東京海上ダイレクトの自動車保険について徹底解説・評価します。

東京海上ダイレクトは、国内3大損保グループの一つ、東京海上グループに属するダイレクト(ネット)型損保会社です。

このページでは、東京海上ダイレクトの自動車保険について、以下の内容をご案内します。

〔2025年10月より社名変更〕
2025年頃のテレビCM

東京海上ダイレクトは安心してまかせられる会社ですか?

東京海上ダイレクトは、東京海上グループのダイレクト(ネット)型損険会社です。

日本の損保業界には、3つの大きな企業グループがあります。東京海上ダイレクトはそのうちの一つ、東京海上グループに属しています。

〔3大損保グループの市場シェア〕 MS&AD 33% 東京海上 28% SOMPO 25% その他 14%

3大損保グループ

  • MS&ADインシュアランスグループ(あいおいニッセイ同和、三井住友海上など)
  • 東京海上グループ(東京海上日動、日新火災など)
  • SOMPOグループ(損保ジャパンなど)

東京海上ダイレクト単体の売上高は、タイレクト損保の中でも小さいです。

グラフは、おもな損害保険会社の2024年度の売上高(正味収入保険料)ランキングです。

青い棒が代理店型の損保、緑の棒がダイレクト(ネット)型です。

東京海上日動 損保ジャパン 三井住友海上 あいおいニッ セイ同和 共栄火災 ソニー損保 日新火災 AIG損保 SOMPO ダイレクト セコム損保 アクサ ダイレクト チューリッヒ SBI損保 三井ダイレ クト損保 東京海上 ダイレクト 楽天損保 0 10000億 20000億
東京海上グループというのは安心ですね。

東京海上ダイレクトの補償・サービスの充実度は?

おもな補償・サービス内容をチェックしました。

下表は、同社の自動車保険の、おもな補償・サービスです(パンフレットや重要事項説明書等で案内されているもの)。印は自動付帯で、赤文字が独自性の強いものです。

相手の身体の損害
  • 対人賠償保険
相手の財物の損害
  • 対物賠償保険
  • 対物超過特約
こちらの心身の損害
  • 人身傷害保険
  • 入院時諸費用特約
  • ペット特約セット
こちらの車の損害
  • 車両保険
  • 新車買替特約
  • 車内身の回り品特約
  • 車両全損時諸費用特約
  • 事故時レンタカー費用特約
  • 事故時帰宅・宿泊特約
その他
  • 無過失特約
  • 弁護士特約
  • ファミリーバイク特約
  • 個人賠償特約
  • 自転車傷害特約
  • ロードサービス
  • セコム事故現場急行サービス

全体的にはシンプルでわかりやすい補償・サービスですが、ポイントを絞って特色を出しています。

補足説明

ダイレクト(ネット)型自動車保険は、消費者にプランを作成してもらうため、スッキリとしたわかりやすさが重視されます。そのため、補償・サービスのメニュー数は、代理店型自動車保険より控え目です。

事故のときに現場に駆けつけてサポートしてくれるサービスがあります。

自動車事故のときに、現場に駆けつけて支援・代行してくれるセコム事故現場急行サービスが、加入者全員に無料で提供されます。

駆けつけるのは警備保障会社セコムの警備員で、事故現場の安全の確保、関係各所への連絡、事故状況の確認、損保会社への報告などを代行してくれます。

同じサービスを提供するところが少しずつ増えていますが、まだ少ないです。

東京海上ダイレクトのロードサービスは、長距離ドライバーには、物足りないかも・・・

ロードサービスの内容はどの自動車保険も似ていますが、次のようなサービスの有無で差が出ます。

  • 宿泊費用とか帰宅費用の補償(特約にて提供)。
  • 修理後の車の搬送費用の補償。
  • 車が走行できなくなったことで生じたキャンセル料の補償。
  • ペットホテル代の補償。

東京海上ダイレクトのロードサービスのメニューに、これらの補償はありません。

ダイレクト(ネット)型の中では、サービスメニューは薄い方です。

ダイレクト(ネット)型としては充実度高めです。

東京海上ダイレクトの保険料は高いですか?安いですか?

保険料を、代理店型とダイレクト(ネット)型の平均と、比較しました。

東京海上ダイレクトの保険料を、7パターンの年齢と等級の組み合わせで、代理店型とダイレクト(ネット)型の平均と比較したのが、下のグラフです。

ダイレクト型 代理店型 東京海上ダイレクト 10万円 5万円 0 21歳 7等級 26歳 7等級 35歳 10等級 45歳 17等級 55歳 20等級 65歳 20等級 75歳 20等級
ダイレクト(ネット)型自動車保険の平均並みの保険料設定ですね。

東京海上ダイレクトの顧客対応・事故対応の評判は?

評判や顧客満足度を、いろんな角度からチェックしました。

➊3つの大手顧客満足度ランキングの事故対応部門の順位と、➋損保各社が公表している実績数値にもとづく苦情発生率及び解約発生率の順位を、下にまとめました。

どの項目も、ピンク色の面積が広いほど優秀です。

〔顧客満足度一覧〕 オリコン 価格コム JDパワー 苦情 解約  1位  2位  3位  4位  5位  6位  7位  8位  9位 10位 圏外

各項目の説明

  • オリコン自動車保険ランキング事故対応関連部門(2025年)
  • 価格コム自動車保険ランキング事故対応部門(2025年)
  • J.D.パワー事故対応顧客満足度ランキング(2024年)
  • ダイレクト(ネット)型苦情ランキング(2024年度)
  • ダイレクト(ネット)型解約ランキング(2024年度)
ランキングの順位はわれています。苦情・解約の実績は“並”レベルです。

東京海上ダイレクトの、総合的なお勧め度はこちら!

ここまでの評価をまとめると、下のようになります。「総合評価」は「顧客満足度」「保険料の割安感」を重視しています。

経営の安定性
東京海上グループの安心感。
補償・サービス
ダイレクト(ネット)型としては充実度高め。
顧客満足度
ランキングの順位はわれているが、苦情・解約の実績は“並”レベル。
保険料の割安感
ダイレクト(ネット)型自動車保険の平均並みの保険料設定。
総合評価
品質はまずまずだがコスパは微妙。競合商品と比較したい!

上の評価を図にしました。青の面積が広いほどお勧め度が高くなります。

総合評価 安定性 補償内容 顧客満足度 割安感

東京海上ダイレクトといっしょに検討した方が良い自動車保険はありますか?

こちらの自動車保険も候補に加えてください。

品質面で期待できる上に、見積もり条件によっては保険料を下げられます。

候補に加えたい自動車保険

  • ソニー損保「キャッシュバックプラン」
  • SOMPOダイレクト
  • 三井ダイレクト損保

ソニー損保を選んで、保険料を抑えるなら、『安全運転でキャッシュバックプラン』がお勧めです。

いくつかの条件をクリアすれば(難易度は低め)、ダイレクト(ネット)型の平均より確実に安く出来ます。

2015年頃のテレビCM

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国360店舗)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

東京海上ダイレクトについてのよくある疑問に、Q&A形式でお答えします。

申し込み、継続、解約などの手続きは、ネットでも電話でもできるのですか?

申し込みの手続き

同社のウェブサイト、または電話にてできます。

電話申し込みのときは、申込書を郵送でやり取りすることもあります。

電話申し込みを選ぶと、最大1万円のインターネット割引を受けられないので、極力ネットで申し込むことをおすすめします。

継続の手続き

東京海上ダイレクトのウェブサイトでログインすると、継続(更新)の手続きが可能です。

もし、期日を過ぎても、30日以内であればウェブサイトで手続きできます。30日を超えると電話対応になります。

電話による継続の手続きも可能です。

解約の手続き

東京海上ダイレクトのウェブサイトから、もしくは電話にて解約できます。

ただし、中断証明書を発行してもらうときは、解約手続き前に、電話で申し出なければなりません。

自動車保険で、バイクや自転車の補償もできますか?どうすれば良いですか?

東京海上ダイレクトの自動車保険なら、どちらも補償できます。

バイクの補償

ファミリーバイク特約を付加すると、補償を受けられますが、対象は原動機付自転車に限られます。それ以外のバイクは、バイク保険の加入をご検討ください。

原動機自転車とは、❶総排気量が125cc以下または定格出力が1.00キロワット以下の二輪車、❷排気量が50cc以下または定格出力が0.6キロワット以下の三輪以上の車両、のいずれかです。

補償内容は、下の2つのどちらかを選べます。

  • 対人賠償+対物賠償+自損事故傷害+こちらが100%悪い事故による傷害
  • 対人賠償+対物賠償+人身傷害

なお、補償される人の範囲は、❶記名被保険者、❷その配偶者、❸同居の親族、❹別居の未婚の子、です。

自転車の補償

自転車の補償は、個人賠償特約自転車傷害特約との組み合わせで可能です。

個人賠償特約

この特約があると、自転車事故に限らず、日常生活に起因する偶然の事故で、他人に損害を与えたときに、1億円を限度に損害賠償できます。

自転車傷害特約

こちらが自転車乗車中、または相手が自転車の事故で死傷したときの補償です。

所定の条件を充たすと、死亡保険金・後遺障害保険金が500万円、医療保険金5万円をもらえます。

東京海上ダイレクトのロードサービスの特徴は?

同社のロードサービスは、長距離ドライブが苦手です。

自動車保険のロードサービスは、どれもサービスメニューは似通っています。

違いが出やすいのは、次の点です。

  • レッカー搬送で、無料で搬送してくれる距離。
  • 出先で走行できなくなったときの、宿泊費用、帰宅費用などの補償。

東京海上ダイレクトの場合、無料でレッカー搬送する距離は100kmまでと平均的です。

しかし、出先で車が故障したときに、宿泊費用や帰宅費用までは補償されません。この点は、業界の平均より手薄です。

長距離ドライブ、泊りがけのドライブをされる方には、東京海上ダイレクトのロードサービスに不安を感じられるかものしれません。

他方、日中に街中を走行するのがほとんどという方々には、必要十分です。

2012年頃のテレビCM
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