いです。

異なる点のうち、とくに重要と思われるものを、下にまとめました。

自動車共済の特徴

  • 共済に入るには、生活協同組合の組合員になる必要がある。
  • 自動車保険と等級引き継ぎできる自動車共済なら、中身は自動車保険と同等。
  • 自動車共済には、破綻したときに加入者を保護する制度がない。
  • 自動車共済は口コミが少なく、品質面は不透明。

それぞれについて、以下で補足説明します。

生協(生活協同組合)の組合員になるには、どうすればいいのですか?

生協によって、組合員になるための条件は異なります。

生協にはそれぞれ目的があり、組合員になれる条件も異なります。

よく目にするのが、次の2つのパターンです。

  • 決められた地域に住んでいるか、そこで働いていないと、組合員になれない。
  • 決められた職業・業種に就いていないと、組合員になれない。

ただ、生協の数はとても多いので、誰でも何らかの生協に入ることが出来ます

こくみん共済coopの例

こくみん共済coopの「マイカー共済」は、全国の地域ごとの生協と、業種別に設立された生協などで販売されています。

そのうえ、ネット申込も可能になっています。

実質的に、誰でも加入できます。

出資金を支払えば、簡単な手続きで、組合員になれます。

生協の組合員になるのは簡単です。決められた手続きをおこない、所定の出資金を支払うだけです。

出資金は入会金のようなものですが、金額は生協によって異なります。

出資金が高額な生協は、避けた方がいいです。

生協の中にも経営難に陥っているところがあります。出資金が他より目立って高いところは、不安があります。

生協によって、販売する自動車共済は異なります。

たとえばJA(農協)であれば、JA共済の自動車共済「クルマスター」を取り扱っています。一方、coop共済であれば、こくみん共済coopの「マイカー共済」を取り扱っている可能性が高いです(例外があります)。

生協の組合員になる前に、どの自動車共済に入るかを決めておきましょう。

自動車共済の仕組みや補償内容は、自動車保険と同じなのでしょうか?

自動車保険と等級引き継ぎできる自動車共済は、自動車保険と同等です。

自動車保険の場合、他社に乗り換えても、等級を引き継ぐことができます。そのおかげで、満期のタイミングで他社に切り替えても、保険料の面で損をしません(図の上側)。

もし、等級引継ぎができないと、他社に乗り換えるたびに、6等級からの再スタートになってしまいます(図の下側)。

自動車保険の等級引継ぎ

自動車共済の中にも、自動車保険と等級引継ぎできるものがあります。以下の自動車共済です。

  • JA(農協)共済
  • こくみん共済coop(全労済)
  • 全日本火災共済(旧中小企業共済)
  • 全国自動車共済

これらの自動車共済は、損害保険業界が、自動車保険と同等の商品であることを認めていることになります。それだけ安心できます。

上のいずれかの自動車共済をお勧めします。

自動車共済と自動車保険では、言葉づかいが一部異なります。

自動車共済と自動車保険とで、言葉づかいに少し違いがあります。

例として、下表に、JA共済『クルマスター』と、一般的な自動車保険との、言葉づかいの違いをまとめました。

共済の用語 保険の用語
共済金額 保険金額
共済掛金 保険料
共済期間 保険期間
被共済者 被保険者
保障 補償
傷害定額給付 搭乗者傷害保険

"共済"という言葉を、"保険"に置き換えると、たいていはすんなりと理解できます。

共済が経営破綻したときに、加入者は保護されないそうですね。

こちらの2つの共済なら、心配する必要はないでしょう。

損害保険業界には、損害保険契約者保護機構という組織があります。損保会社が経営破綻しても、この組織が、加入者を保護してくれます。

自動車共済には、このような組織がありません。

ただし、以下の2つの共済なら、大手金融機関並みの資金力をもっています。下表では、総資産とソルベンシー・マージン比率を、大手損保と比較しています(2023年度)。

総資産 SM比率
JA共済 57兆6,870億円 1095.4%
こくみん共済coop 4兆194億円 2253.3%
東京海上日動 10兆7896億円 863.7%
損保ジャパン 9兆9540億円 606.0%
三井住友海上 7兆8643億円 691.1%
あいおいニッセイ同和 4兆1116億円 780.3%

JA共済は大手損保をはるかに上回っています。こくみん共済coopはそれよりずっと小さいですが、それでもあいおいニッセイ同和に近い規模です。

自動車共済や自動車保険は1年契約なので、経営破綻について、そんなに神経質になることはありません。

なぜなら、➊1年以内に破綻しそうな会社なら、加入する時点で悪い噂が流れていそうです。また、➋破綻しても、数ヶ月我慢すれば契約期間は終了します。

自動車共済の中で、おすすめの商品はありますか?

こくみん共済coop(全労済)の『マイカー共済』をお勧めします。

候補として有力なのは、JA共済「クルマスター」とこくみん共済coop「マイカー共済」の2つです。

このうち、お勧めしたいのは・・・

お勧めの自動車共済

こくみん共済coop(全労済)

理由は次のとおりです。

  • 2つの自動車共済のうち、良い口コミがあるのは「マイカー共済」
  • 「マイカー共済」は、ウェブサイトで精度の高い見積もりをできるので、検討しやすい。
  • 「マイカー共済」は、下の一括見積りサービスに参加しており、おもな自動車保険との比較をやりやすい。

自動車共済は、口コミ情報が少ないです。また、口コミが見つかっても、(自動車保険と比べて)悪い評判であることが多いです。

「クルマスター」と「マイカー共済」のどちらを選ぶにしろ、品質面で不満を持つリスクはあります。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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