チューリッヒ保険の自動車保険と『おとなの自動車保険』(SOMPOダイレクト)とを、徹底比較しました!

2つのダイレクト型自動車保険を、徹底比較しました。

『おとなの自動車保険』を販売していたセゾン自動車火災は、2024年10月より、SOMPOダイレクトに社名変更しました。

また、チューリッヒ保険は2つの自動車保険を販売しています。『おとなの自動車保険』との比較は、主力商品の『スーパー自動車保険』でおこないます。

ただし、もう一つの『ネット専用自動車保険』も注目していただきたいので、その特徴を解説しています。

どちらの損害保険会社の方が、安全性信頼性が高いですか?

どちらも巨大な保険会社がバックアップしており、不安はありません。

ダイレクト(ネット通販)型損保は、代理店型損保に比べて、規模が小さいです。

ただし、その多くが、大きな企業グループに属しています。チューリッヒ保険やSOMPOダイレクトも例外ではありません。

チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
  • チューリッヒ・インシュアランス・グループ
  • スイスを拠点を置く世界的な保険グループで、SOMPOグループより規模は大きい。
  • 日本支店として営業している。
チューリッヒ保険ロゴ
  • SOMPOグループ
  • グループの中心は損保ジャパン
SOMPOグループのロゴ

背景が違いすぎて優劣の判定は難しいですが、どちらを選んでも不安はありません。

チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト

外国企業の場合、いくら大企業でも、(一般論としては)日本から撤退するリスクがあります。

ただ、チューリッヒ保険の日本での営業はすでに30年を超えていますから、安易な撤退は考えにくいです。

過去に外資系が撤退した事例では、段階的に(まず新規募集を中止し、全契約が満期を迎えてから営業を終了する)撤退が進められました。

自動車保険は1年契約なので、とくにダメージを受けるリスクは低いです。

補償内容の充実度では、チューリッヒ保険と『おとなの自動車保険』(SOMPOダイレクト)の、どちらが優れていますか?

補償内容の点で、チューリッヒ保険と『おとなの自動車保険』との間に、大きな隔たりはありません。

自動車保険の基本的な仕組みや補償内容は業界内で統一されています。どちらの商品も必要不可欠な機能は完備しています

ただし、基本機能を補強する補償・サービスには商品による差があります。

チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト

補償の品ぞろえの充実度を、補償の種類ごとに比較したのが下表です。

対人賠償保険 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
チューリッヒ保険は臨時費用保険金が上乗せされる。
対物賠償保険 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
両社とも、ほとんど同じ補償内容。
人身傷害保険 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
補償内容に目立つような違いはない。
車両保険 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
チューリッヒ保険には地震等で一時金が出る特約がある。セゾン『おとなの自動車保険』には車両無過失事故に関する特約、新車特約がある。
ロードサービス等 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
チューリッヒ保険のほうがサービスメニューは多い。
その他の特約等 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
セゾン『おとなの自動車保険』には事故現場急行サービスがある。また、自転車事故の補償も充実。
総合 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
充実度は同程度ですが、それぞれ特徴があるので、ニーズによって勝敗が異なりそうです。

チューリッヒ保険と『おとなの自動車保険』(SOMPOダイレクト)の、事故対応の評判はどちらが良好ですか

事故対応の評判では、『おとなの自動車保険』(SOMPOダイレクト)が優勢です。

自動車保険では、事故が起こってから、損害保険会社が調査や示談交渉をおこなって、保険金額が決まり、支払われます。

そのスムーズさや迅速さに、損害保険会社の実力の差が出ます。

チューリッヒ保険とSOMPOダイレクトとを比較した結果は、以下のとおりです。

チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト

事故対応の評判を比較

事故対応の評判を知るには、公正な顧客満足度調査が参考になります。

ただし、ネットの情報は自演やステマの危険があるので、複数のデータを突き合わせて判断したいです。

オリコン事故対応ランキング チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
オリコンの事故対応ランキング2024年版では、SOMPOダイレクトが6位、チューリッヒ保険は12位でした。
価格.com事故対応ランキング チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
価格.com事故対応ランキング2024年版では、SOMPOダイレクトが7位、チューリッヒ保険は圏外(10位より下)でした。
J.D.パワー事故対応満足度調査 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
J.D.パワーの事故対応ランキング2023年版では、チューリッヒ保険10位、SOMPOダイレクト9位でした。前の年もSOMPOダイレクトの方が上でした。
苦情件数(損害保険協会受付分) チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
SOMPOダイレクトは平均的ですが、チューリッヒ保険は多いです。
総合 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
SOMPOダイレクトが優勢。

SOMPOダイレクトが好評というより、チューリッヒ保険が低調です。

事故現場急行サービス

『おとなの自動車保険』は、警備保障会社の隊員が事故現場に駆けつけて現場対応をサポートするサービスを、加入者全員に無料で提供しています。

少しずつ広がっているサービスですが、まだ提供している自動車保険のほうが少ないので、セールスポイントです。

2つともダイレクト(ネット通販)型ですが、どちらの保険料が割安ですが?

複数年で比べると『おとなの自動車保険』(SOMPOダイレクト)が優勢です。

新規加入時の保険料

両社の自動車保険の保険料を、7パターンの年齢と等級の組み合わせで、比較しました。

それ以外の見積もり条件は統一しています。車両保険は付けていません。金額は一括払い(年払い)保険料です。

『おとなの自動車保険』(SOMPOダイレクト)とチューリッヒ保険『スーパー自動車保険』の保険料比較

年代によって結果が大きく変わるので、簡単に勝敗を決めることはできません。

加入から3年目以降の保険料

どちらの自動車保険のインターネット割引も、1年目の割引が大きく、2年目以降はじょじょにダウンします。ただし、ダウンのしかたは商品によって異なっています。

3年目になると両方とも割引の大きさが固定になります。それで、3年目の割引額で両者の保険料を比べ直しました。

『おとなの自動車保険』(SOMPOダイレクト)とチューリッヒ保険『スーパー自動車保険』の保険料比較(加入から3年後)

7パターンのうち、5パターンで『おとなの自動車保険』(SOMPOダイレクト)の方が安くなりました。

複数年継続する前提で保険料を比べると、『おとなの自動車保険』の方が安くなる可能性が高いです。

チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト

いろいろな角度から比較しましたが、総合的な優劣は・・・

ここまでいろいろな切り口で勝敗を判定しましたが、振り返ると下のようになります。

安全性、信頼性 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
補償内容の充実 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
事故対応の評判 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
保険料の割安感 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト
総合 チューリッヒ保険 SOMPOダイレクト

チューリッヒ保険は事故対応の評判の悪さが気になります。そして、それを補えるほどのメリットは見出せませんでした。

【勝者】

「おとなの自動車保険」(SOMPOダイレクト)のロゴ

チューリッヒ保険のもう一つの商品『ネット専用自動車保険』の評価はどうですか?

『ネット専用自動車保険』は、メリット、デメリットがハッキリしています。

チューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』は、保険料を安くすることに特化しているので、メリット、デメリットはわかりやすいです。

『ネット専用自動車保険』の保険料

まず、『スーパー自動車保険』との保険料比較をご覧ください。

『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』の保険料比較

ご覧のように、保険料の差は大きいです。『ネット専用自動車保険』は業界最安値レベルです。

チューリッヒ保険には品質面での不安がありますが、これだけ安いなら、不安材料に目をつぶれるかもしれません。

『ネット専用自動車保険』なら、『おとなの自動車保険』よりも安くなります。

『ネット専用自動車保険』の特徴

4つの切り口で、『ネット専用自動車保険』の特徴を整理しました。

安全性・信頼性 『スーパー自動車保険』と同じ。
補償内容 搭乗者傷害保険は無いが、それ以外の一般的な保険・特約・サービスはそろっている。ただし中身は平凡。
事故対応の評判 『スーパー自動車保険』と同じ。
保険料の割安感 業界トップクラスの安さ。

安さの理由は、取扱い上の制約

『ネット専用自動車保険』の保険料を安くできるのは、下のような制約をもうけることで、コストダウンしているからです。

ネット専用
自動車保険
一般的な
ダイレクト型
加入申込 インターネットのみ 電話、インターネット、郵送
加入の条件 21~79歳の個人のみ。 18歳以上で、個人・法人とも可。
保険料払込 クレジットカード一括払いのみ。 クレジットカード、ネットバンク決済、銀行振込、コンビニ払。
継続手続き 自動継続。 継続通知書による手続き。

『ネット専用自動車保険』は、もっばら一括見積もりサイトで販売されています。

興味をお持ちでしたら、このページ下方の一括見積もりサイトをご利用ください。

チューリッヒ保険や『おとなの自動車保険』(SOMPOダイレクト)と、いっしょに検討したい自動車保険には、どんな商品がありますか?

あわせて検討していただきたいのは、こちらの自動車保険です。

こちらの自動車保険と比較してください。

  • ソニー損保

事故対応の評判の高さが、おすすめのポイントです。

上でご案内したランキングでは、代理店型、ダイレクト(ネット通販)型をひっくるめて、事故対応でトップクラスの評判をとっています。

高い品質が評価されてのことか、ダイレクト(ネット通販)型損保の売上高トップを、ここ数年独走しています

標準的なプランの保険料は、ダイレクト型としては高めです。『安全運転でキャッシュバック』プランを選べば、ダイレクト型の中でも安くなります。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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