車検証に記載されている項目を変更しました。自動車保険の損保会社にも、連絡した方が良いのでしょうか?

車検証に記載されている内容が変わるときは、項目によっては自動車保険でも変更手続きが必要になります。

車検証は自動車保険に申し込むときに必要な書類です。よって、車検証に記載されている内容が変わるときは、自動車保険の変更手続きも必要になる可能性があります。

車検証の内容と自動車保険の契約内容に食い違いがあると、事故で保険金を請求したときに、スムーズに保険金が出ません。自動車保険の契約変更手続きをしてから、保険金の請求手続きになるので、お金を受け取るタイミングが後ろにずれてしまいます。

車検証が変更になって、変更内容が自動車保険と関係するかどうかわからなくても、念のために損保会社に連絡するくらいが、いいかもしれません。

車検証の内容変更のうち、自動車保険の変更手続きも必要になりそうな、主なケースをご案内します。

車検証の記載事項の変更が必要で、自動車保険の変更手続きも必要になりそうなケースをを、いくつか例示します。

  • 引っ越して、ナンバープレートや所有者・使用者の住所が変わる。
  • 結婚、養子縁組などで、所有者・使用者の名前や住所が変わる。
  • 車の買い替え、譲渡等によって、車が変更された。
  • 生活に変化があって、車の使い方(用途、自家用・営業用)が変わった。

変更手続きを怠っていたからといって、損保会社が保険金の支払いなどを渋ることはありません。ただ、保険金請求のときに、変更手続きもあわせておこなうことになるので、手間が増えるし、保険金受け取りまでに時間がかかってしまいます。

引っ越しをしたのですが、車検証の住所変更を失念していました。どうすればよいでしょうか?

法律は、車検証の住所変更を義務付けており、罰則もあります。うっかり忘れていたくらいで、懲役や罰金になることはありませんが、すぐに手続きしましょう。

法律では、自動車の保管場所を変更した日から15日以内に、車検証の住所変更をするように定められていて、違反すると3月以下の懲役又は20万円以下の罰金になります(自動車の保管場所の確保等に関する法律第七条)。
住所変更していなくて、懲役や罰金になった例を聞いたことはありませんが、至急手続きすることをおすすめします。

車検証の住所変更手続きの、大まかな流れは、以下の通りです。

車検証の住所変更の流れ

なお、自動車保険の住所変更手続きもお忘れなく。こちらの手続は、電話または損害保険会社のホームページで連絡するだけ。簡単です。

引っ越したのに、車検証の住所を変更しないと、他人に迷惑をかけることに・・・

住所が変わったのに、車検証の住所を変更しないと、自動車保険のこととは別に、次のような問題を生みます。

車検証の住所変更の手続きでは、車庫証明も同時に行います。
新しい駐車スペースで車庫証明をやらないと、当然のごとく、車庫証明の住所は以前の車庫のままになってしまいます。
そうすると、以前使っていた駐車スペースで、他人が車庫証明をとれなくなってしまいます

他人に迷惑をかけますし、下手したら損害を与えることになるかもしれません。また、以前の駐車スペースが賃貸であれば、住所変更していないことについて、貸主から違約金を請求される可能性があります。

車両保険を付けていなければ、車検証の住所は古くても、保険金を請求することはできます。

自動車保険のうちの車両保険は、車の所有者に保険金が支払われます。ここでいう車の所有者とは、車検証の「所有者」欄に記載されている車両保険の保険金を請求すると、車検証のコピーの提出を求められます。

そのとき、保険金請求の手続きは、車検証を変更し、さらに自動車保険の変更手続きをした後になるので、保険金が手元に来るまでに時間がかかってしまいます。

ただし、車両保険を付けていなければ、原則として車検証のコピーを提出する必要はありません。
もし車検証の住所を変更していなくても、そのままで損害保険会社に保険金を請求できます。
もちろん、損害保険会社に、新しい住所を知らせる必要はあります。

読まれている記事
更新情報