アクサダイレクトチューリッヒ保険の自動車保険を、徹底比較しました!

外資系損保会社が販売する2つのダイレクト型自動車保険を、徹底比較します。

なお、チューリッヒ保険は2つの自動車保険を販売していますが、ここでは主力商品「スーパー自動車保険」をとりあげます。

どちらの会社の方が、安全性信頼性が高いですか?

2社とも外資系ですが、日本の大手損保以上の大きな会社です。

アクサダイレクトもチューリッヒ保険も、外資系ですが、本体は日本の大手損保以上の大きな会社です。

米国フォーチュン誌が毎年発表しているグローバル500(世界の500社)の2024年版では・・・

順位
(全業種)
会社名 収益
(百万ドル)
126位 アクサ(フランス) 90,405
224位 チューリッヒ(スイス) 60,645
287位 東京海上(東京海上日動等) 51,371
302位 Chubb(スイス) 49,735
324位 AIG(米国) 46,802
338位 MS&AD(三井住友海上等) 45,478
454位 SOMPO(損保ジャパン等) 34,136

比較すると、アクサのほうがより巨大ですが、自動車保険を任せる上では、どちらを選んでも問題なさそうです。

アクサダイレクト チューリッヒ保険

もっとも、外資系の場合、日本から撤退するリスクはありますが、心配することはないと思います。

過去の例を見ると、自動車保険は1年契約なので、❶まず新規契約を停止する、❷保有する契約がすべて満期になるのを待って販売停止、という段階的な撤退になる可能性が高いです。

2社の自動車保険の補償内容は、どちらが優れていますか?

保険別、サービス別に、2つの商品の充実度を比較しました。

自動車保険の基本的な仕組みや補償内容は業界内で統一されています。どちらの商品も必要不可欠な機能は完備しています

ただし、基本機能を補強する補償・サービスには商品による差があります。

判定結果は下のようになりました。

アクサダイレクト チューリッヒ保険

補償の品ぞろえの充実度を、補償の種類ごとに比較したのが下表です。

ところで、チューリッヒ保険は、個人向けに2つの自動車保険を販売しています。『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』です。

ここでは、看板商品であり、補償内容の充実度が高い『スーパー自動車保険』で比較しています。

対人賠償保険 アクサダイレクト チューリッヒ保険
どちらも賠償金に加えて諸費用分が支払われる。ただし、諸費用はアクサの方が手厚い。
対物賠償保険 アクサダイレクト チューリッヒ保険
アクサダイレクトは、賠償金に加えて諸費用分が支払われる。どちらも、対物超過修理費用が、特約で付けられる。
人身傷害保険 アクサダイレクト チューリッヒ保険
チューリッヒ保険は、損害補償に加えて諸費用分が支払われる。
車両保険 アクサダイレクト チューリッヒ保険
アクサダイレクトは全損時臨時費用、身の回り品の補償まで自動セットされている。チューリッヒ保険は特約で用意できる。
ロードサービス アクサダイレクト チューリッヒ保険
どちらも充実しているが、チューリッヒ保険の方がサービスメニューが少し多い。
プラン作成の自由度 アクサダイレクト チューリッヒ保険
どちらも、ダイレクト型(ネット通販)としては、自由度は低め。
総合 アクサダイレクト チューリッヒ保険
全体としては互角

アクサダイレクトもチューリッヒ保険も、補償の品数は多いのですが、他の保険ジャンルからの流用が多く、自動車保険としての特色は平凡です。

ただ、必要なものは網羅されているので、不足はありません。

2社の事故対応は、どちらが好評ですか?

事故対応の評判を、複数の角度から比較しました。

自動車保険では、事故が起こってから、損害保険会社が調査や示談交渉をおこなって、保険金額が決まり、支払われます。

そのスムーズさや迅速さに、損害保険会社の実力の差が出ます。

両社の比較ではアクサダイレクトが優勢です。

アクサダイレクト チューリッヒ保険

事故対応の評判・口コミを知るなら、公正かつ大規模な顧客満足度調査が参考になります。

オリコン顧客満足度ランキング アクサダイレクト チューリッヒ保険
『オリコン顧客満足度ランキング自動車保険2025』によると、アクサダイレクトは11位、チューリッヒ保険は12位。前年も続きの順位でした。
価格.com満足度ランキング アクサダイレクト チューリッヒ保険
『価格.com自動車保険満足度ランキング2025』によると、アクサダイレクトは5位、チューリッヒ保険は圏外。前年はどちらも圏外でした。
J.D.パワー事故対応満足度調査 アクサダイレクト チューリッヒ保険
『J.D.パワー事故対応満足度調査2024』によると、アクサダイレクトは9位、チューリッヒ保険は12位。ちなみに、2023年版でもアクサダイレクトが上でした。
総合 アクサダイレクト チューリッヒ保険
アクサダイレクト優勢です。

チューリッヒ保険の方は、良い評価が見当たりません

アクサダイレクトとチューリッヒ保険とでは、どちらの保険料が割安ですか?

2つの自動車保険の1年目と3年目の保険料を、見積もり条件をそろえて比較しました。

両社の自動車保険の保険料を、7パターンの年齢と等級の組み合わせで、比較しましたが、結果は以下のようになりました。

アクサダイレクト チューリッヒ保険

1年目の保険料

1年目(=新規加入時)の保険料を比較しました。車両保険は付けていません。金額は一括払い(年払い)保険料です。

チューリッヒ アクサダイレクト 10万円 5万円 0 21歳 7等級 26歳 7等級 35歳 10等級 45歳 17等級 55歳 20等級 65歳 20等級 75歳 20等級

比較したすべてのパターンで、チューリッヒ保険のほうが安くなりました。

3年目の保険料

どちらの商品にもインターネット割引があります。割引の大きさは1年目が最大で、2年目から減少し、3年目以降は固定されます。

ここでは、3年目の更新のときの保険料をシミュレーションし、比較しました。無事故で、保険を使っていないものとします。

チューリッヒ アクサダイレクト 10万円 5万円 0 21歳 7等級 26歳 7等級 35歳 10等級 45歳 17等級 55歳 20等級 65歳 20等級 75歳 20等級

1年目と同じくチューリッヒ保険のほうが安いですが、差は小さくなりました。

留意点

ここでは、平均的な見積もり条件とシンプルな補償プランで比較しています。すべての方に当てはまるものではありません。必ずご自分の条件で見積もりを比較してください。

2つの自動車保険は一長一短ですが、あえて勝敗を決めると・・・

ここまでいろいろな切り口で勝敗を判定しましたが、振り返ると下のようになります。

安全性、信頼性 アクサダイレクト チューリッヒ保険
補償内容の充実 アクサダイレクト チューリッヒ保険
事故対応の評判 アクサダイレクト チューリッヒ保険
保険料の割安感 アクサダイレクト チューリッヒ保険
総合 アクサダイレクト チューリッヒ保険

4項目の判定結果は、1勝1敗2分けと互角でした。

しかし、アクサダイレクトの保険料は意味不明なレベルの高さなので、チューリッヒ保険の方に軍配を上げます。

【勝者】

チューリッヒ保険ロゴ

チューリッヒ保険のもう一つの商品『ネット専用自動車保険』の評価はどうですか?

『ネット専用自動車保険』は、メリット、デメリットがハッキリしています。

チューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』は、保険料を安くすることに特化しているので、メリット、デメリットはわかりやすいです。

『ネット専用自動車保険』の保険料

上でご覧いただいた1年目の保険料のグラフの、チューリッヒ保険の保険料を、『ネット専用自動車保険』の金額に置き換えました

チューリッヒ アクサダイレクト 10万円 5万円 0 21歳 7等級 26歳 7等級 35歳 10等級 45歳 17等級 55歳 20等級 65歳 20等級 75歳 20等級

全パターンで、『ネット専用自動車保険』の方が安くなりました。

『ネット専用自動車保険』の特徴

4つの切り口で、『ネット専用自動車保険』の特徴を整理しました。

安全性・信頼性 『スーパー自動車保険』と同じ。
補償内容 人身傷害定額払は無いが、それ以外の一般的な保険・特約・サービスはそろっている。ただし中身は平凡。
事故対応の評判 『スーパー自動車保険』と同じ。
保険料の割安感 業界トップクラスの安さ。

安さの理由は、取扱い上の制約

『ネット専用自動車保険』の保険料を安くできるのは、下のような制約をもうけることで、コストダウンしているからです。

ネット専用
自動車保険
一般的な
ダイレクト型
加入申込 インターネットのみ 電話、インターネット、郵送
加入の条件 21~79歳の個人のみ。 18歳以上で、個人・法人とも可。
保険料払込 クレジットカード一括払いのみ。 クレジットカード、ネットバンク決済、銀行振込、コンビニ払。
継続手続き 自動継続。 継続通知書による手続き。

『ネット専用自動車保険』は、もっばら一括見積もりサイトで販売されています。

興味をお持ちでしたら、このページ下方の一括見積もりサイトをご利用ください。

アクサダイレクト、チューリッヒ保険といっしょに検討した方が良い自動車保険はありますか?

コストパフォーマンスに優れているこちらの商品も、候補に加えてください。

こちらの自動車保険と比較してください。

  • SOMPOダイレクト
  • ソニー損保

以下で、各商品の特徴を説明しています。

SOMPOダイレクト

『おとなの自動車保険』が主力商品です。

商品名から想像されるとおり、30〜60代をメインターゲットとしています。この年代の保険料は、他の年代と比べて安く設定されています。

とりわけ、運転する若い子どもが同居する世帯の保険料は割安です。

品質に対する評判はまずまずで、大手損保に近いレベルを期待できます。

大手損保、損保ジャパンのグループ企業という安心感もあります。ちなみに、以前はセゾン自動車火災という会社名でした。

ソニー損保

事故対応の評判の高さが、おすすめのポイントです。

上でご案内したランキングでは、代理店型、ダイレクト型(ネット通販)をひっくるめて、事故対応でトップクラスの評判をとっています。

高い品質が評価されてのことか、ダイレクト型(ネット通販)損保の売上高トップを、ここ数年独走しています

標準的なプランの保険料は、ダイレクト型としては高めです(と言ってもアクサダイレクトと同じか少し安い程度)。『安全運転でキャッシュバック』プランを選べば、ダイレクト型の中でも安くなります。

チューリッヒ保険には、もう一つ、格安仕様の自動車保険があります。

チューリッヒ保険の主力商品は『スーパー自動車保険』です。

これとは別に、『ネット専用自動車保険』という、安さに徹した商品があります。

おもに一括見積もりサイトで提供されている、安さで他社に勝つための戦略商品です。

『ネット専用自動車保険』は、保険料を下げるために、以下のように機能を制限されています。

おもなコストダウン

  • 加入できるのは、21歳から79歳の個人のみ。
  • 保険料払込は、クレジットカード一括払いのみ。
  • 手続きはインターネットのみ(電話・郵送は不可)。
  • 補償内容は平凡(基本的なものはそろっている!)

そのかわりに、保険料の安さは、業界トップクラスです。

下の一括見積もりサイトをご利用になると、『ネット専用自動車保険』の見積もりが手に入ります!

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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