SBI損保の自動車保険について徹底解説・評価します。
SBI損保は、ネットでの金融サービス事業を幅広く展開するSBIグループのダイレクト損保です。ダイレクト(ネット)型の中でも、保険料の安さを武器にしています。

このページでは、以下の内容を解説しています。
SBI損保は、ネットでの金融サービス事業を幅広く展開するSBIグループのダイレクト損保です。ダイレクト(ネット)型の中でも、保険料の安さを武器にしています。
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SBIグループは、インターネットを活用した金融サービス事業を中心に、急成長を遂げています。SBI損保の他にも、SBI証券、住信SBI銀行などがあります。
下のグラフは、SBI損保と売上規模が近いダイレクト損保と、過去5年の売上高を比較したものです。
SBI損保は、ダイレクト(ネット)型の中でも勢いがあります。
グラフは、おもな損害保険会社の2024年度の売上高(正味収入保険料)ランキングです。
青い棒が代理店型の損保、緑の棒がダイレクト(ネット)型です。
SBI損保の売上高は、国内で13位、ダイレクト損保の中では6位です。
下表は、同社の自動車保険の、おもな補償・サービスです(パンフレットや重要事項説明書等で案内されているもの)。★印は自動付帯で、赤文字が独自性の強いものです。
相手の身体の損害 |
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相手の財物の損害 |
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こちらの心身の損害 |
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こちらの車の損害 |
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その他 |
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補足説明
ダイレクト(ネット)型自動車保険は、消費者にプランを作成してもらうため、スッキリとしたわかりやすさが重視されます。そのため、補償・サービスのメニュー数は、代理店型自動車保険より控え目です。
SBI損保の保険料を、7パターンの年齢と等級の組み合わせで、代理店型とダイレクト(ネット)型の平均と比較したのが、下のグラフです。
➊3つの大手顧客満足度ランキングの事故対応部門の順位と、➋損保各社が公表している実績数値にもとづく苦情発生率及び解約発生率の順位を、下にまとめました。
ピンク色の面積が広いほど優秀です。
各項目の説明
評判は良くなさそうですが、解約は目立って少ないですね。不満は多いものの、(解約になるような)重大なトラブルは少ない、ということでしょうか?
ここまでの評価をまとめると、下のようになります。「総合評価」は「顧客満足度」「保険料の割安感」を重視しています。
経営の安定性 |
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ネット上で金融サービス事業を幅広く展開するSBIグループのダイレクト損保。 |
補償・サービス |
実用性とわかりやすさを重視した、標準的な補償内容。 |
顧客満足度 |
解約はとても少ないですが、全体的に低評価です。 |
保険料の割安感 |
たいていの見積もり条件で、ダイレクト型の平均より安くなりそう。 |
総合評価 |
重大なトラブルは少ないようなので、安さ最重視で、品質に少しは妥協できる人にお勧め! |
上の評価を図にしました。青の面積が広いほどお勧め度が高くなります。
品質面では不安がありますが、割安感を期待できます。
割安感が魅力のライバル
セコム損保は、補償を合理的にけずって保険料を大幅に安くできます。
一方のチューリッヒ「ネット専用自動車保険」は、業界きっての格安商品です。
品質面で期待できて、ダイレクト(ネット)型の相場より安い保険料を期待できる商品です。
バランス重視のライバル
ソニー損保を選んで、保険料を抑えるなら、『安全運転でキャッシュバックプラン』がお勧めです。
いくつかの条件をクリアすれば(難易度は低め)、ダイレクト(ネット)型の平均より確実に安く出来ます。
自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。
自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。
その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。
このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。
同社のウェブサイト、または電話にてできます。
電話申し込みのときは、申込書を郵送でやり取りすることもあります。
電話申し込みを選ぶと、最大1万2千円のインターネット割引と、500円の証券不発行割引を受けられないので、極力ネットで申し込むことをおすすめします。
SBI損保のウェブサイトでログインすると、継続(更新)の手続きが可能です。
電話による継続の手続きも可能です。ただし、最大1万円のインターネット割引と、500円の証券不発行割引を受けられません。
もし、期日を過ぎても、6日以内であればウェブサイトで手続きできます。それを超えると電話対応になります。
SBI損保のウェブサイトから、もしくは電話にて解約できます。
中断証明書の発行も、ウェブサイトから申請できます。
SBI損保の自動車保険なら、どちらも補償できます。
ファミリーバイク特約を付加すると、補償を受けられますが、対象は原動機付自転車に限られます。それ以外のバイクは、バイク保険の加入をご検討ください。
原動機自転車とは、❶総排気量が125cc以下または定格出力が1.00キロワット以下の二輪車、❷排気量が50cc以下または定格出力が0.6キロワット以下の三輪以上の車両、のいずれかです。
セゾン自動車保険のファミリーバイク特約は、人身傷害あり型と人身傷害なし型があり、こちらのケガの補償が異なります。
人身傷害型
補償内容は、下のようになります。
自損傷害型
補償内容は、下のようになります。
つまり、人身傷害なし型を選ぶと、相手がある事故のときには、こちらのケガは補償されません。
なお、補償される人の範囲はどちらの型も同じで、❶記名被保険者、❷その配偶者、❸同居の親族、❹別居の未婚の子、です。
自転車の補償は、自転車事故補償特約を付けることで、可能になります。
この特約一つで、事故の相手への損害賠償も、こちらのケガの治療も補償されます。
損害賠償責任保険 | 相手への損害賠償。無制限。 | |
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こちらの補償 | 死亡保険金 | 1名につき1,000万円。 |
後遺障害保険金 | 1名につき40~1,000万円。 | |
医療保険金 | 治療日数が5日以上で5万円。 |
自動車保険のロードサービスは、どれもサービスメニューは似通っています。
違いが出やすいのは、次の点です。
SBI損保の場合、無料でレッカー搬送する距離は50kmまでと平均的です。
また、現場応急対応は、30分程度の作業まで無料と、これも平均的です。
そして、出先で車が故障したときの、宿泊費用や帰宅費用も補償されます。
全体的に見て、業界の標準的なサービス内容で、これと言った特色はありません。