ソニー損保の自動車保険について徹底解説・評価します。
ソニー損保は、エレクトロニクス産業などで有名なソニー・グループのダイレクト(ネット通販)損保会社です。
ダイレクト損保の中では、2002年以来売上高トップを走っています。

このページでは、同社の自動車保険について、以下の内容をご案内します。

ソニー損保は、エレクトロニクス産業などで有名なソニー・グループのダイレクト(ネット通販)損保会社です。
ダイレクト損保の中では、2002年以来売上高トップを走っています。
このページでは、同社の自動車保険について、以下の内容をご案内します。
ソニーというと、電気製品の印象が強いですが、金融分野にも事業展開しています。
ソニーグループの売上高は、三大損保グループ(東京海上グループ、MS&ADグループ、SOMPOグループ)を、大きく上回っています。
グラフは、おもな損害保険会社の2024年度の売上高(正味収入保険料)ランキングです。
青い棒が代理店型の損保、緑の棒がダイレクト(ネット)型です。
下表は、同社の自動車保険の、おもな補償・サービスです(パンフレットや重要事項説明書等で案内されているもの)。★印は自動付帯で、赤文字が独自性の強いものです。
相手の身体の損害 |
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相手の財物の損害 |
※対物超過修理費用を内蔵 |
こちらの心身の損害 |
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こちらの車の損害 |
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その他 |
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ソニー損保では、自動車事故のときに、現場に駆けつけて支援・代行してくれるサービスが、加入者全員に無料で提供されています。
駆けつけるのは、警備保障会社セコムの警備員で、事故の現場やるべきこと、安全の確保、関係各所への連絡、事故状況の確認、損保会社への報告などを代行してくれます。
ソニー損保の保険料を、7パターンの年齢と等級の組み合わせで、代理店型とダイレクト(ネット)型の平均と比較したのが、下のグラフです。
若年者と高齢者は割安で、それ以外の年代はやや高めです。
ソニー損保は「安全運転でキャッシュバックプラン」を選ぶと、最大で保険料の30%がもどります。
キャッシュバックを受けるためには、安全運転の基準をクリアしなければなりません。ただし、実績を見る限り、そんなに難しくはないようです。
下図は、同社のウェブサイトに掲載されていた実績です。
これによると、このプランを選んだ人たちの80.1%が最大のキャッシュバック(保険料の30%)を受けています。
なお、安全の運転ができているかをチェックするために、専用デバイスを車に常設し、スマホアプリをインストールしなければなりません。
仮に30%のキャッシュバックを受けられたら、実質の保険料負担は下のようになります。
ダイレクト(ネット)型自動車保険のほとんどは、年間走行距離が保険料に影響を与えます。走行距離が長いほど、保険料は高くなります。
しかし、走行距離が当初の予定を下回ったときに、保険料がもどるのはソニー損保だけです。
払い過ぎた保険料が、くりこし割引として、翌年の保険料から差し引かれます。ただし、他のダイレクト(ネット)型より安くなるとは限りません。
➊3つの大手顧客満足度ランキングの事故対応部門の順位と、➋損保各社が公表している実績数値にもとづく苦情発生率及び解約発生率の順位を、下にまとめました。
ピンク色の面積が広いほど優秀です。
各項目の説明
ここまでの評価をまとめると、下のようになります。「総合評価」は「顧客満足度」「保険料の割安感」を重視しています。
経営の安定性 |
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ソニーグループの安心感。ソニー損保自身も力強く成長。 |
補償・サービス |
わかりやすさを保ちながら、ダイレクト型トップクラスの充実度。 |
顧客満足度 |
ランキングの評価も、苦情・解約の実績も良好。 |
保険料の割安感 |
標準プランはやや高めだが、割安なプランも用意されている。 |
総合評価 |
品質に不安材料はあるが、安さを重視する人に注目してほしい商品。 |
上の評価を図にしました。青の面積が広いほどお勧め度が高くなります。
品質面で期待できる上に、見積もり条件によっては保険料を下げられます。
候補に加えたい自動車保険
自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。
自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。
その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。
このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。
同社のウェブサイト、または電話にてできます。
電話申し込みのときは、申込書を郵送でやり取りすることもあります。
電話申し込みを選ぶと、1万円のインターネット割引を受けられないので、極力ネットで申し込むことをおすすめします。
ソニー損保のウェブサイトでログインすると、継続(更新)の手続きが可能です。
電話による継続の手続きも可能ですが、2000円のインターネット割引(ただし初回のときもネット申込だと、2年めに限り5000円)を受けられません。
なお、期日を過ぎても、1ヵ月以内で継続手続きできますが、補償内容は「基本プラン」になります。
また、期日から20日以内ならウェブサイトで手続きできますが、それを過ぎると電話のみとなります(インターネット割引なし)。
ソニー損保のウェブサイトから、もしくは電話にて解約できます。
中断証明書の発行も、ウェブサイトから申請できます。
ソニー損保の自動車保険なら、どちらも補償できます。
ファミリーバイク特約を付加すると、補償を受けられますが、対象は原動機付自転車に限られます。それ以外のバイクは、バイク保険の加入をご検討ください。
原動機自転車とは、❶総排気量が125cc以下または定格出力が1.00キロワット以下の二輪車、❷排気量が50cc以下または定格出力が0.6キロワット以下の三輪以上の車両、のいずれかです。
セゾン自動車保険のファミリーバイク特約は、人身傷害型と自損傷害型があり、こちらのケガの補償が異なります。
人身傷害型
補償内容は、下のようになります。
自損傷害型
補償内容は、下のようになります。
自損傷害型を選ぶと、相手がある事故のときには、こちらのケガは補償されません。
なお、補償される人の範囲はどちらの型も同じで、❶記名被保険者、❷その配偶者、❸同居の親族、❹別居の未婚の子、です。
自転車の補償は、個人賠償特約と人身傷害保険との組み合わせで可能です。
個人賠償特約
この特約があると、自転車事故に限らず、日常生活に起因する偶然の事故で、他人に損害を与えたときに、損害賠償(上限は1事故あたり3億円)できます。
人身傷害保険
この保険自体は、自動車の運転者や同乗者が死傷したときの補償です(死亡保険金や治療費が出ます)。
ただし、補償される事故の範囲を最大に指定すると、こちらが自転車運転中の自動車事故も、補償されます。
あくまでも、相手が自動車の事故に限られます。相手が人や自転車のときは、お金は出ません。
自動車保険のロードサービスは、どれもサービスメニューは似通っています。
違いが出やすいのは、次の点です。
ソニー損保の場合、無料でレッカー搬送する距離は100kmまでと、平均レベルを超えています。
また、現場応急対応は、30分程度の作業まで無料とする他社が多い中、時間制限を設けていません。これも平均以上です。
そして、出先で車が故障したときの、宿泊費用(ペットホテル代を含む)や帰宅費用も補償されます。
全体的に見て、業界の平均レベルを超えるサービス内容です。