三井ダイレクト損保チューリッヒ保険の自動車保険を、徹底比較しました!

2つのダイレクト型自動車保険を、徹底比較します。

なお、チューリッヒ保険は2つの自動車保険を販売しています。三井ダイレクト損保との比較は、主力商品の『スーパー自動車保険』でおこないます。

ただし、もう一つの『ネット専用自動車保険』も注目していただきたいので、その特徴を解説しています。

どちらの損害保険会社の方が、安全性信頼性が高いですか?

どちらも巨大な保険会社がバックアップしており、不安はありません。

三井ダイレクト損保は国内最大の保険グループMS&ADインシュアランス・グループの、ダイレクト(ネット通販)損害保険会社です。

一方、チューリッヒ保険は、スイスに拠点を置く世界的な保険会社の日本支店です。

三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険

どちらを選んでも経営破綻のリスクはかなり低いと思われます。ただし、外資系の場合、撤退のリスクがあります。

とくにチューリッヒ保険は、日本支店として営業していることもあって閉鎖的です。情報公開にも消極的なので、注意は必要です。

2社の自動車保険の補償内容は、どちらが優れていますか?

補償内容では、細かな違いはあるものの、優劣を決するほどの差は見当たりません。

自動車保険の基本的な仕組みや補償内容は業界内で統一されています。どちらの商品も必要不可欠な機能は完備しています

ただし、基本機能を補強する補償・サービスには商品による差があります。

三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険

補償の品ぞろえの充実度を、補償の種類ごとに比較したのが下表です。

ところで、チューリッヒ保険は、個人向けに2つの自動車保険を販売しています。『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』です。

ここでは、看板商品であり、補償内容の充実度が高い『スーパー自動車保険』で比較しています。

対人賠償保険 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
チューリッヒ保険では、臨時費用保険金が加算される。
対物賠償保険 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
補償内容に大きな違いはない。
人身傷害保険 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
チューリッヒ保険では、損害保険金に加えて、臨時費用保険金がある。
車両保険 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
チューリッヒ保険の方が選択の幅は大きいが、補償の手厚さ自体は両者同じ程度。
ロードサービス 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
チューリッヒ保険の方がサービスメニューがやや多い。
プラン作成の自由度 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
チューリッヒ保険は自動付帯される補償が多く、自由度は低い。
総合 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
大きな差はないが、チューリッヒ保険の方が細かく補強されている。

三井ダイレクト損保の補償が薄いと言うより、チューリッヒ保険の気配り的なきめ細かさが目につきます。

2社の事故対応は、どちらが好評ですか?

事故対応の評判では、三井ダイレクト損保が優勢です。

自動車保険では、事故が起こってから、損害保険会社が調査や示談交渉をおこなって、保険金額が決まり、支払われます。

そのスムーズさや迅速さに、損害保険会社の実力の差が出ます。

両社の比較では三井ダイレクト損保が優勢です。

三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険

事故対応の評判・口コミを知るなら、公正かつ大規模な顧客満足度調査が参考になります。

オリコン顧客満足度ランキング 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
『オリコン顧客満足度ランキング自動車保険2024』によると、三井ダイレクト損保9位、チューリッヒ保険12位でした。
価格.com事故満足度ランキング 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
『価格.com自動車保険事故対応ランキング2024』によると、三井ダイレクト損保10位、チューリッヒ保険圏外(10位より下)でした。
J.D.パワー事故対応満足度調査 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
『J.D.パワー事故対応満足度調査2023』によると、三井ダイレクト損保、チューリッヒ保険ともに10位でした。
苦情発生率 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
2022年度の苦情発生率は、三井ダイレクト損保の方が低い。チューリッヒ保険は業界ワースト。
総合 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
どちらも好評とは言えませんが、比べると三井ダイレクト損保が優勢。

三井ダイレクト損保も好評とは言えませんが、チューリッヒ保険はそれを下回っています。

なお、利用者による、両社の口コミ情報は、チューリッヒ保険の評判・口コミ三井ダイレクト損保の評判・口コミをご覧ください。

2つともダイレクト(ネット通販)型ですが、どちらの保険料が割安ですが?

見積もり条件によって傾向が異なるので、どちらが割安と、一概に言えません。

新規加入時の保険料

両社の自動車保険の保険料を、7パターンの年齢と等級の組み合わせで、比較しました。

それ以外の見積もり条件は統一しています。車両保険は付けていません。金額は一括払い(年払い)保険料です。

三井ダイレクト損保とチューリッヒ保険の、自動車保険の保険料比較

20代はチューリッヒ保険の方が安くなりましたが、30代以降はほとんど同じ水準です(実際に見積もりをしてみないと、どちらが安いかわかりません)。

加入から3年目以降の保険料

加入2年目以降は、両者の優劣が変動します。なぜなら、インターネット割引が1~3年目にかけて、じょじょにダウンするからです。

上のグラフと同じ見積もり条件で、割引の大きさだけを変更したのが(どちらも加入から3年目の割引額)、下のグラフです。

三井ダイレクト損保とチューリッヒ保険の、自動車保険の保険料比較(加入から3年後)

7パターンのうち、6パターンで三井ダイレクト損保の方が安くなりました。チューリッヒ保険の方が1年目の割引が大きいために、こういう結果になりました。

複数年続ける前提で比較すると、三井ダイレクト損保の方が割安です。

三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険

いろいろな角度から比較しましたが、総合的な優劣は・・・

ここまでいろいろな切り口で勝敗を判定しましたが、振り返ると下のようになります。

安全性、信頼性 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
補償内容の充実 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
事故対応の評判 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
保険料の割安感 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険
総合 三井ダイレクト損保 チューリッヒ保険

3勝1敗で、三井ダイレクト損保の勝ちです。

【勝者】

チューリッヒ保険のもう一つの商品『ネット専用自動車保険』の評価はどうですか?

『ネット専用自動車保険』は、メリット、デメリットがハッキリしています。

チューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』は、保険料を安くすることに特化しているので、メリット、デメリットはわかりやすいです。

『ネット専用自動車保険』の保険料

まず、『スーパー自動車保険』との保険料比較をご覧ください。

『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』の保険料比較

ご覧のように、保険料の差は大きいです。『ネット専用自動車保険』は業界最安値レベルです。

チューリッヒ保険には品質面での不安がありますが、これだけ安いなら、不安材料に目をつぶれるかもしれません。

『ネット専用自動車保険』なら、もちろん三井ダイレクト損保よりも安くなります。

『ネット専用自動車保険』の特徴

4つの切り口で、『ネット専用自動車保険』の特徴を整理しました。

安全性・信頼性 『スーパー自動車保険』と同じ。
補償内容 搭乗者傷害保険は無いが、それ以外の一般的な保険・特約・サービスはそろっている。ただし中身は平凡。
事故対応の評判 『スーパー自動車保険』と同じ。
保険料の割安感 業界トップクラスの安さ。

安さの理由は、取扱い上の制約

『ネット専用自動車保険』の保険料を安くできるのは、下のような制約をもうけることで、コストダウンしているからです。

ネット専用
自動車保険
一般的な
ダイレクト型
加入申込 インターネットのみ 電話、インターネット、郵送
加入の条件 21~79歳の個人のみ。 18歳以上で、個人・法人とも可。
保険料払込 クレジットカード一括払いのみ。 クレジットカード、ネットバンク決済、銀行振込、コンビニ払。
継続手続き 自動継続。 継続通知書による手続き。

『ネット専用自動車保険』は、もっばら一括見積もりサイトで販売されています。

興味をお持ちでしたら、このページ下方の一括見積もりサイトをご利用ください。

三井ダイレクト損保やチューリッヒ保険と、いっしょに検討したい自動車保険には、どんな商品がありますか?

三井ダイレクト損保やチューリッヒ『スーパー自動車保険』と競合するのは、こちらの商品です。

こちらの自動車保険と比較してください。

  • SBI損保
  • セコム損保
  • SOMPOダイレクト
  • ソニー損保
  • セゾン自動車火災は、SOMPOダイレクトに商号変更しました。

以下で、各商品の特徴を説明しています。

SBI損保

インターネット上で金融サービスを多角的に展開するSBIグループの損保会社です。

保険料の水準は、このページでとり上げている2社よりやや安い水準です。

苦情はかなり多いものの、解約はトップクラスの少なさで、売り上げも伸びています。コスパを重視する人たちから支持されています。

セコム損保

国内最大の警備保障会社セコムのグループ会社です。

保険料の安さはSBI損保と同じくらいです。

そのうえ、他社より補償をけずることができるので、その気になれば最安値を狙えます

ただし、売上が小さくて、口コミがほとんどありません。品質面では心配です。

SOMPOダイレクト

『おとなの自動車保険』が主力商品です。

商品名から想像されるとおり、30〜60代をメインターゲットとしています。この年代の保険料は、他の年代と比べて安く設定されています。

とりわけ、運転する若い子どもが同居する世帯の保険料は割安です。

品質に対する評判はまずまずで、大手損保に近いレベルを期待できます。

大手損保、損保ジャパンのグループ企業という安心感もあります。

ソニー損保

事故対応の評判の高さが、おすすめのポイントです。

上でご案内したランキングでは、代理店型、ダイレクト(ネット通販)型をひっくるめて、事故対応でトップクラスの評判をとっています。

高い品質が評価されてのことか、ダイレクト(ネット通販)型損保の売上高トップを、ここ数年独走しています

標準的なプランの保険料は、ダイレクト型としては高めです。『安全運転でキャッシュバック』プランを選べば、ダイレクト型の中でも安くなります。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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