日新火災とはどんな会社なのですか?

日新火災は、東京海上グループの損保会社です。代理店型としては中規模ですが、安定感は高いです。

日新火災は、前身となる会社が1908年(明治14年)に設立。歴史と実績がある保険会社です。

2006年から、業界大手の東京海上日動が率いる東京海上グループに入っています(100%の子会社)。

グラフは、2022年度末(2023年3月末)の、自動車保険の売上高(正味収入保険料)です。

2022年度の日新火災の自動車保険売上高(正味収入保険料)

日新火災の売上高は第6位です。

ちなみに、ダイレクト(ネット通販)型のトップはソニー損保です。

日新火災の自動車保険を、同業他社と比較したときの、強み・弱みを教えてください。

日新火災の自動車保険について、同業他社と比較しての印象をまとめると以下のようになります。

★★★★が満点。★★は、他に魅力があるなら許せるかもしれないレベル。は、おすすめできないレベル。

補償の充実度 ★★★★
保険料の安さ ★~★★
事故対応の評判 ★★★
設計の柔軟性 ★★★★

なお、「補償の充実度」は

損保会社間で差がつきにくいです。

というのは、自動車保険の補償の仕組みは、業界内で統一されています。基本的な補償は、損保会社の間で共通しています。

損保会社によって、補償内容の違いが出るのは、付加的な補償・サービスです。

個別のニーズによっては(長距離ドライブをよくするとか、限りなくシンプルな補償にしたいとか・・・)、優劣の差がつきます。

近隣に代理店が無いなら、高額な代理店型の保険料は無駄になってしまいます。

日新火災のような、規模の小さな代理店型には、共通する注意点があります。それは、代理店数が少ないことです。

代理店型の高い保険料は、近隣に代理店型あってこそ生きる

代理店型自動車保険は、ダイレクト(ネット通販)型より、保険料は確実に高くなります。

高くなるのは、損保会社と加入者との間に、代理店があるからです。代理店のコスト(社員の給料とか、事務所の維持費とか)も保険料に加算されるので、どうしても高くなります。

代理店型自動車保険とダイレクト(ネット通販)型自動車保険の違い

そのかわりに、手続きをもっぱらWebサイト、メール、電話でおこなわなければならないダイレクト(ネット通販)型と違って、代理店の担当者から、対面で、サービスを受けたり、相談できます。

ところが、日新火災のような規模の小さな代理店型は、代理店が少ないです。

代理店が遠方になると、電話、メール、郵送のやり取りがほとんどになります。それだったら、ダイレクト(ネット通販)型自動車保険に加入するのと、大差が無くなってしまいます。

代理店型並みの保険料を払いながら、ダイレクト(ネット通販)型並のサービスしか受けられないのは、あきらかに損です。

代理店がない市町村の方が多い

日新火災の代理店数を、東京海上日動の代理店数などと比較したのが下表です。

日新火災 10,549店
東京海上日動 44,761店
郵便局 23,645局
セブンイレブン 21,402店

郵便局数は2022年度末、それ以外は2023年度末の数字です。

日新火災の代理店数では、全国どこでも同じレベルのサービスを受けられる、とはならないでしょう。

日新火災の事故対応は、判断材料不足ながら、好材料はあります。

自動車保険は、補償内容の差がつきにくいので、各社の事故対応力が、商品の品質を大きく左右します。

自動車保険の事故対応は、代理店型であっても、損保会社本体がおこないます。よって、代理店型だからと言って、自動車保険の事故対応力が高いとは限りません。

損保各社の事故対応の評判を調べるなら、公正なアンケート調査が、一番参考になります。

このサイトでは、J.D.パワーとオリコンの、顧客満足度調査を参考にしています。

日新火災の最近の結果は、以下の通りです。

J.D.パワー顧客満足度ランキング

米国に本拠を置く、マーケティング調査会社J.D.パワーは、毎年『自動車保険事故対応満足度調査』を実施し、結果を公表しています。

そこで、過去3年間のランキングを調べましたが、あいにくと、日新火災の名前はありませんでした。

この種のアンケート調査では、回答件数が決められた件数を下回ると、圏外となって、順位がつきません。

日新火災は、3年続けて、回答数不足でランキングから除外されました。

日新火災の事故対応力は不明ですが、良い材料がなければ、おすすめしくいです。

オリコン顧客満足度ランキング

様々な分野のランキングを発表しているオリコンは、自動車保険のランキングも、毎年発表しています。

オリコンのランキングは、部門数が多いのが特徴です。ただし、多すぎてわかりにくくなっています。

そこでこのサイトでは、事故対応力にかかわる3部門の獲得ポイントを合計して、それをもとに順位を振り直しています。

日新火災の過去3年の順位を下表にまとめました。

2024年 3位
2023年 10位
2022年 3位

保険会社の顧客満足度は、人材の質や組織力によるところが大きく、年によってコロコロ変わるとは考えにくいです。

せっかく引用しましたが、上の順位は疑わしいので、判断を保留します。

日新火災といっしょに検討した方が良い自動車保険はありますか?

同じ代理店型に乗り換えても、保険料を下げる効果は乏しいです。ただし、補償の品質や利便性を高めることはできます。

日新火災や代理店に不満があって、他の代理店型自動車保険に乗り換えたい、ということでしたら、東京海上日動損保ジャパンを候補にしてください。

損保業界で売上高トップ争いを繰り広げている、日本を代表する損保会社です。

どちらも事故対応の評判は業界トップクラスです。

また、保険料は料金設定は近いです。年によって、どちらが安いかが入れ替わるくらい、差は小さいです。

両社とも代理店が多く、全国の市区町村ごとに1つ以上あります。乗り換えやすいです。

もう一社付け加えるなら、AIG損保をおすすめします。

社名が示すとおり、米国のAIGグループの傘下の日本法人です。

ただし、前進の富士火災は1918年創立なので、日本での実績は十分です。

売上規模は、損保ジャパンや東京海上日動には遠く及びません。しかし、ダイレクト(ネット通販)型に比べると、まだまだ優勢です。

AIG損保をおすすめする理由は、事故対応の評判の高さです。

東京海上日動、損保ジャパンと比べると、やや劣るものの、毎年安定して好評価です。

不安な点は、代理店の数が少ないことです。お近くに、代理店がないかもしれません・・・

代理店型自動車保険は、保険料が高いかわりに、代理店から対面でサービスを受けられます。

ということは、代理店の立地が不便で、電話や郵送でしかやり取りできないとしたら、保険料がもったいないです。

保険料を大きく下げるなら、ダイレクト(ネット通販)型自動車保険への乗り換えを検討しましょう。

保険料を大幅に、そして確実に下げたければ、ダイレクト(ネット通販)型への乗り換えをおすすめします。

ダイレクト(ネット通販)型は、すべての手続きをインターネット、電話、郵送でおこないます。

代理店型のように、諸手続きにおいて対面でサービスを受けることができません。

そこに不安を感じられるかもしれません。大きな不安を抱えたまま、ダイレクト(ネット通販)型に移ることはおすすめしません。

ただし、以下のどちらかに当てはまる方々なら、意外とスムーズに移行できます。

  • すでに何回か保険を更新して、補償内容はここ数年固定されている。
  • 代理店の担当者殿にミュニケーションは、すべてまたはほとんどが、電話・郵送である。

当てはまる方は、手始めに、以下のダイレクト(ネット通販)型自動車保険の見積もりを、検討してみてください。

  • イーデザイン損保
  • SOMPOダイレクト
  • ソニー損保

以下で、それぞれについて補足説明します。

イーデザイン損保

国内の損保市場では、東京海上日動と損保ジャパンが、激しく首位を争っています。

そんな東京海上日動系列のダイレクト(ネット通販)型損保が、イーデザイン損保です。

会社の規模はまだ小さいですが、定評ある東京海上グループのサービスネットワークを利用できる、という強みがあります。

実際、イーデザイン損保の事故対応の評判は、代理店型の大手損保(損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上など)に引けを取りません。

イーデザイン損保の保険料は、ダイレクト(ネット通販)型の平均に近い水準です。

また、同社は、事故現場に駆けつけて支援・代行するサービスを、全加入者に無料で提供しています。

ダイレクト(ネット通販)型は、補償が薄いというイメージをくつがえす、注目のサービスです。

SOMPOダイレクト

東京海上日動のライバルである、損保ジャパン系列のダイレクト(ネット通販)型損保が、SOMPOダイレクトです。ちなみに、以前はセゾン自動車火災という会社名でした。

同社の主力商品は『おとなの自動車保険』です。

保険料は

かなりクセのある料金体系です。

10〜20代はかなり高額です。30代以降になって、ダイレクト(ネット通販)型の平均に近くなります。

それでも、ダイレクト(ネット通販)型平均より、高くなることが多いです。

例外は、運転する同居の子どもがいる世帯です。このケースでは、トップクラスに安くなります。

事故対応の評判は

代理店型の大手損保並の評価を受けているので、不安を感じることは無さそうです。

事故現場に駆けつけて支援・代行するサービスを

SOMPOダイレクトもやっています。

ソニー損保

ソニー損保は、ダイレクト(ネット通販)型損保の売上高トップを、ここ数年独走しています。

最高レベルの品質

その原動力は、代理店型、ダイレクト(ネット通販)型をひっくるめて、トップクラスの評価をされている、品質の高さでしょう。

自動車保険の品質そのものと言える事故対応でも、信頼できるマーケティング調査会社のランキングで、最高レベルの評価を獲得しています。

日本を代表するエレクトロニクス企業ソニーのグループ会社というのも心強いです。

ダイレクト型としては割高

ただし、保険料の料金設定は、ダイレクト(ネット通販)型としては高いです。

代理店型から乗り換えるのであれば、安く感じられるでしょうが、他のダイレクト(ネット通販)型と比べると、割高です。

事故現場駆けつけサービス

事故現場に駆けつけて支援・代行するサービスを、ソニー損保もやっています。

すでに日新火災に加入されているか、補償プランが決まっているなら、ダイレクト(ネット通販)型への切りかえは簡単です。

代理店型とダイレクト(ネット通販)型では、加入手続きが終了した後は、ほとんど違いはありません。両者の大きな違いは、加入・更新を検討し申し込むときに、代理店のサポートがあるかないか。

ということは、すでに日新火災に加入されているか、ご検討中で補償プランが決まっているなら、代理店のサポートがなくても、問題ないはずです。

このサイトを見つけていただいた方なら、パソコンやスマホの操作は障害にならないはずですし。

現在ご加入の内容か、ご検討中の補償プランをもとに、以下でご案内する無料の一括見積サービスで入力なさってください。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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