自動車保険を調べてると、いろいろな割引があります。適用条件がいろいろあって、頭がこんがらがります・・・
割引のほとんどは、加入のしかたに左右されません。神経質になる必要はありません。
自動車保険には、複数の割引が用意されているので、戸惑われるかもしれません。
しかし、自動車保険の割引の一つ一つは、単純なものが多いです。少なくとも、補償プランの選び方で、割引が適用になったりならなかったり、ということは原則としてありません。
どんな補償プランにしようと、インターネットで申し込めばインターネット割引になるし、複数台の加入なら複数台割引に当てはまるし、車に衝突被害軽減ブレーキ(AEB)が装着されていたら、ASV割引が適用されます。
だから、適用条件を充たしているのに、申告し忘れることに注意していれば、割引を逃す危険はほとんどありません。
割引制度に限ると、スマホ・携帯電話の料金プランより、よほど単純です。
代理店型自動車保険なら
加入・更新手続きの最終段階で、割引の漏れがないか念押しすれば大丈夫です。
ダイレクト(ネット通販)型自動車保険なら
ウェブサイトで見積もりの操作を進めているときに、一つ一つ割引の条件を充たしているか確認されるので、テキトーに入力しなければ、まず問題ありません。
気になるようであれば、ウェブサイトで見積もり結果を保存し、損保会社に電話して、担当者にチェックしてもらいましょう。
結局、保険料が高いか安いかは、見積もりをとらないと判断できません。
割引の数が多い自動車保険が、実際に安くなるとは限りません。むしろ、料金設定が高い商品のほうが、割引の数は多いかもしれません。
下の各社の自動車保険の、割引実施状況をで、詳細をご覧いただくことができます。
割引が多くなると、手続きも、書類も、業務システムも複雑になります。その分、損保会社の経費が増えて、保険料を押し上げる恐れがあります。
いずれにしても、割引の数や中身を見て、「保険料が安そう」「他社よりオトク」などと考えるのは、まったく無意味です。
割引のことを調べる間に、主な自動車保険の見積もりを集めて、比較検討しましょう。
自動車保険の割引のうち、よくある割引について、頭を整理したいのですが・・・
自動車保険でよく目にする割引を集めて、簡単な説明を記載しました。ご参考にどうぞ・・・
複数の自動車保険で見かける主な割引を下にまとめました。ただし、割引の名称は、自動車保険によってちょっとずつ異なります。
割引 | 割引の条件 |
---|---|
新車割引 | 契約する車の初度登録年月が、所定の期間内(25か月以内など)であること。 |
エコカー割引 | 契約する車が、ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池自動車などの場合。 |
ASV割引 | 契約する車が、先進安全自動車(ASV)に当てはまる場合。おもに、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)装着車。 |
複数車両割引 | 複数台の車をまとめてノンフリートで契約する場合。 |
二台目割引 | すでに自動車保険に加入している人が、ニ台目以降の車を、新たにご契約する場合。 |
長期優良割引 | 所定の条件(20等級、無事故など)を充たす人が、所定の年数を超えて契約を更新するとき。 |
福祉車両割引 | 契約する車が、福祉車両の場合。 |
インターネット割引 | インターネットで自動車保険に契約した場合。 |
証券なし割引 | 保険証券を発行しない場合。 |
イモビライザー割引 | 契約する車が、盗難防止装置(イモビライザー)を装着している場合。 |
早割 | 保険開始日から一定期間(45日など)以上前までに契約した場合。 |
各社の自動車保険の、割引実施状況をまとめました。割引が多くても、保険料が安いわけではありません。
主な自動車保険の割引制度を下にまとめました。
なお、割引の名称は、自動車保険によって少しずつ異なります。
あいおいニッセイ同和 | |
新車割引 | ● |
---|---|
エコカー割引 | ● |
ASV割引 | ● |
複数車両割引 | ● |
二台目割引 | ● |
長期優良割引 | |
福祉車両割引 | |
インターネット割引 | |
証券なし割引 | |
その他 |
|
アクサダイレクト | |
新車割引 | |
エコカー割引 | |
ASV割引 | |
複数車両割引 | |
二台目割引 | ● |
長期優良割引 | |
福祉車両割引 | |
インターネット割引 | ● |
証券なし割引 | ● |
その他 | インターネット継続割引 |
イーデザイン損保 | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | |
ASV割引 | ● |
複数車両割引 | |
二台目割引 | ● |
長期優良割引 | |
福祉車両割引 | |
インターネット割引 | ● |
証券なし割引 | ● |
その他 |
|
AIG損保 | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | ● |
ASV割引 | ● |
複数車両割引 | ● |
二台目割引 | ● |
長期優良割引 | ● |
福祉車両割引 | ● |
インターネット割引 | |
証券なし割引 | |
その他 |
|
SBI損保 | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | |
ASV割引 | ● |
複数車両割引 | |
二台目割引 | |
長期優良割引 | |
福祉車両割引 | |
インターネット割引 | ● |
証券なし割引 | ● |
その他 | |
共栄火災 | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | ● |
ASV割引 | ● |
複数車両割引 | ● |
二台目割引 | ● |
長期優良割引 | ● |
福祉車両割引 | ● |
インターネット割引 | |
証券なし割引 | |
その他 | |
セコム損保 | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | |
ASV割引 | ● |
複数車両割引 | |
二台目割引 | ● |
長期優良割引 | |
福祉車両割引 | |
インターネット割引 | ● |
証券なし割引 | ● |
その他 | |
SOMPOダイレクト | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | ● |
ASV割引 | |
複数車両割引 | |
二台目割引 | ● |
長期優良割引 | |
福祉車両割引 | |
インターネット割引 | ● |
証券なし割引 | ● |
その他 | 早期契約割引 |
ソニー損保 | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | |
ASV割引 | ● |
複数車両割引 | ● |
二台目割引 | ● |
長期優良割引 | |
福祉車両割引 | |
インターネット割引 | ● |
証券なし割引 | ● |
その他 |
|
損保ジャパン | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | ● |
ASV割引 | ● |
複数車両割引 | ● |
二台目割引 | ● |
長期優良割引 | |
福祉車両割引 | ● |
インターネット割引 | |
証券なし割引 | ● |
その他 |
|
チューリッヒ保険 | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | ● |
ASV割引 | ● |
複数車両割引 | |
二台目割引 | |
長期優良割引 | |
福祉車両割引 | |
インターネット割引 | ● |
証券なし割引 | ● |
その他 |
|
東京海上日動 | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | ● |
ASV割引 | ● |
複数車両割引 | ● |
二台目割引 | ● |
長期優良割引 | |
福祉車両割引 | ● |
インターネット割引 | |
証券なし割引 | |
その他 | ゴールド免許割引 |
日新火災 | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | |
ASV割引 | ● |
複数車両割引 | ● |
二台目割引 | ● |
長期優良割引 | ● |
福祉車両割引 | |
インターネット割引 | |
証券なし割引 | |
その他 | |
三井住友海上 | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | ● |
ASV割引 | ● |
複数車両割引 | ● |
二台目割引 | ● |
長期優良割引 | ● |
福祉車両割引 | ● |
インターネット割引 | |
証券なし割引 | |
その他 | 24時間自動車保険無事故割引 |
三井ダイレクト損保 | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | ● |
ASV割引 | |
複数車両割引 | |
二台目割引 | ● |
長期優良割引 | |
福祉車両割引 | |
インターネット割引 | ● |
証券なし割引 | ● |
その他 |
|
楽天損保 | |
新車割引 | ● |
エコカー割引 | |
ASV割引 | ● |
複数車両割引 | ● |
二台目割引 | |
長期優良割引 | |
福祉車両割引 | |
インターネット割引 | |
証券なし割引 | |
その他 | ゴールド免許割引 |
- セゾン自動車火災は、SOMPOダイレクトに商号変更しました。
この表をもとに、代理店型とダイレクト(ネット通販)型に分けて、割引の個数を集計しました。その結果・・・
- 代理店型 ・・・ 1社平均7.1個
- ダイレクト型 ・・・ 1社平均6.6個
ご存知のように、保険料が安いのはダイレクト(ネット通販)型です。しかし、割引の数は、代理店型の方がわずかに多いものの、ほぼ同数でした。
また、ダイレクト(ネット通販)型の中で、もっとも割引の数が多いのはソニー損保です。ソニー損保は、ダイレクト(ネット通販)型の中では、保険料が高いグループに属します。
逆に、ダイレクト(ネット通販)型の中でも、割安な保険料がセールスポイントのSBI損保は、割引が4つしかありません。
というわけで、割引が多いから、保険料が安いというけではないようです。
無料一括見積りなら、保険スクエアbang! 自動車保険へ
自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。
- 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
- 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
- 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
- サイトの利用はもちろん無料。
- サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。
自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。
その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。
このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。
家族が、新しく車を購入する予定です。すでに所有している車と同じ自動車保険にすると、何かトクになりますか?
複数の車を一つの自動車保険にまとめると、ノンフリート多数割引を受けられるので、少しオトクになります。
複数の車を一つの自動車保険にまとめると、ノンフリート多数割引を受けることができます。
ノンフリート多数割引を受けるには、複数の車の自動車保険を一つにまとめる必要があります。保険契約を一つにまとめることで、保険会社の事務・管理が軽減されるので、その分保険料を割り引く、という制度です。
複数の車の自動車保険を一つにまとめるために、以下のようにしなければなりません。
- 複数の自動車保険の契約者を、家族の誰か一人にする。
- 保険期間と保険会社をそろえて、1つの契約にまとめる。
なお、契約者と記名被保険者(主な運転者)と車両所有者が異なっていても、問題なく加入できます。
割引率は1~5%ですが、まとめる台数に応じて変化します。そのルールは保険会社によって異なります。元の車も新しい車もまとめて割引の対象になります。
また、ふつうは、保険料を月払いにすると、年払いより5%割増しされますが、ノンフリート多数割引だと、割増されません。
ノンフリート多数割引とは別に、セカンドカー割引も受けられます。こちらは、保険会社が別々でも、割引があります。
セカンドカー割引は、いくつかの条件を充たすと、1台目と2台目で保険会社が異なっていても、割引を受けることができます。
条件は、以下のとおりです。
- 2台の車の所有者か主な運転者(記名被保険者)が同居の家族である。
- 2台の車が同じ車種(自家用8車種か二輪)である。
- 1台目の自動車保険の等級が11等級以上である。
自動車保険に新規で加入すると、ふつうは6等級からのスタートになります。セカンドカー割引を受けると、7等級からスタートすることができます。1等級の違いですが、6等級と7等級の保険料の差はわりと大きいです。
自動車保険を他社に切りかえることで、より大きな保険料の節約を期待できます。
車を追加で購入すると、世帯としての保険料は大きく増えます。上のような割引制度を利用すれば保険料を下げられますが、下げ幅はわずかです。
グラフは、主な自動車保険の保険料を、条件をそろえて見積もりした結果です(年払い保険料)。
上の7社がダイレクト(ネット通販)型、下の4社が代理店型です。
見積もり条件によって保険料は変動しますが、ダイレクト(ネット通販)型と代理店型で1.7〜1.8倍くらいの差があります。
つまり、自動車保険を他社に切りかえることで、大きな保険料の節約を期待できます。もちろん、他社に切りかえても。上の2つの割引を受けることは可能です。
車を追加で購入されるにあたって、ただ割引制度を活用するだけではなく、この機会に自動車保険そのものを見直してはいかがでしょうか。
さしあたっては、1台目の車の保険料が、どのくらい安くなるか、調べてみませんか。
現在ご加入の自動車保険の保険証券をもとに、無料の一括見積サービスに入力していただくと、主な自動車保険の見積もり結果が出そろいます。
それをご覧いただいて、保険料節約が期待できそうであれば、他社への切りかえを含めてご検討下さい。