セコム損保の自動車保険の、補償、保険料、評判、競合などをご案内します。

セコム損保は、国内トップの警備保障会社セコムのグループ会社です。

このページでは、同社の自動車保険について、以下のことを解説しています。

セコム損保とはどんな会社なのですか?

セコム損保は、国内トップの警備保障会社セコムの関連企業です。

セコム損保は、名前からわかるように、国内トップの警備保障会社セコムのグループ会社です。

もとをたどると、1950年設立の東洋火災海上保険株式会社までさかのぼります。

セコム損保の売上高は、業界11位です。

下のグラフは、おもな損害保険会社の2023年度の売上高(正味収入保険料)ランキングです。

青い棒が代理店型の損保、緑の棒がダイレクト型です。

東京海上日動 損保ジャパン 三井住友海上 あいおいニッ セイ同和 共栄火災 AIG損保 ソニー損保 日新火災 SOMPO ダイレクト アクサ ダイレクト セコム損保 チューリッヒ SBI損保 三井ダイレ クト損保 イーデザイン 損保 楽天損保 0 10000億 20000億

セコム損保は、業界全体では11位、ダイレクト損保の中では4位です。

セコム損保にとって自動車保険は主力商品ではありません。

ほとんどの損害保険会社は、自動車保険が主力商品です。セコム損保は数少ない例外の一つです。

図は、2023年度の保険ごとの売り上げに占める割合です。

セコム損保 売上の内訳

医療保険等 42.6% 火災保険 30.2% 自動車保険 17.9% その他

このような状況なので、自動車保険だけの売上高は楽天損保に近いです。

補足説明

セコム損保の自動車保険参入は1999年で、ソニー損保やアクサダイレクトなどと同じ頃でした。現在ではかなり差がついています。

営業力などの差もあるのでしょうが、セコム損保は自動車保険の売上拡大に、他より不熱心なようにも見えます。

セコム損保の補償・サービスの充実度は?

自動車保険の補償内容・サービスをご案内します。

自動車保険の基本的な補償は、どの商品を選んでも共通しています。商品による差ができるのは、補強するための補償・サービスです。

下表は、セコム損保の自動車保険の、おもな補償・サービスです。★印は自動セットされるものです。赤文字が独自性の強いものです。

対人賠償保険
対物賠償保険
  • 対物差額修理費用特約
人身傷害保険
以下は人身傷害保険に入らないときに自動セット。
  • 搭乗者傷害保険
  • 自損事故傷害特約
  • 無保険車事故傷害保険
車両保険
  • 盗難にあったときの補償
  • 無過失事故に関する特約
  • 車両超過修理費用特約
  • 事故故障代車費用特約
  • 車両全損時臨時費用特約
その他の特約・サービス
  • 他車運転特約
  • 被害者救済費用等補償特約
  • 心神喪失等による事故の被害者損害補償特約
  • ファミリーバイク特約
  • 身の回り品補償特約
  • 弁護士費用特約
  • 個人賠償責任補償特約
  • 車両搬送時諸費用特約
  • ロードアシスタンス
  • セコム現場急行サービス

補足説明

ダイレクト型自動車保険は、消費者にプランを作成してもらうため、スッキリとしたわかりやすさが重視されます。そのため、補償・サービスのメニュー数は、代理店型自動車保険より控え目です。

部分的に独自色はありますが、ダイレクト型らしい、シンプル&わかりやすい補償内容です。

事故のときに、警備員が現場に駆けつけて、現場対応の代行・支援をしてくれます。

セコム損保では、自動車事故のときに、現場に駆けつけて支援・代行してくれるサービスが、加入者全員に無料で提供されています。

駆けつけるのは、警備保障会社セコムの警備員で、事故の現場やるべきこと、安全の確保、関係各所への連絡、事故状況の確認、損保会社への報告などを代行してくれます。

同様のサービスを提供するところは少しずつ増えていますが、まだまだ少ないです。

セコム損保の保険料は高いですか?安いですか?

自動車保険の保険料を、代理店型とダイレクト型(ネット通販)の平均と、比較しました。

自動車保険の保険料を、7パターンの年齢と等級の組み合わせで、代理店型とダイレクト型(ネット通販)の平均と比較したのが、下のグラフです。

ダイレクト型 代理店型 セコム損保 10万円 5万円 0 21歳 7等級 26歳 7等級 35歳 10等級 45歳 17等級 55歳 20等級 65歳 20等級 75歳 20等級
ダイレクト型自動車保険の平均より、少しずつ安くなっていますね。

セコム損保は、複数年で他と比べると、より割安です。

ネットで加入できる自動車保険のほとんどには、インターネット割引があります。

そのほとんどは、1年目の割引が大きくて、2年目以降は小さくなります。ただし、割引の変動の大きさは、商品によって差があります。

35歳10等級で加入したときの、1年目と3年目の保険料を試算し、イーデザイン損保と比較しました。なお、3年間、無事故だった場合です。

〔1年目〕 〔3年目〕 4万円 2万円 0 イーデザ イン損保 セコム損保 イーデザ イン損保 セコム損保

1年目はセコム損保のほうが高いですが、3年目になると逆転しています。セコム損保の方が、インターネット割引のダウンが小さいからです。

セコム損保の保険料は、もともと割安感があります。複数年で他社と比較すると、割安感がさらに高くなります。

セコム損保の自動車保険は、保険料を下げるための仕組みが充実しています。

セコム損保の自動車保険は補償内容をけずることで保険料が安くなる機能が、ライバル商品より充実しています。

保険料を下げる方法

  • 対物賠償保険に免責額を設定する。
  • 人身傷害保険を外して搭乗者傷害保険だけにする。
  • 高齢運転者対象外特約を付ける(「年齢条件」35歳以上が条件)。

上の3つすべてを実施したときにどのくらい保険料を下げられるか、シミュレーションしました。

35歳10等級、車両保険なしでの、年払い保険料比較です。

お勧めプラン(値下げ前) 36,670円
値下げ策を実施後 21,730円

大幅に値下げできました。

値下げの効果が高く、そのわりにリスクは小さいです。

セコム損保の顧客対応・事故対応の評判は?

評判や顧客満足度を、5つの切り口でチェックしました。

➊3つの大手顧客満足度ランキングの事故対応部門の順位と、➋損保各社が公表している実績数値にもとづく苦情発生率及び解約発生率の順位を、下にまとめました。

ピンク色の面積が広いほど優秀です。

〔顧客満足度〕 オリコン 価格コム オリコン 苦情の量 解約の量

どの大手ランキングでも、回答数が規定数を下回ると、順位をつけません。セコム損保の売上規模が小さいので、回答不足になっている可能性が高いです。

各項目の説明

  • オリコン自動車保険ランキング事故対応関連部門(2024年)
  • 価格コム自動車保険ランキング事故対応部門(2024年)
  • J.D.パワー事故対応顧客満足度ランキング(2024年)
  • ダイレクト型苦情ランキング(2023年度)
  • ダイレクト型解約ランキング(2023年度)
苦情は少ないものの、大手ランキングに全く登場しないので、未知数と言うしかありません。

セコム損保の、総合的なお勧め度はこちら!

★★★★が満点。★★は、他に魅力があるなら許せるかもしれないレベル。は、おすすめできないレベル。

経営安定性 ★★★
セコムグループの安心感
補償・サービス ★★★
特徴は乏しいけれど、実用性は十分。
保険料の安さ ★★★★
ダイレクト型の中でも割安。
加入者の満足度 ★★
苦情の少ないものの、全体的には未知数
総合 ★★★

どこまで品質にこだわる?

セコム損保の品質に不安があるといっても、保険料不払いなど、深刻な問題ではなさそうです。説明がわかりにくいとか、対応が遅いとか、不親切といったような、軽度のトラブルが推測されます。

ある程度経験を積んでいる人なら、許容できるかもしれません。

品質以上に割安感を重視される方々に、候補に加えていただきたい商品です。

セコム損保と比べた方がよい自動車保険には、何がありますか?

こちらの自動車保険も候補に加えてください。

候補に加えたい自動車保険

  • イーデザイン損保
  • SBI損保
  • ソニー損保「キャッシュバックプラン」
  • 三井ダイレクト損保

ソニー損保を選んで、保険料を抑えるなら、『安全運転でキャッシュバックプラン』がお勧めです。

いくつかの条件をクリアすれば(難易度は低め)、ダイレクト型の平均より確実に安く出来ます。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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