自賠責保険(強制保険)に加入していますが、自動車保険(任意保険)にも加入した方が良いですか?

自賠責保険が補償するのは事故の相手の身体の損害だけです。しかも、金額に上限があります。

自賠責保険の補償内容を、下にまとめてみました。なお、下表の〈支払限度額〉は、いずれも被害者一人あたりです。

傷害による損害
損害の範囲 治療関係費、文書料、休業損害、慰謝料
支払限度額 最高120万円
後遺障害による損害
損害の範囲 逸失利益、慰謝料等
支払限度額 神経系統・精神・胸腹部臓器に著しい障害を残して介護が必要な場合
  • 常時介護のとき:最高4,000万円
  • 随時介護のとき:最高3,000万円
後遺障害の程度により
第1級:最高3,000万円~第14級:最高75万円
死亡による損害
損害の範囲 葬儀費、逸失利益、慰謝料(本人および遺族)
支払限度額 最高3,000万円
死亡するまでの傷害による損害
損害の範囲 (傷害による損害の場合と同じ)
支払限度額 最高120万円

上の表以外の損害(相手の車等の損害や、自分たちの損害、限度額を超える損害)は自腹を切ることになります。

そこで任意保険の出番になります。

自賠責保険の保険金額には上限があるそうですが、その上限額が低すぎるということですか?

相手の身体の損害賠償を、自賠責保険だけでできない確率は約40%です。不足する金額は、平均して100万円弱です。

損害保険料率算出機構『自動車保険の概況』(2023年度版)をもとに、自賠責保険だけでは(相手の身体の損害を)カバーしきれなかった事故の割合を調べました。

自賠責のみでOK 61.5% 自賠責 +対人賠償 38.5%

対人賠償保険を使ったときの、1件あたりの保険金額は以下のとおりです。任意保険に入っていないと自己負担なります。

対人賠償保険1件あたり・・・

944,970円

結局、任意の自動車保険で、準備しなければならないのは、どんな補償ですか?

任意の自動車保険で検討していただきたいのは、こちらの補償です。

自動車事故によって生じる損害と、それに対応する保険を、下表にまとめました。

事故の損害 自賠責保険 自動車保険
相手のケガ・死亡 対人賠償保険
相手の所有物の損壊 × 対物賠償保険
自分たちのケガ・死亡 × 人身傷害保険
自分の車の損壊 × 車両保険

自動車保険の補償・サービスについては、以下の各ページで解説しています。

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その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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