セコム損保の自動車保険について徹底解説・評価します。

セコム損保は、国内トップの警備保障会社セコムのグループ会社です。

このページでは、同社の自動車保険について、以下のことを解説しています。

セコム損保は安心してまかせられる会社ですか?

セコム損保は、国内トップの警備保障会社セコムの関連企業です。

セコム損保は、名前からわかるように、国内トップの警備保障会社セコムのグループ会社です。

セコム損保の売上高は業界全体で10位です。ダイレクト損保の中では3位です。

下のグラフは、おもな損害保険会社の2024年度の売上高(正味収入保険料)ランキングです。

青い棒が代理店型の損保、緑の棒がダイレクト(ネット)型です。

東京海上日動 損保ジャパン 三井住友海上 あいおいニッ セイ同和 共栄火災 ソニー損保 日新火災 AIG損保 SOMPO ダイレクト セコム損保 アクサ ダイレクト チューリッヒ SBI損保 三井ダイレ クト損保 東京海上 ダイレクト 楽天損保 0 10000億 20000億

セコム損保にとって自動車保険は主力商品ではありません。

ほとんどの損害保険会社は、自動車保険が主力商品です。セコム損保は数少ない例外の一つです。

図は、2024年度の保険ごとの売り上げに占める割合です。

セコム損保 売上の内訳

医療保険等 39.9% 火災保険 34.9% 自動車保険 17.0% その他

このような状況なので、自動車保険だけの売上高は、ダイレクト(ネット)型の中でも底辺に近いです。

セコム損保はダイレクト(ネット)販売とダイレクト販売の両方を手がけています。

セコム損保は、前身の東洋火災海上が代理店型の損保だったこともあり、ダイレクト(ネット)販売とダイレクト販売の両方を手がけています。

このページでは、インターネット申込手続きが完結するセコム安心マイカー保険について、説明を進めます。

セコムグループの損保会社という安心感がありますね。

セコム損保の補償・サービスの充実度は?

おもな補償・サービス内容をチェックしました。

下表は、同社の自動車保険の、おもな補償・サービスです(パンフレットや重要事項説明書等で案内されているもの)。印は自動付帯で、赤文字が独自性の強いものです。

相手の身体の損害
  • 対人賠償保険
相手の財物の損害
  • 対物賠償保険
  • 対物差額修理費用特約
こちらの心身の損害
  • 人身傷害保険
  • 搭乗者傷害保険

※どちらか1つは必須。

こちらの車の損害
  • 車両保険
  • 車両超過修理費用特約
  • 車両盗難対象外特約
  • 車両全損時臨時費用特約
  • 事故故障代車費用特約
  • 無過失事故に関する特約
  • 身の回り品補償特約
その他
  • 無過失事故に関する特約
  • 車両搬送時諸費用特約
  • 弁護士費用特約
  • 個人賠償責任補償特約
  • ファミリーバイク特約(自損傷害)
  • ファミリーバイク特約(人身傷害)
  • ロードアシスタンス
  • 高齢運転者対象外特約
  • セコム現場急行サービス

補足説明

ダイレクト(ネット)型自動車保険は、消費者にプランを作成してもらうため、スッキリとしたわかりやすさが重視されます。そのため、補償・サービスのメニュー数は、代理店型自動車保険より控え目です。

事故のときに、警備員が現場に駆けつけて、現場対応の代行・支援をしてくれます。

セコム損保では、自動車事故のときに、現場に駆けつけて支援・代行してくれるサービスが、加入者全員に無料で提供されています。

駆けつけるのは、警備保障会社セコムの警備員で、事故の現場やるべきこと、安全の確保、関係各所への連絡、事故状況の確認、損保会社への報告などを代行してくれます。

同様のサービスを提供するところは少しずつ増えていますが、まだまだ少ないです。

わかりやすさ重視ですが、特色のある補償・サービスもあります。

セコム損保の保険料は高いですか?安いですか?

自動車保険の保険料を、代理店型とダイレクト(ネット)型の平均と、比較しました。

自動車保険の保険料を、7パターンの年齢と等級の組み合わせで、代理店型とダイレクト(ネット)型の平均と比較したのが、下のグラフです。

ダイレクト型 代理店型 セコム損保 10万円 5万円 0 21歳 7等級 26歳 7等級 35歳 10等級 45歳 17等級 55歳 20等級 65歳 20等級 75歳 20等級

セコム損保は、複数年で他と比べると、より割安です。

ダイレクト(ネット)型自動車保険にはたいていインターネット割引があります。ほとんどの場合1年目の割引が大きくて、2年目以降は小さくなります。

ただし、割引の変化の大きさは商品によって異なります。

下のグラフでは、加入から3年目の保険料を、ダイレクト(ネット)型の平均と比較しています。無事故で3年目を迎えたという想定です。

ダイレクト型 セコム損保 10万円 5万円 0 21歳 7等級 26歳 7等級 35歳 10等級 45歳 17等級 55歳 20等級 65歳 20等級 75歳 20等級

セコム損保は、インターネット割引のダウンが小さいので、複数年のほうがコスパがよくアップします。

セコム損保の自動車保険は、保険料を下げるための仕組みが充実しています。

セコム損保の自動車保険は補償内容をけずることで保険料が安くなる機能が、ライバル商品より充実しています。

保険料を下げる方法

  • 対物賠償保険に免責額を設定する。
  • 人身傷害保険を外して搭乗者傷害保険だけにする。
  • 高齢運転者対象外特約を付ける(「年齢条件」35歳以上が条件)。

上の3つすべてを実施したときにどのくらい保険料を下げられるか、シミュレーションしました。

35歳10等級、車両保険なしでの、年払い保険料比較です。

お勧めプラン(値下げ前) 36,670円
値下げ策を実施後 21,730円

大幅に値下げできました。これなら最安値をねらえるかもしれません。

標準プランのままでも割安ですが、プラン変更でさらに安くなりますね!

セコム損保の顧客対応・事故対応の評判は?

評判や顧客満足度を、いろんな角度からチェックしました。

➊3つの大手顧客満足度ランキングの事故対応部門の順位と、➋損保各社が公表している実績数値にもとづく苦情発生率及び解約発生率の順位を、下にまとめました。

ピンク色の面積が広いほど優秀です。

〔顧客満足度一覧〕 オリコン 価格コム JDパワー 苦情 解約  1位  2位  3位  4位  5位  6位  7位  8位  9位 10位 圏外

どの大手ランキングでも、回答数が規定数を下回ると、順位をつけません。セコム損保の売上規模が小さいので、回答不足になっている可能性が高いです。

各項目の説明

  • オリコン自動車保険ランキング事故対応関連部門(2025年)
  • 価格コム自動車保険ランキング事故対応部門(2025年)
  • J.D.パワー事故対応顧客満足度ランキング(2024年)
  • ダイレクト(ネット)型苦情ランキング(2024年度)
  • ダイレクト(ネット)型解約ランキング(2024年度)
苦情は少ないですが、未知数な部分が大きく、リスクがあります。

セコム損保の、総合的なお勧め度はこちら!

ここまでの評価をまとめると、下のようになります。「総合評価」は「顧客満足度」「保険料の割安感」を重視しています。

経営の安定性
セコムグループの損保会社という安心感。
補償・サービス
わかりやすさ重視ながら、特色のある補償・サービスもある。
顧客満足度
苦情は少ないものの、未知数な部分が大きい。
保険料の割安感
標準プランのままでも割安だが、プラン変更で大きく下げられる。
総合評価
品質に不安材料はあるが、安さを重視する人に注目してほしい商品。

上の評価を図にしました。青の面積が広いほどお勧め度が高くなります。

総合評価 安定性 補償内容 顧客満足度 割安感

セコム損保と比べた方がよい自動車保険には、何がありますか?

こちらの自動車保険も候補に加えてください。

保険料の安さをもっと追求するなら・・・

品質面では不安がありますが、割安感を期待できます。

割安感が魅力のライバル

  • SBI損保
  • チューリッヒ「ネット専用自動車保険」

SBI損保は、たいていの見積もり条件で保険料が相場より安くなります。

一方のチューリッヒ「ネット専用自動車保険」は、業界きっての格安商品です。

品質と安さのバランス重視なら・・・

品質面で期待できて、ダイレクト(ネット)型の相場より安い保険料を期待できる商品です。

バランス重視のライバル

  • ソニー損保「キャッシュバックプラン」
  • 三井ダイレクト損保

ソニー損保を選んで、保険料を抑えるなら、『安全運転でキャッシュバックプラン』がお勧めです。

いくつかの条件をクリアすれば(難易度は低め)、ダイレクト(ネット)型の平均より確実に安く出来ます。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国360店舗)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

読まれている記事
更新情報