JA共済とその自動車共済について教えてください!

JA共済の自動車共済の補償・サービスは自動車保険と同等レベルで、どなたでも加入できます。

JA共済の自動車共済『クルマスター』は、補償・サービス内容が自動車保険と同等レベルです。

また、農業従事者でなくとも加入することができます

このページでは、JA共済の自動車共済について、以下のことをご案内しています。

JA共済の自動車共済に入れるのは、どんな人ですか?

農業従事者はもちろん、それ以外の人もJA共済に入れます。

農業従事者は、お近くの農協の組合員(=正組合員)になれば、どなたでも加入できます。

農業従事者以外は、次の2つのどちらかの方法で、自動車共済に加入できます。

  • 准組合員(組合員と同等の立場)
  • 員外利用(組合員とならずに、サービスを利用する)

どちらの方法が良いかは、農協によります。お近くの農協の窓口で相談して決めてください。

JA共済は、安心して補償をまかせられる会社ですか?

JA共済は、国内最大の共済で、国内有数の保険会社でもあります。

JA共済は巨大金融機関

JA共済の総資産を、損保業界の3大グループ(MS&ADインシュアランスグループ、東京海上グループ、SOMPOグループ)と比較しました。2024年年度の実績です。

JA共済 MS&AD 東京海上 SOMPO

補足説明

  • MS&ADインシュアランスグループ・・・
    三井住友海上、あいおいニッセイ同和、三井ダイレクト損保、三井住友あいおい生命等
  • 東京海上グループ・・・
    東京海上日動、日新火災、東京海上ダイレクト、東京海上日動あんしん生命等
  • SOMPOグループ・・・
    損保ジャパン、SOMPOダイレクト、SOMPOひまわり生命等

自動車共済の売上は、そんなに大きくない

自動車共済(自動車保険)に限ると、JA共済の売上高はそんなに大きくありません。

損保業界トップの東京海上日動、ダイレクト(ネット)型トップのソニー損保と、2024年度の自動車共済(自動車保険)売上高を比較しました。

JA共済 東京海上日動 ソニー損保

共済には、破綻したときに加入者を保護する仕組みはありません。とは言え、JA共済なら心配無用でしょう。

損害保険会社が破綻したら、損害保険契約者保護機構によって保護を受けることができます。

共済にはこのような救済制度はありません。

ただし、JA共済の資金力は巨大ですし、農林水産省の監督下ありますます。1年以内に破綻することは考えにくいです。

いくらJA共済が巨大でも、保険期間が数十年の商品に加入するのは心配かもしれません。

しかし、自動車共済は1年満期なので、更新のときに悪いうわさがないかチェックしていれば、だいじょうぶでしょう。

JA共済は巨大な保険会社なので、安定感があります。

JA共済の補償内容の特徴を教えてください。

大手損保の自動車保険に比べると薄いですが、通常必要になりそうなものは一通りそろっています。

JA共済の自動車共済は『クルマスター』という愛称で販売されています。

基本的な仕組みや補償内容は、損保会社の自動車保険と似かよっています。

下表は、おもな補償・サービスです(パンフレットや重要事項説明書等で案内されているもの)。印は自動付帯で、赤文字が独自性の強いものです。

相手の身体の損害
  • 対人賠償責任条項

※臨時費用共済金を含む

相手の財物の損害
  • 対物賠償責任条項

※対物超過修理費用共済金を含む

こちらの心身の損害
  • 人身傷害保障条項
  • 傷害定額給付条項
こちらの車の損害
  • 車両条項
  • レッカー・ロード費用保障条項
  • 車両超過修理費用保障特約
  • 車両新価保障特約
  • 車両諸費用保障特約
  • 地震等車両全損時給付特約
その他
  • レッカー・ロードサービス
  • 弁護士費用保障特約
  • 家族原動機付自転車賠償損害特約
  • 季節農業用自動車保障特約
  • 日常生活賠償責任特約

大手損保に比べて、補償の品ぞろえは薄めですが、基本的なものは一通りそろっています。自動セットされる補償の数が少なく、補償プランの自由度が高いのは魅力です。

共済特有の言葉の使い方に御注意ください。そこまで特殊ではありませんが・・・

自動車共済と自動車保険とで、言葉づかいに違いがあります。

共済の用語 保険の用語
共済金額 保険金額
共済掛金 保険料
共済期間 保険期間
被共済者 被保険者
保障 補償または保険
傷害定額給付 搭乗者傷害保険

JA共済のパンフレットに“保険”という言葉は登場しません。“共済”または“保障”のいずれかに置き換えられています。

自動車保険との間で、等級を引き継ぐことができます。

JA共済の自動車共済から、損保会社の自動車保険に乗り換えるとき、あるいはその逆をするときに、等級をそのまま引き継ぐことができます。

たとえば自動車保険に加入している10等級の人が、満期で自動車共済に乗り換えると、11等級からスタートできます(図の上側)。

もし等級引き継ぎできないと、自動車共済は6等級からやり直しになってしまいます(図の下側)。

等級引き継ぎり仕組み
補償の品ぞろえは薄めですが、基本的なものは一通りそろっています。

JA共済の事故対応の評判は?

品質や顧客満足度の面では、JA共済の自動車共済をお勧めしにくいです。

自動車共済についての満足度ランキング・調査はほとんど見当たりません。かろうじて見つかったのが日本生産性本部JCSI(日本版顧客満足度)です。

2024年度の自動車保険のランキングは下のとおりです(5部門あり、それぞれ5位まで公表)。

顧客期待
  1. ソニー損保
  2. 東京海上日動
  3. SBI損保
  4. 三井住友海上
  5. SOMPOダイレクト
知覚品質
  1. ソニー損保
  2. 東京海上日動
  3. 三井住友海上
  4. SBI損保
  5. SOMPOダイレクト
知覚価値
  1. ソニー損保
  2. SBI損保
  3. SOMPOダイレクト
  4. こくみん共済coop
  5. 三井住友海上
顧客満足
  1. ソニー損保
  2. SBI損保
  3. SOMPOダイレクト
  4. 三井住友海上
  5. 東京海上日動
推奨意向
  1. ソニー損保
  2. こくみん共済coop
  3. 東京海上日動
  4. SBI損保
  5. SOMPOダイレクト
ロイヤリティ
  1. ソニー損保
  2. こくみん共済coop
  3. JA共済
  4. SBI損保
  5. 東京海上日動

JA共済の名前は1回登場しています。ロイヤリティ(=継続の意向)は高いけれど、品質評価や満足度は高くないようです。

自動車共済なら、こくみん共済coopの方が、全体的に好評です。

口コミ情報が少ない上に、見つかったものも好評とは言いがたいです。

JA共済の掛金(保険料)は、自動車保険と比べて、高いですか、安いですか?

代理店型自動車保険はもちろん、ダイレクト(ネット)型自動車保険と比べても、割安感があります。

JA共済の掛金(保険料)を、7パターンの年齢と等級の組み合わせで、代理店型とダイレクト(ネット)型の平均と比較したのが、下のグラフです。

ダイレクト型 代理店型 JA共済 10万円 5万円 0 21歳 7等級 26歳 7等級 35歳 10等級 45歳 17等級 55歳 20等級 65歳 20等級 75歳 20等級
ダイレクト(ネット)型と比べても、割安ですね!

JA共済の自動車保険の、総合的なお勧め度はこちら!

ここまでの評価をまとめると、下のようになります。「総合評価」は「顧客満足度」「保険料の割安感」を重視しています。

経営の安定性
JA共済は巨大な保険会社なので、資金力があります。
補償・サービス
補償の品ぞろえは薄めですが、基本的なものは一通りそろっています。
顧客満足度
口コミ情報が少ない上に、見つかったものも好評とは言いがたいです。
保険料の割安感
ダイレクト(ネット)型と比べても割安感がある。
総合評価
長所はあるけど、品質面が未知数で不安があり、お勧めしにくい。

上の評価を図にしました。青の面積が広いほどお勧め度が高くなります。

総合評価 安定性 補償内容 顧客満足度 割安感

JA共済といっしょに検討した方が良い自動車保険・共済はありますか?

こちらの自動車保険・自動車共済も候補に加えてください。

品質面で期待できる上に、見積もり条件によっては保険料を下げられます。

候補に加えたい自動車保険

  • ソニー損保「キャッシュバックプラン」
  • 三井ダイレクト損保
  • こくみん共済coop

ソニー損保を選んで、保険料を抑えるなら、『安全運転でキャッシュバックプラン』がお勧めです。

いくつかの条件をクリアすれば(難易度は低め)、ダイレクト(ネット)型の平均より確実に安く出来ます。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国360店舗)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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