一線で活躍するFP(ファイナンシャル・プランナー)16人が自動車保険をランキングにしました!
保険料の安さやオイシイ宣伝文句に目を奪われていると、いざというときに「こんなはずでは・・・」となりかねません。
本当に役に立つ自動車保険を、16名のFP(ファイナンシャル・プランナー)のアンケート結果をもとに、ランキング化しました。
保険選びの参考にしてください。
なお、前年のランキングは保険のプロによる2018ランキングをご覧ください。
自動車保険ランキングの概要
アンケート調査の実施主体 | 株式会社宝島社 |
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調査の実施時期 | 2017年10月頃 |
参画したFP |
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16人の保険のプロによる、自動車保険ランキング
ランキングの結果は以下の通りです。
イーデザイン損保
東京海上グループのダイレクト(ネット通販)型自動車保険です。宝島社によるランキングでは、連続して1位を獲得しています。
以下の点が、プロから評価されたようです。
- セコムの緊急対処員が、事故現場に駆け付ける、セコム事故現場急行サービスがある。
- 事故の初期対応以降は、専任担当者が窓口となるので、コミュニケーションがスムーズである。
- 土日・祝日にかかわらず、事故の初期対応を当日におこなってくれる。
- インターネット割引は、継続・更新でも適用される。無事故割引、継続割引も魅力。
サイト管理者のコメント
イーデザイン損保は、もともと東京海上グループの全国的なネットワークを利用できるので、事故対応などサービス面で有利な立場にあります。
しかしそこに安住せず、ライバルたちに先んじて、新しいサービスや割引などを、意欲的に実施しています。
その甲斐あってか、同社の事故対応は、業界トップクラスの評判を獲得しています。
そのうえ、保険料は、ダイレクト(ネット通販)型の中で安いグループに入ります。
イーデザイン損保より安い自動車保険はありますが、値段と品質のバランスという意味で、イーデザイン損保はコストパフォーマンス抜群です。
セゾン自動車火災
セゾン自動車火災は、損保ジャパングループのダイレクト(ネット通販)型自動車保険です。
同社の主力商品は『おとなの自動車保険』です。
商品名のとおり、40~50代を重視した商品の仕組みになっています。
以下の点が、プロから評価されたようです。
- 40~50代が割安になる保険料。特に、前年走行距離10,000km以下の人におトク。
- 同居の子どもの保険料が、他社より割安。
- ALSOKの警備隊員が、事故現場に駆け付ける、事故現場安心サポートがある。
- 車両保険は、一般型かエコノミー型かの二択ではなく、細かく指定できる。
- 個人賠償責任特約は、他社より手厚くできる(保険金額無制限が可能)。
- インターネット割引は、継続・更新でも適用される。また、早割りは、2段階になっている。
サイト管理者のコメント
年代ごとにメリハリのある保険料体系をとっています。他の年代はそれほど安くありませんが、40~50代はトップクラスの安さです。
運転者の範囲指定を簡略化する一方、人身傷害保険や車両保険の補償内容を細かく指定できるとか、ロードサービスを特約にしている(付ける付けないを選べる)とか、独自の工夫が多いです。
それでも、スッキリとしてわかりやすいです。
ソニー損保
ソニー損保の自動車保険は、ダイレクト(ネット通販)型の中で最も売れています。ソニー・グループの一員という、強固な経営基盤も魅力です。
以下の点が、プロから評価されたようです。
- セコムの緊急対処員が、事故現場に駆け付ける、セコム事故現場かけつけサービスがある。
- 年間走行距離が、当初見込みより1,000km以上少ないときは、翌年の保険料がその分安くなる。
サイト管理者のコメント
セコムの緊急対署員が駆け付けるサービスは、セコム損保やイーデザイン損保と同じです。実施している損保会社が少ない、一歩進んだサービスです。
ソニー損保の強みは、代理店型とダイレクト(ネット通販)型をひっくるめて、事故対応の評判が良好であること。
ただし、保険料の水準は、ダイレクト(ネット通販)型自動車保険の中では、やや高めです。
SBI損保
ネット上の金融サービスを中心に、多角的に事業展開するSBIグループの、ダイレクト(ネット通販)型損保会社です。
以下の点が、プロから評価されたようです。
- ダイレクト(ネット通販)型の中でも、割安な保険料が魅力。
- インターネット割引は1万5千円と、高く設定されている。
サイト管理者のコメント
ダイレクト(ネット通販)型の中でも、保険料が安い自動車保険の一つです。特に、車両保険を付けないときは、トップクラスの安さです。
ただし、事故対応の評判は、良いものばかりではありません。
ここ何年も、保険を使うような事故を起こしておらず、とにかく保険料を安くしたい、という人に向いています。
チューリッヒ保険
チューリッヒ保険は、『スーパー自動車保険』と『ネット専用自動車保険』の2つの商品を販売しています。
前者は充実した補償が、後者は割安な保険料が強みです。
盛んに宣伝しているのは『スーパー自動車保険』の方です。そして、ランクインしたのも『スーパー自動車保険』です。
以下の点が、プロから評価されたようです。
- ロードサービスは、業界トップクラスの充実度。ペットの補償もある。
- 充実した補償内容のわりに、保険料は低く抑えられている。
サイト管理者のコメント
『スーパー自動車保険』は、その補償内容を考えると、保険料に割安感があります。
しかし、おすすめは『ネット専用自動車保険』です。
『ネット専用自動車保険』は、補償内容は平凡で、取り扱い上の制約がいくつかありますが(加入年齢、保険料の支払い方など)、保険料の安さは業界トップクラスです。
近年、事故対応の評判が目に見えて良くなっている点も、期待できます。
朝日火災(楽天損保)
朝日火災は、2018年7月に、楽天損保になりました。
同社は、最近では他社が消極的になっている長期契約のプランを、積極展開しています。
長期プランには、次のような魅力があります。
- 保険料の割引があり、1年契約より割安である。
- 事故で保険を使うタイミングによるが、等級ダウンやペナルティ(事故あり係数適用)のダメージが小さくなる。
サイト管理者のコメント
『ASAP6』(6年長期契約)より、ダイレクト(ネット通販)型自動車保険の方が、保険料は安くなります。
単純に安さを追求するなら、ダイレクト(ネット通販)型をおすすめします。
割安な代理店型自動車保険をお探しなら、『ASAP6』は、有力な選択肢の一つです。
ただし、大手に比べると、代理店数がかなり少ないです。
あいおいニッセイ同和
大手損保4社(あいおいニッセイ同和、損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上)の中で、唯一ランクインしたのが、あいおいニッセイ同和です。
以下の点が、プロから評価されたようです。
- 対歩行者等傷害保険のような、独自の役に立つ特約が豊富である。
- 自動車事故以外にも、健康、医療、介護に関する相談窓口など、付随するサービスが充実している。
サイト管理者のコメント
大手4社の中で、あいおいニッセイ同和のみランクインというのは、意外です。
このサイトでは、同社の自動車保険に対する評価は低いです。
といっても、補償内容が物足りないわけではありません。
事故対応の評判が、大手にしては良くありません。ランクインしているダイレクト(ネット通販)型と比べても、見劣りする印象です。
AIG損保
富士火災とAIU保険が合併し、2018年1月よりAIG損保として生まれ変わった、中堅の代理店型損保です。
ここでランクインしたのは、富士火災の自動車保険『ベリエスト』に対する評価です。
ちなみに『ベリエスト』は、AIG損保になっても、継続して販売されています。
以下の点が、プロから評価されたようです。
- 社員による初期対応が24時間可能。
- 事故受付から24時間以内に連絡。
- 事故受付から48時間以内に自宅訪問。
サイト管理者のコメント
合併した富士火災、AIU保険とも、事故対応の評判が良好でした。合併して社名が変わっても、引き続き期待できそうです。
合併した2社はどちらも、もともとAIGグループ傘下の損保会社だったので、時間をかけて合併準備を進めてきました。合併による混乱は最小限になると思われます。
より詳しいことは、別冊宝島『よい保険・悪い保険 賢い加入者になる!』をご覧ください。
(株)宝島社のアンケート調査結果は、別冊宝島『よい保険・悪い保険 賢い加入者になる!』にまとめられています。
自動車保険だけでなく、生命保険についても、ジャンル(死亡保険、医療保険、がん保険、学資保険・・・)ごとに、ランキングが掲載されています。
というか、生命保険がメインです。
興味がある方は、入手して、参考になさってください。
無料一括見積りなら、保険スクエアbang! 自動車保険へ
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- サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。
自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。
その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。
このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。