日新火災とその自動車保険について教えてください!

日新火災は、東京海上グループの、代理店型の自動車保険です。

日新火災は、前身となる会社が1908年(明治14年)設立。歴史と実績がある保険会社です。

2006年から東京海上グループに入っています(100%の子会社)。

このページでは、以下のことを解説しています。

日新火災は安心できる会社ですか?

日新火災は、東京海上グループの代理店型損険会社です。

日本の損保業界には、3つの大きな企業グループがあります。日新火災はそのうちの一つ、東京海上グループに属しています。

〔3大損保グループの市場シェア〕 MS&AD 33% 東京海上 28% SOMPO 25% その他 14%

3大損保グループ

  • MS&ADインシュアランスグループ(あいおいニッセイ同和、三井住友海上など)
  • 東京海上グループ(東京海上日動、日新火災など)
  • SOMPOグループ(損保ジャパンなど)

東京海上グループを率いているのは、国内トップの損保会社、東京海上日動です。

日新火災単体の売上高は、国内8位

グラフは、おもな損害保険会社の2023年度の売上高(正味収入保険料)ランキングです。

青い棒が代理店型の損保、緑の棒がダイレクト型です。

東京海上日動 損保ジャパン 三井住友海上 あいおいニッ セイ同和 共栄火災 AIG損保 ソニー損保 日新火災 SOMPO ダイレクト アクサ ダイレクト セコム損保 チューリッヒ SBI損保 三井ダイレ クト損保 イーデザイン 損保 楽天損保 0 10000億 20000億

日新火災の売上高は、ダイレクト損保の上位と同じくらいです。

日新火災自体は小さいですが、東京海上グループというのは安心ですね。

日新火災の補償・サービスの充実度は?

自動車保険の補償・サービスを分析しました。

自動車保険の基本的な補償は、どの商品を選んでも共通しています。商品による差ができるのは、補強するための補償・サービスです。

下表は、日新火災「ユーサイド」の、おもな補償・サービスです。★印は自動セットされます。赤文字が独自性の強いものです。

対人賠償
  • 対人賠償責任保険
  • 交通弱者補償特約
対物賠償
  • 対物賠償責任保険(対物超過修理費用を含む)
人身傷害
  • 人身傷害保険(実損払)
  • 無保険車傷害保険
  • 入院時諸費用特約
  • 交通乗用具事故特約
  • 人身傷害補償保険(定額払)
車の補償
  • 車両保険
  • 車両新価保険特約
  • 車両超過修理費用特約
  • 地震・噴火・津波車両全損一時金特約
  • 車両保険の無過失事故に関する特約
その他の補償
  • 他車使用特約
  • 臨時代替自動車補償特約
  • 被害者救済費用等補償特約
  • 心神喪失による事故の被害者損害等補償特約
  • 弁護士費用特約
  • 日常生活賠償責任補償特約
  • ファミリーバイク特約
  • 二輪盗難危険補償特約
  • ロードサービス特約
  • 運搬引取費用引上特約
  • レンタカー15日特約
  • レンタカー事故時30日特約
  • ドラレコ特約

補足説明

消費者がプランを作成するダイレクト型自動車保険に対して、代理店型自動車保険では、プラン作成にも代理店のサポートがあります。

そのため、通常は、代理店型自動車保険の方が多機能であることが多いです。

代理店型としては控え目ですが、実用的な補償は一通りそろっています。

日新火災の顧客対応・事故対応の評判は?

評判や顧客満足度を、5つの切り口でチェックしました。

➊3つの大手顧客満足度ランキングの事故対応部門の順位と、➋損保各社が公表している実績数値にもとづく苦情発生率及び解約発生率の順位を、下にまとめました。

どの項目も、ピンク色の面積が広いほど優秀です。

〔顧客満足度一覧〕 オリコン 価格コム JDパワー 苦情 解約  1位  2位  3位  4位  5位  6位  7位  8位  9位 10位 圏外

各項目の説明

  • オリコン自動車保険ランキング事故対応関連部門(2025年)
  • 価格コム自動車保険ランキング事故対応部門(2025年)
  • J.D.パワー事故対応顧客満足度ランキング(2024年)
  • 苦情発生率ランキング代理店型部門(2023年度)
  • 解約発生率ランキング代理店型部門(2023年度)
一部のランキングでは高評価ですが、苦情・解約の状況を見ると、満足度は代理店型の“並”程度ですね。

中堅規模の代理店型は、代理店の利便性にご注意を!

代理店型自動車保険では、事故対応以外の手続きでは、代理店が窓口になります。そのため、代理店の利便性が顧客満足度に直結します。

ところが、日新火災のような中堅規模の会社は、(大手損保に比べて)代理店数が少ないため、近隣に優秀な代理店がないかもしれません。

以下は、2023年度末時点の代理店数です。

損保会社 代理店数
日新火災 10,417店
東京海上日動 43,252店
損保ジャパン 43,905店

代理店が遠方にあって、電話や郵送のみでやりとりすることになると、顧客対応サービスのレベルはダイレクト型自動車保険と同等になってしまいます。

代理店型の高い保険料がもったいないです。

日新火災の、総合的なお勧め度はこちら!

★★★★が満点。★★は、他に魅力があるなら許せるかもしれないレベル。は、おすすめできないレベル。

経営安定性 ★★★★
東京海上グループの安定感
補償・サービス ★★★
代理店型の中では控え目だが、実用的には十分
加入者の満足度 ★★★
代理店型でし“並”レベル
総合 ★★★
信頼できそうな代理店が見つかって、コスパが良ければ候補になります!

日新火災といっしょに検討した方が良い自動車保険はありますか?

代理店型なら、安定の大手損保をお勧めします。

大手損保なら、お近くに質の良い代理店が見つかる確率が高いです。

お勧めの代理店型

  • 損保ジャパン
  • 東京海上日動
  • 三井住友海上

信頼できる代理店をご存知で、そこから加入するつもりなら、その代理店に提案してもらってください。

大手損保には、系列のダイレクト損保があります。

はじめてダイレクト型自動車保険を検討されるなら、大手損保系列のダイレクト損保を候補に加えてください。

大手損保系列のダイレクト損保

  • イーデザイン損保
    (東京海上グループ)
  • SOMPOダイレクト
    (SOMPOグループ)
  • 三井ダイレクト損保
    (MS&ADグループ)
もう何年も代理店の担当者と会っていなければ、ダイレクト型に加入しているのと大差ありませんよ。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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