日中に近所を走るだけなので、ロードサービスが無くてもだいじょうぶです。ロードサービスの無い自動車保険はありますか?

ほとんどの自動車保険には、はじめからロードサービスが組み込まれています。ロードサービスを外せるのはごくわずかです。

ロードサービスは、現状ではほとんどの自動車保険に標準で組み込まれています。

ロードサービスを外せる自動車保険はありますが、わずかです。

ロードサービスを外せる自動車保険

主な自動車保険で、ロードサービスを特約扱い(付けるかを加入者が選択できる)しているのは、以下の自動車保険です。

  • セゾン自動車火災『おとなの自動車保険』
  • チューリッヒ保険『ネット専用自動車保険』

セゾン自動車火災『おとなの自動車保険』は、補償内容をかなり自由に設計できる自動車保険です。

ロードサービスを特約としているのも、この商品の、自由設計を重視する考え方の表われでしょう。

チューリッヒ保険は標準仕様の『スーパー自動車保険』と廉価版の『ネット専用自動車保険』の2つの自動車保険を販売しています。

ロードサービスを付けたり外したりできるのは、『ネット専用自動車保険』の方です。

ロードサービスの保険料は、微妙な金額

損保会社は、「ロードサービスは無料」と説明することが多いです。

これは、ロードサービスを利用しても、その都度料金が発生するわけではない、という意味です。

サービスの運営費用は分散されて、加入者全員の保険料に加算されています。

ただし、ロードサービスを標準で組み込んでいる商品だと、ロードサービス単体の保険料はわかりません。

そこで、セゾン自動車火災のロードアシスタンス特約の保険料を見積もりました。

30歳10等級で見積もりしたところ、年に1,530円でした。

年齢、等級、車の年式などを変更しても、この値段のままでした。全員一律この値段なのかもしれません。違うとしても、これに近い金額に収まりそうです。

ロードサービスを受けたい人にとっては、月あたり130円ほどなので、安く感じられるかもしれません。

しかし、ロードサービスを使うつもりのない人には、気になる程度の金額だと思います。

自動車保険選びで、ロードサービスの有無にこだわると、選択肢が狭くなりすぎます。

ロードサービスを不要とする人にとって、このサービスに保険料を払うのは、釈然としないでしょう。

ロードサービスを外せる自動車保険に目が向くのは、しかたのないことでしょう。

とは言え、ロードサービスの有無を基準にして、一気に候補の自動車保険を絞り込むのは、賢明とは言えません。

自動車保険の良し悪しを判定する項目は、他にもたくさんあります。

また、ロードサービスが標準で組み込まれていても、上の2つより、保険料が安くなる商品はあります。

保険料の節約を目指すなら、ロードサービスの有無だけで判断しないで、

自動車保険全体の保険料を見比べたうえで、どれにするか判断しましょう。

日中に自宅付近を走行するのがほとんどです。ロードサービスの無い自動車保険で、だいじょうぶでしょうか?

自動車保険にロードサービスを付けなくても、いざというときにロードサービスを利用する方法はあります。

長距離ドライブを年に数回くらいされるなら、ロードサービスの付いている自動車保険に加入しても良いと思います。

補償内容によっては、ロードサービスが標準で付いている自動車保険でも、保険料トータルでは安くなるかもしれません。ロードサービスを外せる自動車保険を探すと同時に、ロードサービスが付いていても保険料の安い自動車をお探しください。

一方、長距離ドライブを年に1回やるかどうか・・・という方なら、ロードサービスのない自動車保険を選ぶ意味はありそうです。

JAFなどの専門業者は、有償で対応してくれる

ごくたまにしか長距離ドライブをしないのであれば、運悪く車が走行できなくなったときは、有償で業者に依頼する、と割り切っても良いかもしれません。

たとえば、JAF(日本自動車連盟)のロードサービスは、会員制のサービスですが、会員でなくても有償で対応してくれます。
トラブルの現場から、スマホや番号案内で連絡先を調べて電話すると、駆けつけて対処してくれます。

契約内容の変更手続きで、必要な期間だけロードサービスを付ける

ロードサービスが標準で組み込まれていない自動車保険では、ロードサービスは特約として提供されています。
よって、契約内容の変更手続きを使って、ロードサービス特約を、付けたり外したりできます。

この仕組みを使うと、ふだんはロードサービスを特約を付けないで、長距離を走るときだけ特約を付ける、という活用法が可能になります。
もちろん、ロードサービス特約を付けている期間分の保険料は、負担しなければなりません。

自動車保険以外でロードサービスを受けるには、どんな方法がありますか?

自動車保険以外にも、手軽にロードサービスを受けられる方法があります。いずれにしても会費などがかかります。

自動車保険以外でも、いろんな形でロードサービスは提供されています。

  • 車の専門業者によるロードサービス
    JAF、JRS、スーパーカーレスキュー70、オートバンクなど。
  • 石油会社系カードのロードサービス
    出光カード、ENEOSカードなど。
  • クレジットカードのロードサービス
    NICOSロードネットETCカード、ロードサービスVISAカード(三井住友トラストカード)、Road Arriveカード(ジャックス)

たとえば、ENEOSカードなら、年会費1,250円で、ガソリン代、灯油代が値引になり、365日24時間以下のロードサービスを利用することができます(詳しいことは、ENEOSカードのサイトをご覧ください)。

サービス項目 サービス内容 無料の範囲
レッカーサービス レッカー車による移動 10kmまでは無料
路上修理 キー閉じ込み開錠サービス 30分以内は無料
バッテリージャンピング
タイヤパンク時の交換作業
落輪時の引き上げ作業
ガス欠時給油作業
その他30分以内の作業

年会費1,250円なら、上でご案内したセゾン自動車火災より安いです。ただし、サービス内容も薄くなっています。

レッカー車の利用は、10kmまで無料となっていますが、自動車保険のロードサービスなら、50kmとか10kmまで無料というのがザラです。

また、ほとんどの自動車保険のロードサービスでは、遠方で走行できなくなったときの、宿泊費用や交通費用なども補償対象になっています。

ENEOSカードだと、これらは全く抜け落ちています。

というように、ロードサービス目的で入会するなら、サービス内容に対して割安とは言えないかもしれません。

ただし、ENEOSのガソリンスタンドを常用している人なら、ガソリン代の値引きを受けられるので、その分はオトクになります。

また、車を走らせるのは、日中の自宅近辺に限るということなら、ENEOSカードのロードサービスでも十分です。

自動車保険の無料一括見積りサービスはいくつかありますが、以下の理由で、こちらのサービスをおすすめします。

  • 1回入力すれば、複数の気になる自動車保険の見積りが、一気に作成されます。
  • 参加している保険会社数が多く、おすすめしたい自動車保険がすべて含まれています。
  • 『保険見直し本舗』(全国300店舗以上)を展開する株式会社ウェブクルーによるサービスなので、安心感がある。
  • サイトの利用はもちろん無料。
  • サイトは使いやすく、各損害保険会社とのつながりはスムーズ。

自動車保険サイトの1社分の情報を入力すると、おもな自動車保険の保険料が図のように一覧表示されます。

その後、個々の自動車保険のホームページに移動して、さらに条件を変えて、試算をやり直すこともできます。

このサイトの利用者を対象としたアンケート調査によると、月々の保険料が平均して約25,000円安くなったそうです。

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