一線で活躍するFP(ファイナンシャル・プランナー)18人が自動車保険をランキングにしました!

自動車保険を利用した一般消費者によるランキングは、知名度の高い損保会社、売り上げの大きな損保会社が上位に来がちです。

それに対して、保険や家計のプロは独自の視点で評価する傾向が強くなります。

このページでは、18人のFP(ファイナンシャル・プランナー)の採点による、自動車保険ランキングをご覧ください。

なお、前年のランキングは保険のプロによる2019ランキングをご覧ください。

保険や家計のプロとは言え、自動車保険を販売していない人や、事故を最近体験していない人もいます。

プロが認める以上、それだけのメリットがあることは間違いありませんが、彼らの評価が“正しい”とは限りません。

あくまでも参考情報としてご覧ください。

自動車保険ランキングの概要(実施主体、回答者など)

このような調査はいくつかありますが、10年以上継続されており、信頼性は高いです。

アンケート調査の実施主体 株式会社宝島社
参画したFP
  • 荒俣佳世子(Gift Your Life)
  • 稲村優貴子(FP for You)
  • 小澤美奈子(K&Bプランニング)
  • 小佐井憲彦(First)
  • 鈴木未来
  • 高井豪(タカイ・インターナショナル)
  • 田中香津奈(かづなFP社労士事務所)
  • 千村朗
  • 長尾義弘
  • 中里邦宏(FP提案書工房)
  • 長谷剛史(長谷ファイナンシャルプランナー事務所)
  • 平塚士郎(エスコート税理士法人)
  • 平野雅章(全国FP相談協会)
  • 福島えみ子(マネーディアセオリー)
  • 松木祐司(松木FP事務所)
  • 松山智彦(シニアコンシェルジュ協会)
  • 森田和子(FPオフィス・モリタ)
  • 横川由里(FPエージェンシー)

〔敬称略〕

18人の保険のプロによる、自動車保険ランキング

ランキングの結果は以下の通りです。

イーデザイン損保

東京海上グループのダイレクト(ネット通販)型自動車保険です。このランキングでは、連続して1位を獲得しています。

以下の点が、プロから評価されたようです。

  • 20等級の人も、1年間事故がなかった場合、保険料が割引になる。
  • 弁護士費用等補償保険が自動付帯される。
  • 事故のときに、セコムの緊急対処員が駆けつけてくれる安心感がある。
  • 事故対応は専任の担当者がつくので、コミュニケーションが円滑。

イーデザイン損保の保険料は、ダイレクト(ネット通販)型の相場に近い水準です。

他のランキングを見ると、事故対応の評判は大手損保並で、コストパフォーマンスの良さが魅力です。

SBI損保

ネット上の金融サービスを中心に、多角的に事業展開するSBIグループの、ダイレクト(ネット通販)型損保会社です。

以下の点が、プロから評価されたようです。

  • 保険料の安さで言えばトップクラス。
  • インターネット割引と証券不発行割引とで、最大1万500円の割引。
  • 3年以上続けると、ロードサービスが「プレミアム」にアップグレードする。

上の3項目のうち、2つが保険料にかかわることです。ここからわかるように、保険料の安さが強みです。

一方、事故対応の評判は、あまりよくありません。

安さを優先するか、事故対応の評判を優先するか、という判断ですね。

ソニー損保

ダイレクト(ネット通販)型の中で最も売れているのが、ソニー損保の自動車保険です。

以下の点が、プロから評価されたようです。

  • セコムの緊急対処員が、事故現場に駆けつけてくれるのは安心感がある。
  • 走行距離に応じた保険料。くりこし割引が適用されるのもうれしい。
  • 対物賠償保険には、対物超過修理費用が自動付帯される。

上のコメントにはありませんが、ソニー損保の魅力は、業界トップクラスの評判を獲得している事故対応の良さでしょう。

ただし、保険料は、ダイレクト型の中では高めです。

SOMPOダイレクト

SOMPOダイレクトは、損保ジャパングループのダイレクト(ネット通販)型自動車保険です。以前はセゾン自動車火災という会社名でした。

同社の主力商品は『おとなの自動車保険』です。

以下の点が、プロから評価されたようです。

  • 事故現場に警備保障会社ALSOKの隊員が駆けつけて、事故対応をサポート。
  • 年齢ごとの事故率保険料に反映することで、40代と50代の保険料が割安に。
  • 個人賠償責任保険特約は、保険金無制限も選択可能。

現場急行サービスは、警備保障会社がイーデザイン損保やソニー損保と異なりますが、サービス内容は同等です。

40代、50代の保険料は、ダイレクト型の相場に近い金額です。他社と比べて、とくに安くはありません。

三井住友海上

大手損保4社の一角で、国内第3位の売上高を誇る三井住友海上です。

このランキングでは、代理店型損保としてはトップの順位です。

以下の点が、プロから評価されたようです。

  • ドライブレコーダー特約が魅力。
  • 交通乗用具事故特約(歩行中の自転車との接触事故も補償)があるのは三井住友海上だけ。

代理店型自動車保険は、保険料が高いかわりに、新しいサービスの開発・提供に熱心です。

そうした中でも、三井住友海上のドライブレコーダー特約は、高評価のようです。

あいおいニッセイ同和

大手損保4社の一角で、国内第4位のあいおいニッセイ同和です。

同社は、上の三井住友海上とともに、MS&ADインシュアランスグループを結成しています。

以下の点が、プロから評価されたようです。

  • 対歩行者等傷害特約など、他社にない工夫された特約が複数提供されている。
  • ロードサービスのレッカーけん引は500km相当まで無料。

あいおいニッセイ同和の自動車保険は、保険料は代理店型の相場並みですが、細々とした特約が自動付帯されており、割安感があります。

アクサ損保(アクサダイレクト)

世界トップクラスの売り上げ規模を誇るアクサ・グループの、日本法人です。日本国内での売上高は、ダイレクト型損保の中で、ソニー損保に次ぐ2位です。

以下の点が、プロから評価されたようです。

  • インターネット割引は2万円と大きい。とくに20代の保険料は割安感がある。
  • ロードサービスが充実している(ペット宿泊費用サービス等)。

インターネット割引2万円は、業界トップクラスの値引きです。ただし、この金額が適用されるのは新規のときだけで、継続するときの割引は最大5千円です。

チューリッヒ保険

チューリッヒ保険は、『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』の2つの商品を販売しています。

ランクインしたのは、主力商品の『スーパー自動車保険』の方です。

以下の点が、プロから評価されたようです。

  • 保険料の安さは、トップクラスではないが上位に来る。
  • インターネット割引最大2万円、e割最大500円、早割最大500円を組み合わせると、最大2万千円の割引に。
  • レッカー搬送100kmまで無料、「ペットケアサポート」「キャンセル費用サポート」など、ロードサービスが充実している。

補償内容にこれといった特徴はありませんが、きめ細かく補強されており、保険料に対してオトク感が高いです。

それを考えると、意外と低い順位でした。

より詳しいことは、別冊宝島『よい保険・悪い保険 得する見直し編』をご覧ください。

(株)宝島社のアンケート調査結果は、別冊宝島『よい保険・悪い保険 得する見直し編』にまとめられています。

別冊宝島『よい保険・悪い保険 得する見直し編』

自動車保険だけでなく、生命保険についても、ジャンル(死亡保険、医療保険、がん保険、学資保険・・・)ごとに、ランキングが掲載されています。
というか、生命保険がメインです。

興味がある方は、入手して、参考になさってください。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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