セコム損保の自動車保険について徹底解説・評価します。
セコム損保は、国内トップの警備保障会社セコムのグループ会社です。

このページでは、同社の自動車保険について、以下のことを解説しています。
セコム損保は、国内トップの警備保障会社セコムのグループ会社です。
このページでは、同社の自動車保険について、以下のことを解説しています。
セコム損保は、名前からわかるように、国内トップの警備保障会社セコムのグループ会社です。
下のグラフは、おもな損害保険会社の2024年度の売上高(正味収入保険料)ランキングです。
青い棒が代理店型の損保、緑の棒がダイレクト(ネット)型です。
ほとんどの損害保険会社は、自動車保険が主力商品です。セコム損保は数少ない例外の一つです。
図は、2024年度の保険ごとの売り上げに占める割合です。
セコム損保 売上の内訳
このような状況なので、自動車保険だけの売上高は、ダイレクト(ネット)型の中でも底辺に近いです。
セコム損保は、前身の東洋火災海上が代理店型の損保だったこともあり、ダイレクト(ネット)販売とダイレクト販売の両方を手がけています。
このページでは、インターネット申込手続きが完結するセコム安心マイカー保険について、説明を進めます。
下表は、同社の自動車保険の、おもな補償・サービスです(パンフレットや重要事項説明書等で案内されているもの)。★印は自動付帯で、赤文字が独自性の強いものです。
相手の身体の損害 |
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相手の財物の損害 |
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こちらの心身の損害 |
※どちらか1つは必須。 |
こちらの車の損害 |
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その他 |
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補足説明
ダイレクト(ネット)型自動車保険は、消費者にプランを作成してもらうため、スッキリとしたわかりやすさが重視されます。そのため、補償・サービスのメニュー数は、代理店型自動車保険より控え目です。
セコム損保では、自動車事故のときに、現場に駆けつけて支援・代行してくれるサービスが、加入者全員に無料で提供されています。
駆けつけるのは、警備保障会社セコムの警備員で、事故の現場やるべきこと、安全の確保、関係各所への連絡、事故状況の確認、損保会社への報告などを代行してくれます。
同様のサービスを提供するところは少しずつ増えていますが、まだまだ少ないです。
自動車保険の保険料を、7パターンの年齢と等級の組み合わせで、代理店型とダイレクト(ネット)型の平均と比較したのが、下のグラフです。
ダイレクト(ネット)型自動車保険にはたいていインターネット割引があります。ほとんどの場合1年目の割引が大きくて、2年目以降は小さくなります。
ただし、割引の変化の大きさは商品によって異なります。
下のグラフでは、加入から3年目の保険料を、ダイレクト(ネット)型の平均と比較しています。無事故で3年目を迎えたという想定です。
セコム損保は、インターネット割引のダウンが小さいので、複数年のほうがコスパがよくアップします。
セコム損保の自動車保険は補償内容をけずることで保険料が安くなる機能が、ライバル商品より充実しています。
保険料を下げる方法
上の3つすべてを実施したときにどのくらい保険料を下げられるか、シミュレーションしました。
35歳10等級、車両保険なしでの、年払い保険料比較です。
お勧めプラン(値下げ前) | 36,670円 |
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値下げ策を実施後 | 21,730円 |
大幅に値下げできました。これなら最安値をねらえるかもしれません。
➊3つの大手顧客満足度ランキングの事故対応部門の順位と、➋損保各社が公表している実績数値にもとづく苦情発生率及び解約発生率の順位を、下にまとめました。
ピンク色の面積が広いほど優秀です。
どの大手ランキングでも、回答数が規定数を下回ると、順位をつけません。セコム損保の売上規模が小さいので、回答不足になっている可能性が高いです。
各項目の説明
ここまでの評価をまとめると、下のようになります。「総合評価」は「顧客満足度」「保険料の割安感」を重視しています。
経営の安定性 |
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セコムグループの損保会社という安心感。 |
補償・サービス |
わかりやすさ重視ながら、特色のある補償・サービスもある。 |
顧客満足度 |
苦情は少ないものの、未知数な部分が大きい。 |
保険料の割安感 |
標準プランのままでも割安だが、プラン変更で大きく下げられる。 |
総合評価 |
品質に不安材料はあるが、安さを重視する人に注目してほしい商品。 |
上の評価を図にしました。青の面積が広いほどお勧め度が高くなります。
品質面では不安がありますが、割安感を期待できます。
割安感が魅力のライバル
SBI損保は、たいていの見積もり条件で保険料が相場より安くなります。
一方のチューリッヒ「ネット専用自動車保険」は、業界きっての格安商品です。
品質面で期待できて、ダイレクト(ネット)型の相場より安い保険料を期待できる商品です。
バランス重視のライバル
ソニー損保を選んで、保険料を抑えるなら、『安全運転でキャッシュバックプラン』がお勧めです。
いくつかの条件をクリアすれば(難易度は低め)、ダイレクト(ネット)型の平均より確実に安く出来ます。
自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。
自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。
その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。
このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。